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Ultimate Music Album - 極 -


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REO Speedwagon - You Can Tune a Piano,But You Can't Tuna Fish:ツナ・フィッシュ -

REO Speedwagonによる7作目のスタジオ・アルバム

 

リード・ヴォーカルのケヴィン・クローニンとリード・ギタリストのゲイリー・リッチスが共同制作

した最初のアルバムであり、グレッグ・フィルビンに代わりベースにブルース・ホールをフィーチャー

したアルバムでもある

ケヴィン・クローニンとゲイリー・リッチラス…REOスピードワゴンにはこの2人のキーマンがいる

ケヴィン・クローニンはポップ志向、ゲイリー・リッチラスはハード志向とされ、この" ツナ・フィッ

シュ "はケヴィン寄りのアルバム、次作の" ナイン・ライヴス "はゲイリー寄りのアルバムといった

印象がある

 

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§ Recorded Music §
1 Roll With the Changes - ロール・ウィズ・ザ・チェンジズ( 無敵のロックン・ローラー )
2 Time for Me to Fly - タイム・フォー・ミー・トゥ・フライ
3 Runnin' Blind - ランニン・ブラインド
4 Blazin' Your Own Trail Again - 輝ける行跡
5 Sing to Me - 魂のぬけがら
6 Lucky for You - ラッキー・フォー・ユー
7 Do You Know Where Your Woman is Tonight? - 女はいつも浮気なものさ
8 The Unidentified Flying Trot - 未確認飛行マグロのトロット踊り
9 Say You Love Me or Say Goodnight - セイ・ユー・ラヴ・ミー

§ Band Member §
Kevin Cronin - ケヴィン・クローニン( Vo,G,Key )
Gary Richrath - ゲイリー・リッチラス( G )
Neal Doughty - ニール・ドーティ( Key )
Bruce Hall - ブルース・ホール( B )
Alan Gratzer - アラン・グラッツァー( Ds )

  

You Can Tune a Piano But You Can't Tune Fish

You Can Tune a Piano But You Can't Tune Fish

 

 

ハードな曲はまだまだハードであるが、このアルバムよりポップなバンドへと変身していく

まだこの辺りでは、まだまだウエスト・コースト・サウンドに近い印象で、バラード・バンドとの

イメージは少ないが、サウンドがクリアになり聴きやすくなった印象が強い

ライヴ向きの曲が多いのも特徴で、" セイ・ユー・ラヴ・ミー "などのギター・リフは素晴らしいし

ケヴィン・クローニンの類まれなるメロディ・メーカーの才能が詰まったアルバムだと思う

完成度としてはまだまだかもしれないが、" タイム・フォー・ミー・トゥ・フライ "みたいなバラードも

あるし" 輝ける行跡 "も地味ながら素敵な曲となっている

 





 

" ラッキー・フォー・ユー "や浮気な女などコミカルなREOらしい曲もあり外れることはないと思う

アルバム・タイトルを直訳すると" あなたはピアノをチューンできますが、マグロはできません "という

やや難解なタイトルだが、このアルバムを" むしろ売りたい "みたいな勢いを感じるアルバムになっている

ケヴィンの透き通った声とメロディ・センス、一聴して彼とわかる語尾のこぶし、そしてゲイリーの

ギターは結構ワン・パターンで時折メジャーともマイナーともつかないフレーズが飛び出したりする

もののレスポール特有の野太いサウンド、圧倒的な存在感である

 


ライヴ・バンドとして評判だった彼らの真骨頂といえる勢いで、オープニンの" ロール・ウィズ・ザ・

チェンジズ "はグッと引き込まれる

この曲で感心させられるのは、オルガンとギターで後半のオルガン・ソロのあと、ツイン・ギター・

ソロ合戦になるところのカタルシスたるや…ロニー・モントローズニール・ショーンが共演している

ようだ…と言ったら大袈裟か…

ほかの曲もわかりやすく、そして必ずギターの聴かせどころがある

長期のツアーをこなしていると、ヴォーカル中心のバンドは必ずヴォーカリストの声が荒れて雰囲気が

なくなってしまう傾向にある

彼らのギター中心の音作りはそんなところが理由なのかと思っている

何れにしても後半のインスト・ナンバー、ラストの盛り上がりといったら、この高揚感をたくさんの人に

味わってもらいたい…ギター、キーボードが鳴りまくり、ケヴィンのヴォーカルも心地が良い