Deliver Great Music

Ultimate Music Album - 極 -


== Sponsord Link ==


Carlos Santana - Carlos Santana & Buddy Miles LIVE!:カルロス・サンタナ&バディ・マイルズ・ライヴ! -

1972年リリースのCarlos Santana & Buddy Milesの共演

 

サンタナのアルバム" キャラバンサライ "の制作の、ほぼ前後した1971年大晦日の晩か

ら1972年年明けの朝にかけて、ハワイで開催されたロック・フェスティバルをライヴ

レコーディングしたもの…という触れ込みだった( 後述 )

 

f:id:freedom126:20181013092927j:plain

§ Recorded Music §
1 Marbles - 大理石
2 Lava - ラーヴァ
3 Evil Ways - イヴィル・ウェイズ
4 Faith Interlude - フェイス・インタールード
5 Them Changes - ゼム・チェンジズ
6 Free From Funkafild Filth - フリー・フロム・ファンカファイド・フィルス

§ Band Member §
Carlos Santana - カルロス・サンタナ( G )
Ron Johnson - ロン・ジョンソン( B )
Buddy Miles - バディ・マイルズ( Vo,Ds )
Robert Hongis - ロバート・ホンギス( Key )
Luis Gasca - ルイス・ギャスカ( Tr )
Voctor Pantoja - ヴィクター・パントヤ( Per )
Coke Escovedo - コーク・エスコベート( Per )
Gregg Errico - グレッグ・エリコ( Ds )
James Mingo Luis - ジェイムズ・ミンゴ・ルイス( Per )
Neal Schon - ニール・ショーン( G )
Micheal Carabello - マイケル・カラベロ( Per )

  

Carlos Santana & Buddy Miles: Live!

Carlos Santana & Buddy Miles: Live!

 

 

 

メンバーはバディ・マイルズのバンド、サンタナの選抜にゲストを迎えた豪華メンバー

特にパーカッションの充実ぶりには注目である

上述したように、ライヴ・アルバムのはずが、実は1972年3月から4月に改めてスタジオ

でセッションし直した…というのが真相である

実際ハワイのライヴはレコーディングされたが、一部不備があったため完全な収録に

ならず日を改めて追加レコーディングするつもりが、すべて取り直したということの

ようである

ノリが重要視されるその場限りのライヴ・パフォーマンスより、クオリティの高いプレ

イを聴くことができるとも考えられる

100%のインプロヴァイスされたライヴ作品の、ちょうど間の作品と考えれば貴重な

ライヴ・アルバムとなる

 







 


マイク・ブルームフィールド、ジミ・ヘンドリックス、さらにはジョン・マクラフリン

という道を経たバディ・マイルズと、当時まさに上昇気流に乗るカルロス・サンタナ

の共演が、このプロジェクトの売りだったわけだが、独自のファンキーなリズム・ビー

トを叩き出すバディー・マイルズのドラムによって16ビートのノリを十分に含んだ8ビ

ートというサンタナがロックに取り入れたリズム革命だ鮮明だ

サンタナのデビュー・アルバムにテイクされている" イヴィル・ウェイズ "のソウルフル

な演奏はそれを如実に現しているが、プレイにおいてロック・ギタリストの常識である

ブルースの要素以外に、リズム的な拘りを見せたカルロス・サンタナのいわば組むべき

にして組んだ相手がバディ・マイルズだった

 


実際のドラミング以外にカルロス・サンタナが拘ったのは、ヘンドリックス、マクラフ

リンというギタリストと共演したバディ・マイルズ、ここにこそこのアルバムにおける

カルロス・サンタナの本意があったのではないか

" ギターに魂を吹き込んだ "という意味でヘンドリックスを継承するカルロス・サンタナ

にとって、ヘンドリックスを直に知るバディ・マイルズとのバトル・プレイには、ただ

ならぬ想いがあったと想像できる…マクラフリンしかりだ

ジョン・マクラフリンの" マーブルズ "、ジミ・ヘンドリックスも取り上げたバディ・

マイルズ作の" ゼム・チェンジズ "という選曲も含めて、バディ・マイルズという屈指の

ドラマーを選択した裏には、実はヘンドリックス、マクラフリンという大きな巨影が

あったような気がする

ロック・ギター、ジャズ・ギターに革命をもたらした2人の間をいくギター・プレイ…

カルロス・サンタナがそんな野望を持っていたとしたら、まさにこのアルバムは、その

想いを具現化した第一歩となる