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Ultimate Music Album - 極 -


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EAGLES - One of These Night:呪われた夜 -

1976年リリース
EAGLESのアルバムとして初めての全米No.1

 

もともとカントリー・ロック調の強かったイーグルスは、" オン・ザ・ボーダー "でよロックへの志向を

表していたが、このアルバムではよりハードさ、ファンキーさが顕著になっている

これは前作から加入したギタリストのドン・フェルダーとプロデューサーのビル・シムジクによる

ところが大きい

アルバムのレコーディングには実に6ヶ月近く費やされた

全3作までは、アルバムの曲作りにJ.D.サウザージャクソン・ブラウンなどが参加していたが、本作では

一切参加しておらず、すべてドン・ヘンリーグレン・フライのコンビを中心としたバンドのメンバー

だけで曲作りを行った

 

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§ Recorded Music §
1 One of These Night - 呪われた夜
2 Too Many Hands - トゥー・メニーハンズ
3 Hollywood Waltz - ハリウッド・ワルツ
4 Journey of the Sorcerer - 魔術師の旅
5 Lyin' Eyes - いつわりの瞳
6 Take It to the Limit - テイク・イト・トゥ・ザ・リミット
7 Visions - ヴィジョンズ
8 After the Thrill is Gone - アフター・ザ・スリル・ザイズ・ゴーン
9 I Wish You Peace - 安ラギによせて

§ Band Member §
Don Henley - ドン・ヘンリー( Vo,Ds )
Bemie Leadon - バーニー・レドン( G )
Randy Meisner - ランディ・マイズナー( B,Vo )
Don Felder - ドン・フェルダー( G )
Glenn Frey - グレン・フライ( G,Vo )

  

One of These Nights [Analog]

One of These Nights [Analog]

 

 

リリースされたアルバムは全米1位を記録し、" 呪われた夜 " " いつわりの瞳 " " テイク・イット・トゥ

ザ・リミット "の3枚のビッグ・ヒットを生み出した

" テイク・イット・トゥ・ザ・リミット "はベースのランディ・マイズナーの作で、彼によるリード・

ヴォーカルである

一方、ギターのバーニー・レドンにとっては、ロック色を強めたバンドの方向性は相容れないもの

であった

バーニー・レドンは、イーグルスのアイディンティティーには、そのカントリー・テイストのサウンド

あると考え、あまりに産業ロックにシフトしすぎていると主張した

また、グループ結成時には民主的なグループでもあったが、実質的に主導権を握ったドン・ヘンリー

グレン・フライがアルバムの選曲もすべて決定し始めたことにもストレスをためていた

 







 

また、自身曲である" ハリウッド・ワルツ "でリード・ヴォーカルをドン・ヘンリーに奪われたこと

イーグルスでは自作曲は作曲者がリードをとることを前提に結成されたバンドであった )、日ごろか

ドン・ヘンリーグレン・フライによる陰険な攻撃や、ほかのメンバーがドラッグに溺れた生活を

送っており、そうしたライフ・スタイルへの嫌悪も重なりレコーディング中にサーフィンに行ってくる

といってそのまま3日間戻らなかったという事件を起こしている

当時、バーニー・レドンはロナルド・レーガンの娘・パティとロマンスに陥り、彼女と共同で作品を

作っている" 安らぎによせて "はバーニー・レドンとパティの作品である

また、ある日グレン・フライがバーニー・レドンの作曲や歌唱法、ギター・プレイに関して罵り始めた

ことがあり、これに対してバーニー・レドンは飲んでいたバドワイザーグレン・フライの頭にぶちま

けて脱退を決めたとされている

その後、バーニー・レドンはアルバム発表後のツアーはこなしたものの、最終的には1975年12月に

脱退を表明した

バーニー・レドンの後任として、ジェイムズ・ギャングのギタリスト・ヴォーカリストなどで活躍し、

また" ロッキー・マウンテン・ウェイ "などの全米大ヒット曲を持っていたジョー・ウォルシュが加入する

 

アメリカを代表するロック・バンドのひとつでもあるイーグルスは、アメリカではビートルズに匹敵する

人気を誇っており、それを示すかのようにこのアルバム以降すべてのスタジオ作が全米チャート1位を記録

その中でも次作" ホテル・カリフォルニア "は爆発的なヒットと評価を得ている

初期のイーグルスサウンドは、爽やかなウエスト・コースト・ロック・サウンドにカントリー要素を加え

たような聴き心地のよいロック・サウンドが特徴だったが、本作では初期の要素を色濃く残しつつも、

新たな音楽性に挑んだような姿勢も窺える

といっても、カントリー要素が強いバラード曲もテイクされていて、新しい試みに挑みつつも、これまで

の自分たちらしい楽曲も創り上げるなど、急進的な内容にならないよう意識したようにもみえる

新しい要素に挑んだにしろ、これまでの要素を色濃くしたにしろ、その要素がバランスよく混ざりあった

ことにより、素晴らしいアルバムの仕上がりになっている

トータル・セールス1,000万枚以上、次作と比べれば細やかだが重要な存在のアルバムであることは

間違いない