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Ultimate Music Album - 極 -


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ASIA - ASIA : 詠時感~時へのロマン -

文句なく凄いアルバムというのがある
文句なく" スゴイ "という作品に出会えるのは、年間通してあるかどうか
このアルバムこそ、そんな1枚である

 

エイジア…新しいスーパー・グループ

スーパー・グループなんて使い古された言葉は使いたくないが…

名前だけの" スーパー・グループ "は、たくさんあった

当時とんでもないメンバーが、とんでもないバンドを とかなり話題になったのは間違いない

それが1982年に発表された" ASIA 詠時感~時へのロマン "だった

 

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§ Recorded Music §
1 Heat of the Moment - ヒート・オブ・ザ・モーメント
2 Only Time Will Tell - 時へのロマン
3 Sole Survivor - 孤独のサヴァイヴァー
4 One Step Closer - ワン・ステップ・クローサー
5 Time Again - タイム・アゲイン
6 Wildest Dreams - この夢の果てまで
7 Without You - ウィズアウト・ユー
8 Cutting it Fine - 流れのままに
9 Here Comes the Feeling - ときめきの面影

§ Band Member §
John Wetton - ジョン・ウェットン( Vo,B )
Steve Howe - スティーヴ・ハウ( G )
Geoffrey Downes - ジェフ・ダウンズ( Key )
Carl Palmer - カール・パーマー( Ds )

  

詠時感(エイジア)~時へのロマン~

詠時感(エイジア)~時へのロマン~

 

 


" ヒート・オブ・ザ・モーメント "はヘヴィなリフから透明感あふれるジョン・ウェットンのヴォーカルが

入り、ワクワクさせるビートな息づかいとともに、一気にエンディングまで聴かせてくれる

" 時へのロマン "は、メロディアスな曲だけれど決してやわにはできていない壮大なスケールの曲であるし

ドラマティックで衝撃的なイントロを持った" 孤独のサヴァイヴァー "も魅力的なメロディ・ラインを持っ

ていていい曲である

最高にスリリングなジョン・ウェットンのヴォーカルが気に入っている" ワン・ステップ・クローサー "

コーラス部分もチャーミングだし、エンディングのスティーヴ・ハウのギター・ソロも聴き逃がせない

ミステリアスで流麗な音作りは" タイム・アゲイン "、インプロヴィゼイションが心地よい興奮を呼ぶ

 







 


カール・パーマーの奔放自在なドラミングに絡む楽器群、音の壁にコーラスがさらに厚いサウンドを加え

ていく" この夢の果てまで "はスリリングでダイナミックな作品

そして、美しくメロディアスなバラードで始まる" ウィズアウト・ユー "、ジェフ・ダウンズのキーボード

ソロ、スティーヴ・ハウのギター・ソロもたっぷりと聴くことができる

" 流れのままに "はプログレッシブな思考の中に、なおもポップなセンスが息づいた作品で明るく、リズ

ミックで牧歌的な一面を持っている

最後の" ときめきの面影 "は、ノリの良いリズムでエンディングまで息をつかせないポップでキャッチーだ

がさすがにエイジア…単なるポップ・ソングにしていない

 


そしてこのスーパー・グループのメンバー

ジェフ・ダウンズは、トレヴァー・ホーンとともにバグルスを組み" ラジオスターの悲劇 "の大ヒットを

放ったあと、トレヴァー・ホーンとイエスに加わっていた

スティーヴ・ハウは、イエスに加入していたが1981年春に空中分解したイエスのメンバーがどこにいくか

については、大きな注目の的だったがジョン・ウェットンカール・パーマーと意気投合、このエイジア

をスタートさせることになった

カール・パーマーは、1969年キース・エマーソングレッグ・レイクとともにEL&Pに参加、EL&P自体は

1978年で自然消滅後" PM "なるバンドを組みアルバムを作ったりしたようだが、うまくいかなかった

残る一人はジョン・ウェットン、1972年にキング・クリムゾンに加入、1977年にはエディ・ジョブソン

アラン・ホールズワースとU.K.をスタートさせるこの多彩なキャリアの中でも、ジョン・ウェットン

支持者にとってエイジアにおける役割、存在感を待ち望んでいたものはいないだろう

当時ジェフ・ダウンズは、このエイジアの結成にあたって、このグループが決してただ名前を並べただけ

のスーパー・グループじゃないことを強調していた

そして、カール・パーマーはグループのサウンドは皆が予想しているよりハイ・エナジーなものとなって

いると語っていた

まさにアルバム全体に力がみなぎっている

タイトでしかも冒険心に溢れ、奥行きのある音が聴く側の前に迫ってくるアルバムだ