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Ultimate Music Album - 極 -


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BREAKIN' Sound Track - ブレイクダンス・サウンド・トラック -

現象になった" Breakin' - ブレイクダンス "

 

 

ニューヨークのサウス・ブロンクスから起こった" ヒップ・ホップ・ムーブメント "がアメリカ全土でも

大きな現象となった

日本でも映画『 ワイルド・スタイル 』などが公開され、その中でスクラッチの技法やブレイクダンス

などが紹介され広く知られるようになった

アメリカではこの当時、CM、映画、テレビにすっかりブレイクダンスが定着していたという

ニュース・ショーなどといったメジャー・ネットワークのプログラムが、ブレイクダンスを" ニュース "

" 現象 "として採り上げたり、スポーツ・シューズのメーカーがブレイクダンスを使ったCMをオン・エア

していた

日本でも日産の車のCMにブレイクダンスが出たり、スクラッチ入りの音楽を使ったCMも出ていた

映画『 フラッシュダンス 』でもブレイクダンスが紹介されていたが、当時ブレイクダンスをテーマに

映画が続々と制作され、その数は10本近いといわれていた

 

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§ Recorded Music §
1 Breakin'…There's No Stopping Us - ブレイクダンス
2 Freakshow on the Dance Floor - フリークショー・オン・ザ・ダンス・フロアー
3 Body Work - ボディ・ワーク
4 991/2 - 991/2
5 Showdown - ショーダウン
6 Heart of the Beat - ハート・オブ・ザ・ビート
7 Street People - ストリート・ピープル
8 Cut it - カット・イット
9 Ain't Nobody - エイント・ノーバディ
10 Reckless ~ Rap - レックレス~ラップ

  

Breakin'

Breakin'

 

 

その中でもっとも注目されていたのが、本作『 ブレイキン 』とベテラン、ハリー・ベラフォンテが制作

していてシドニー・ポワチエが出る『 ビート・ストリート 』で、そのほかの製作中の作品に『 ザ・

ラスト・ドラゴン 』『 ボディ・ロック 』『フラッシュダンスⅡ 』などがあった

サウス・ブロンクスから起きた新しい文化、ほんの小さな動きだったストリート・カルチャーはメディア

のレールにのって全世界へと広がり、全速力で突進していた

ストリート・カルチャーの魅力は、何といってもそのリズム感あふれる観ていて楽しいブレイクダンス

既にエンタテイメントとして、ひとつの生のアートとして地位を確立した

 

 

映画『 ブレイクダンス 』はジョエル・シルバーグ監督、ハナニア・ベア・スクリーン監督にジェミー・

ロジャースが音楽選曲・振り付けといったスタッフに、キャストはルシンダ・ディッキー、シャバ=ドゥ

ブーガル・シュリンプなど…

ストーリの舞台はカリフォルニア、街一番のブレイクダンサー、オゾーンとターボが主人公

2人はいつもカリフォルニアのベニスでブレイクダンスをしていたが、そこでジャズ・ダンサーのケリー

に出会う、彼女は自分のダンスクラブへ2人を連れていきインストラクターのフランコに紹介するが

フランコは彼らの新しい技を評価しようとせず、2人をクラスから追い出してしまう

そこで3人は、自分たちでグラハム・スコットのオーディションを受けることを決意、スタジオで

フランコがコーラス・ガールにブレイクダンスを熱心に教えているところを3人は見ていた

そこへグラハム・スコットがやってきたとき、今こそグラハムに自分たちのブレイクダンスを見せる

ときだと、ファンキーなリズムにのせて得意のブレイクダンスを踊りだす…

ブレイクダンサー役のシャバ=ドゥとブーガル・シュリンプは、ライオネル・リッチーのブレイク

ダンサーとしても参加していた

 

アルバムのほうは、" ブレイクダンス "はロサンゼルスをベースに活動していたドラマー、オリー・E・

ブラウンと、元レイディオのメンバーとして、またソロとしてもA&Mに2枚のアルバムを残し、ウィス

パーズ、フィリップ・ベイリーなどに曲を提供、ソング・ライターとしての活動も目立っていた

ジェリー・ナイトの2人による作品

シンセサイザーをふんだんに使った曲で、デニース・ウィリアムスの大ヒット曲" レッツ・ヒア・イット "

に似た雰囲気の曲である

" エイント・ノーバディ "はルーファス&チャカ・カーンのサボイでのライヴ・アルバムからのシングル・

カットで1983年にはブラック・チャートでNo.1となり、1984年のグラミー賞でもR&Bグループと

R&Bソングの2部門でノミネートされた曲である

全10曲を9アーティストが担当、全編シンセサイザーをふんだんに使ったブレイクダンスにはもってこい

の曲ばかりで、映画のサントラというよりは、独立したブレイクダンス用のオムニバス・アルバムと

いっていいほどのアルバムで、ダンス・マニアには絶好のアルバムである