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Ultimate Music Album - 極 -


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Eric Johnson - Ah Via Musicom:未来への扉 -

1990年にリリースされた" Eric Johnson "のセカンド・アルバム
" Cliffs of Dover "でグラミー賞受賞

 

1982年当時アラン・ホールズワースが称賛していたギタリスト" エリック・ジョンソン "

この当時はスタジオ・ミュージシャンでクリストファー・クロスのファースト・アルバムにテイクされて

いる" ジゴロの芸人 "でギター・ソロを披露している

その後、1986年にファースト・アルバム" トーンズ "をリリースし、このアルバムでもグラミー賞

ノミネートされている

その" トーンズ "から4年のインターバルを経てリリースされたのが" 未来への扉 "になる

 

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§ Recorded Music §
1 Ah Via Musicom - 未来への扉
2 Cliffs of Dover - 遙かなるドーヴァー
3 Desert Rose - デザート・ローズ
4 High Landrons - 失われた大地
5 Steve's Boogie - スティーヴに捧ぐブギ
6 Trademark - トレードマーク
7 Nothing Can Keep Me from You - 消えぬ想い
8 Song for George - ソング・フォー・ジョージ
9 Righteous - ライシァス
10 Forty Miles Town - 40マイルの彼方に
11 East Wes - イースト・ウェス

  

Ah Via Musicom

Ah Via Musicom

 

 

ギタリストであるエリック・ジョンソン、彼の使っているアンプはテキサス州在住のアンプ職人

ハワード・ダンブルが制作したアンプを使っているが、ダンブルというアンプはギター・アンプの

" フェラーリ "というか" ロールスロイス "みたなもので、すべてハンド・メイドでもちろん量産など

されるはずもないアンプである

アメリカ国内でも当時6,500$以上といわれ、プロのギタリストなら一度はプレイしてみたいアンプなの

だが、その実体はあまり知られていない

ハワード・ダンブルは自分が認めたミュージシャンのためにしか作らず、作ると決まると、その制作費を

全額ダンブルの口座に振り込まなければならない

エリック曰く" マーシャルも好きだけど、その良さはあの「 いいかげん 」な作りから生まれるモノなん

だよね、それに対してダンブルは本当に緻密に作られている…それだけにデリケートに色々なサウンド

生み出せるんだよ "と語っている

 







 

エリック・ジョンソン - 1954年8月17日、アメリカ・テキサス州オースティンの生まれ

上述したように前作の" トーンズ "から4年経ってのアルバムだが、内容的には前作とは変わらない

方向性で制作されていて、バラエティに富んだ楽曲を実に上手に消化し、その上からエリックの

アグレッシブかつメロディアスなギター・ソロが覆いかぶさっている…そして彼の魅力的なヴォーカルも

健在である

" デザート・ローズ "や" 失われた大地 "といった曲でのエリックのヴォーカルはギタリストの副業とは

思えない味がある

もちろん、エリックのスーパー・ギター・テクニックはオープニングの" 未来への扉~遙かなる

ドーヴァー "などで充分に楽しめる

 

目くるめく速弾きに目白押しだが、いわゆるメタル系のディストーションの音ではない

G3でジョー・サトリアーニスティーヴ・ヴァイと一緒に弾いていたが、音の様式美の違いがみて

とれて面白い

ハード・ロックやメタルの音に慣れている人はエリックの音と技術に新鮮に驚くと思う

煌びやかで歯切れのよいクリーン・トーンと、伸びやかで丸いドライブ・サウンドが効果的に使い

分けられている

ヴォーカルにおいても、エリックらしい爽やかなメロディを美しい編曲で魅力的な歌モノにしている

エリックといえばギター…で歌声のテクニックや声質が思い浮かぶようなヴォーカル・スターではないが

楽曲にピッタリの素晴らしい歌になっている

このアルバムでグラミー賞を受賞し、彼の知名度が大きく上がった

この時期の歪んだギター音が、一番伸びやかに聴こえエリックに対して誰もが最初にイメージする音

かなりの爆音で演奏していたためか、エリック自身" 耳鳴り "に悩まされ、90年代後半には出力の小さい

アンプに切り替えたとインタビューにあった