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Ultimate Music Album - 極 -


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Les Paul & Friends - The Super Session Ⅸ:スーパー・セッション9 -

 レス・ポール - 本名 レスター・ウィリアム・ポルフス
1915年1月9日、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ウォーケーシャーで生まれる

 

13歳でハーモニカ、ギター、バンジョーを学び始め、10代の終わりでシカゴに移り本格的に音楽の

仕事に就き、ラジオ局WJJDの専属バンドをする

当時は変名でヒルビリー・アーティストとしても活動している

その2年後、チャット・アトキンスの実弟ジミーとアーニー・ニュートンをメンバーとするレス・ポール

トリオを組み、1937年にはニューヨークへ向かう

NBCラジオの専属バンドや、ペンシルヴェニア・オーケストラなどで5年を過ごす間にポールはギターに

革新的な手を加えようとしていた

12歳の頃からラジオの組み立てでエレクトロニクスに興味を持っていた彼はすでに1934年には初めて

ピックアップを試作していたし、1941年にはプロトタイプのソリッド・ボディのギターを完成させた

 

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ニューヨークでルイ・アームストロングベン・ウェブスターたと交流を持ち、ジャズに傾倒して

いったポールは、やがて軍関係のラジオ局でビング・クロスビーやケイト・スミスらのバックでギターを

弾く仕事をこなし、1945年にはビングの勧めもあってロスアンゼルスに初のレコーディング・スタジオ

を作り、ポールはビングやアンドリュー・シスターズのツアーを手伝う一方、スタジオ内での技術を

究めていった

レス・ポールはソリッド・ボディ・ギターとピックアップの生みの親であり、オーバー・ダビング

マルチ・トラック・レコーディングの発案者でもある

これがなければロックがどのようなスタイルになっていたか…想像は難しい

この" ザ・スーパー・セッション・シリーズ "の第9弾は、そんなポールの偉大さと、レス・ポールを囲む

著名ギタリスト、シンガーたちの共演を描いたものだ

 

§ Recorded Music §
1 Introduction…イントロダクション
2 Lover - Les Paul…ラヴァー - レス・ポール
3 Les Paulverrizer Demo - Les Paul…レス・ポール・ヴィライザー・デモ - レス・ポール
4 Echoe Tribute ~ Back Pain Boogie - Eddie Van Halen…エコー・トリヴュー ト~バック・パイン・ブギ - エディ・ヴァン・ヘイレン
5 Everyday I Have the Blues - B.B.King…エヴリディ・ハヴ・ザ・ブルース - B.B.キング
6 It Happens Every Day - Carly Simon&Les Paul…イット・ハプンス・エヴリ・ディ - カーリ・サイモン&レス・ポール
7 God Bless the Child - Steve Miller…ゴット・ブレス・ザ・チャイルド- スティーヴ・ミラー
8 I'm Blue? ~ I'm a Foot to Care - Rita Coolidge&Les Paul…アイム・ブル~アイム・フール・トゥ・ケア - レス・ポール・トリオ
9 Over the Rainbow - Les Paul Trio…虹のかなた - レス・ポール・トリオ
10 It's Been a Long Long Time - Les Paul Trio…イッチ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム - レス・ポール・トリオ
11 Deep in the Blues - David Gilmour…ディープ・イン・ザ・ブルース - デヴィッド・ギルモア
12 Georgia on My Mind - Stanley Jordan&Les Paul…我が心のジョージア - スタンリー・ジョーンズ&レス・ポール
13 I Really Don't Want to Know - Waylon Jenning&All Stars…知りたくないの - イェロン・ジェニングス&オールスターズ
14 Blue Suedes Shoes - The Stray Cats&All Stars…ブルース・スェード・シューズ- ザ・ストレイ・キャッツ&オールスターズ
15 How High the Moon - Les Paul Trio…ハウ・ハイ・ザ・ムーン - レス・ポール・トリオ







最初の登場はエディ・ヴァン・ヘイレン、兄アレックス・ヴァン・ヘイレンと組み1978年のデビュー、

以降、世界で最もアルバムを売ったハード・ロック・アクトとして輝かしい実績を築き、隆盛を極める

ハード・ロックのきっかけとなったのがヴァン・ヘイレンだろうし、80年代のロック・ギタリストに

とって常に指標となってきたのがエディだ

そして、5歳のとき、父に連れられてレス・ポールの会いに来た男の子が、いつかあんなギタリストに

なりたいと語った

その娘は12歳でマークスメン・コンボというブルース・バンドを組み、それからずっとブルース・

ギタリストであり続ける…スティーヴ・ミラーだ

ステージではそのエピソードも触れられている

 

レス・ポール・トリオによるナンバーの後で、ピンク・フロイドデヴィッド・ギルモアが現れる

70年代、80年代を通じてプログレッシブ・ロックの雄とされてきたピンク・フロイドだがフロイドだが

根底にあるのはブルース・ロックだ

ギルモアのエモーショナルなギターはその装飾に欠かすことのできない要素であるブルース・ノート

の若き天才ギタリストとして、その流麗なピッキングとともに名高いスタンリー・ジョーダンとは

胸のすく共演を観せてくれる

そして、ウィリー・ネルソンとともにレッド・ネック・フレンドとして70年代初頭のカントリー・

ミュージックに大きな変化を与えたのがウェロン・ジェニングス

この当時の活動歴は20年を超すベテラン、ここでも説得力あふれる歌を聴かせる

そしてニューヨークのチンピラ・トリオ、ストレイ・キャッツによる派手に粋がった、ご機嫌に楽しい

ステージが始まる

ギタリストのブライアン・セッツァーは卓越した腕前を披露し、さらには次々と大スターを舞台に呼び

戻して最高のジャム・セッションが展開する

曲はカール・パーキンスエルヴィス・プレスリーで知られる" ブルー・スェード・シューズ "…熱く

暖かく燃える炎がステージを包み込んでいるようだ

そのほか、キーボードのヤン・ハマーなどの好演にも注目してほしい

このイベントの中、もっとも耳にしたのはレス・ポール、そしてゲストたちから発せられた

" thank you "であった