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Ultimate Music Album - 極 -


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Mike Oldfield - Tubular Bells:チューブラー・ベルズ -

Mike Oldfieldが1,973年にリリースしたソロ・アルバム
ヴァージン・レコード第1回新譜として発売

 

マイク・オールドフィールドのデビュー作である以上に、通信販売のレコード会社として始まったヴァー

ジン・レコードの大躍進のきっかけとなった作品としても重要である

マイク・オールドフィールドはヴァージン・レコードの契約アーティスト第1号でもある

リチャード・ブランソンのサクセス・ストーリーは有名だが、このアルバムなくして今のヴァージン・

アトランティック航空もヴァージン・レコードもなかったのではないか思う

" エクソシスト "のテーマ曲といえば、誰もが知っているであろう超有名なフレーズ

全編インストゥルメンタルによるアルバムで、大まかに分けて2部構成に分かれていて、1部があの

" エクソシスト "のフレーズが出てくる

この曲が発表されたときは、マイクはかなり無名で、映画関係者は無断でテーマ曲にしたそうだが、

それにマイクはかなり怒ったとのこと

とはいえ映画のテーマ曲は、オリジナル・ヴァーションではなく別途録音されたアレンジものでマイク

自身その録音には一切関わりを持っていない

 

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§ Recorded Music §
1 Tubular Bells,PartⅠ - チューブラー・ベルズ パート1
2 Tubular Bells,PartⅡ - チューブラー・ベルズ パート2

  

Tubular Bells

Tubular Bells

 

 

マイクが在籍していたケヴィン・エアーズのグループが1971年解散すると、マイクはエアーズから譲り

受けたテープ・レコーダーで、ソロ作品のデモ・テープ作りを開始、このテープ・レコーダーは2トラ

ック録音しかできない簡素なものだったが、マイク自身の改造により多重録音も可能になったという

" Opus One "という仮タイトルのついたでも録音を聴いた実業家のリチャード・ブランソンは、自信が

設立したザ・マナー・スタジオを1週間使用させて、マイクに本格的なレコーディングをさせることを

決める

ほとんどのパートはマイク1人の演奏を多重録音したもので、最初はなかなかタイミングが合わなかっ

たようだが、別の部屋に置いたメトロノームの音をマイクで拾って、それをヘッドホンで聴きながら

演奏するという方法で解決したという

 



 

そして約束の1週間の最終日に、マイクはアルバムのタイトルにもなった楽器チューブラー・ベルを

使うことを思いつき、またボンゾ・ドッグ・バンドのヴィヴィアン・スタンシャルのMCも録音された

このとき、トラッド・ソング" セイラーズ・ホーンパイプ "もスタンシャルの共演により録音されている

1週間で" チューブラー・ベルズ パート1 "の殆どのパートを録音し終えると、ブランソンはスタジオの

空き時間をマイクに使わせることにした

そしてパート1のコーラス・パートやアコースティック・ギターのオーバー・ダビングパート2の録音が

行われた

パート2のエンディングには、当初はスタンシャルの録音した" セイラーズ・ホーンパイプ "が組み込まれ

る予定だったが、最終的には同曲を新しく録音し直したものが使用された

 

そして、ブランソンが設立したヴァージン・レコードからこのアルバムの発売が決定するが、アルバム・

タイトルはなかなか決まらず、ブランソンは" ブレッグファスト・イン・ベッド "というタイトルを考えて

いたが、最終的にはマイク自身が" チューブラー・ベルズ "というタイトルを提案してそれに決まった

1973年5月25日に、このアルバムが発売されると7月14日づけの全英アルバム・チャートで初登場31位

9月1日づけでは7位に達してトップ10入りを果たす

その後も長期に渡ってチャート・インを続け発売から1年4ヶ月後の1974年10月5日づけで全英1位になる

このときは、マイク自身のセカンド・アルバム" ハージェスト・リッジ "がこの" チューブラー・ベルズ "

によって1位から蹴落とされている

また、このアルバム発売当時、BBCでDJを務めていたジョン・ピールはこのアルバムを高く評価して、

自身の番組でこのアルバム全編を放送した

それがきっかけで、イギリスでこのアルバムの売り上げが急増したという

アメリカでは、グラミー賞最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞している