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Ultimate Music Album - 極 -


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Keith Emerson - キース・エマーソン -

ロックにクラシックやジャズの要素を取り入れ
シンセサイザーを楽曲の中心に導入した先駆者

 

イギリスのブログレッシブ・バンド、エマーソン・レイク&パーマーのメンバーとして活動し、本国

イギリスやアメリカを始め、世界的な人気と知名度を得た

当時まだ開発されて間もないセンセサイザー( モーグシンセサイザー )を世界に知らしめた功績

でも知られている

特に「 ロック分野においてシンセサイザーをどう使うかという方法論を提示した最初の人物 」と

ロバート・モーグから評されている

 ❋       ❋       ❋

15歳のとき、地元で開催されたワージング・ミュージック・フェスティバルに出場し、バッハの部で

2位を獲得、これが人生初のライヴ・ステージとなる

その後、スウィング・オーケストラでジャズ・ピアノを弾き始め、同オーケストラのベーシスト・

ドラマーとともにジャズ・トリオを結成し、ジャズ・クラブなどで演奏を手がけ1963年末にはキース・

エマーソン・トリオとしてピアノ・トリオ演奏で初のレコーディングをする

ハモンド・オルガンを購入すると、1965年ジョン・ブラウンズ・ホディーズというバンドを結成し、

ブライトンのクラブ・ポップ・インに出演し始める

共演バンドであったT・ボーンズのドラマー、ブライアン・ウォーキーに誘われロンドンに出てゲイリー

ファー&T・ボーンズに加入し、マーキークラブなどで演奏することになる

 

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1966年、解散したT・ボーンズのゲイリー・ファーのアパートを引き継ぐと、フランスで知り合った

ミッキー・ザ・オーが住み着き始める

ミッキーからの紹介でパット・アーノルドに会いに行ったエマーソンは居間のフェンダー・ローズで

演奏し、パット・アーノルドのバック・バンドの結成を持ちかけられた

リー・ジャクソンらとバンドを結成すると移動中の車中においてアーノルドからナイスと名づけられ

1967年より単独バンドとして活動を開始する

1970年、元キング・クリムゾングレッグ・レイク、アトミック・ルースターのカール・パーマー

エマーソン・レイク&パーマーEL&P )を結成

著名なイギリスのバンドで名を知られたロック・ミュージシャンが集結したEL&Pは、スーパー・

グループと呼ばれ、同年にバンド名を冠したデビュー・アルバム" エマーソン・レイク&パーマー "を発表

全英1位を獲得した1971年の" タルカス "、彼らの代表作とされる1973年の" 恐怖の頭脳改革 "など、

キャリアの過程で9枚のアルバムを発表した

EL&Pが消滅した後の1980年代には" エマーソン・レイク&パウエル " " 3( スリー )"などのバンド活動を

行ない、1992年および2010年にはエマーソン・レイク&パーマーを復活させている

 

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EL&P以外の活動としては、ソロ・アルバム発表のほか映画音楽制作も手がけ、ダリオ・アルジェント

監督のホラー映画『 インフェルノ 』、シルヴェスター・スタローン主演のスリラー映画『 ナイト・

ホークス 』、SFアニメーション映画『 幻魔大戦 』、特撮怪獣映画『 ゴジラ FINAL WARS 』などの

サウンド・トラックを担当した

また、自身が携わった" タルカス "が吉松 隆によってオーケストラ化され、NHK大河ドラマ『 平 清盛 』

の劇中音楽に採用された

2011年3月11日の東日本大震災では、イギリスでニュースを見た同日に" The Land of Rising Sun /

日出ずる国へ "をサセックス州のスタジオで録音し、3月20日にToutubeで公開、被害者に曲を捧げると

ともに被災地への寄付を呼びかけた

エマーソンは、吉松版" タルカス "の録音でコンサート・マスターを務めた荒井英治に同曲の弦楽四重奏

への編曲を提案、荒井が第一ヴァイオリンを担当するモルゴーア・カルテットの演奏によりCD化される

 

2016年3月11日未明、カリフォルニア州サンタモニカの自宅で倒れているのを同居人の日本人女性が

発見し通報、死亡が確認された…72歳で死去

この訃報を受け、EL&Pのメンバーを始め、多くのミュージシャン、アーティストから追悼コメントが

寄せられた

 

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❏❏ 音 楽 性 ❏❏
キース・エマーソンの音楽性の根本にはジャズ、クラシック、ロックの3本柱がある

その時々においてウェイトは変わるものの、常にこの3本の柱が見え隠れする

使用する楽器においても彼独特の使用法、楽曲における意図などが存在しているし、楽器が持つ個性に

対して愛着やリスペクトを公言する一方、独創性を追求するあまりに時として奇行にも見える演奏法を

試すことがあった

シンセサイザーを導入してからは、キーボードやフット・ペダルを含む複数のデバイスを四方に並べ

それらを全身を駆使して演奏するスタイルを確立、その機材は段状に積み上げられ操作するデバイス

合計10代を超えることも少なくない

このスタイルは1980年以降の彼のトレードマークになり、多くのライヴやプロモーション・ビデオで

観ることができる

 

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