アルカトラス、デヴィッド・リー・ロス・バンド、ホワイト・スネイク
ロックの王道ともいうべきバンドを渡り歩いている" Steve Vai "の1stソロ・アルバム
スティーヴ・ヴァイ、1960年6月6日ニューヨーク、ロングアイランドで生まれる
14歳でギターを弾き始め、このころ弦を張っていないギター片手に、弦ワン・セットを手に持って
ジョー・サトリアーニの教室に現れる
教室といってもジョー・サトリアーニもまだティーン・エイジャーでギター歴もそれほど長くなかったが
スティーヴの方は完全なビキナーだった
バッド・カンパニー、キッス、パックマン・ターナー・オーバー・ドライヴ、ジミ・ヘンドリックス
レッド・ツェッペリンなど、ジョーに勧められる音楽を弾き、驚くほどの速さで吸収していき、最後の
レッスンのころには、ジョーよりも速く弾けるまで上達、ジョーが弾いて見せたフランク・ザッパの
ギター・プレイを観たのをきっかけにフラック・ザッパにも興味を持つようになる
§ Recorded Music §
1 Little Green Men - リトル・グリーン・マン
2 Viv Woman - ヴィヴ・ウーマン
3 Lovers Are Crazy - ラヴァーズ・アー・クレイジー
4 Salamanders in the Sun - サラマンダース・イン・ザ・サン
5 The Boy / Girl Song - ボーイ・ガール・ソング
6 The Attitude Earth - アティチュード・アース
7 Call it Sleep - コール・イット・スリープ
8 Junkie - ジャンキー
9 Bill's Praivate Parts - ビルズ・プライヴェート・パーツ
10 Next Stop Earth - ネクスト・ストップ・アース
11 There's Something Dead in Here - ゼアズ・サムシング・デッド・イン・ヒア
12 So Happy - ソー・ハッピー
13 Bledsoe Blevd - ブレッドソー・ブルーヴァード
14 Burnin' Down the Mountain - バーニン・ダウン・ザ・マウンテン
15 Chronic Insomnia - クロニック・インソムニア
ジョー・サトリアーニは14歳のスティーヴ・ヴァイの類い稀な才能…音を聴き取る能力、わずかな
ピッチのズレを判断する耳、聴く音の選び方など…と、マジメで誠実な人柄からいずれは凄い
ミュージシャンになるだろうと予測していたという、またスティーヴの成長にかなりショックを受け
影響を受けた面も多いようだ
ジョーのレッスンを終了し、1978年9月から1979年12月までボストンのバークリー音楽院に在籍、ここで
スティーヴはそれこそあらゆるスタイルの音楽をやり、いくつかのフュージョン風のバンドに参加、
このころベーシストのスチュアート・ハムと知り合っている( このアルバムにも参加 )
1979年夏に、もっとも興味を持っていたフランク・ザッパのギター・プレイを採譜し、直接フランクに
郵送してみたところ、フランクからすぐに電話がありフランク・ザッパの採譜者として採用される
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スティーヴの採譜したフランク・ザッパのプレイは本となって出版されているし、そのころギター・
プレーヤー誌で連載されていたフランク・ザッパのギター・セミナーは、スティーヴの採譜があって
始めて成り立つ
採譜者としてのスティーヴの能力も底知れないものがある
エディ・ヴァン・ヘイレン、ビリー・シーン、また自らのプレイを採譜したものが紹介されるが、その
正確さ几帳面さには驚かされる
フラック・ザッパはメンバーに異常なまでの要求をすることで知られているが、スティーヴは人間の
会話を採譜するように言われコツコツと作業した
この成果は" ネクスト・ストップ・アース " " ソー・ハッピー "で充分に発揮されている
1980年6月には、ザッパ・バンドのギタリストに採用されロサンゼルスに引っ越す
ツアー・レコーディングに3年参加、このバンドにはもう1人( ないし3人 )ギタリストがいて、フランク
ザッパ自身も当然ギターを弾く…スティーヴは主にギターらしくないアブノーマルなプレイを担当する
ザッパ・バンドの収入で小さなレコーディング・スタジオを作り、最小限の機材を備えてファンの
ためと、自らの研究のために少しずつ録音を始め、1983年の4月から10月までの間にこのプライベート
スタジオで録音したものを収めたのがこの" フレクサブル "
アルバムの内容はロックなスティーヴ・ヴァイとはまったく違って、アヴァンギャルドな実験的作風と
いうか、コアなファン向けのアルバムというか、" 変 " " 奇妙 "なんて形容詞がハマりまくりもの
フランク・ザッパに認められた彼ならではの" ねじれまくり "アルバムになっている
ジャンルを超越した" Vai Music "でもっとも個性がきつく超越技巧もあるが、作曲・編曲の" 天才ぶり "が
容赦ない
美しく官能的なバラード?" コール・イット・スリープ "など、ほかでは聴けない素晴らしい曲がある
とても色彩豊かでサイケデリック、聴く人の頭の中でお花がいっぱい咲くようなアルバムになっている