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Ultimate Music Album - 極 -


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JOURNEY - INFINITY:無限との遭遇 -

" INFINITY " - 1978年に発表した4枚目のスタジオ・アルバム
スティーヴ・ペリーが加入し、バンドは5人編成に

 

当時は後に、ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンのメンバーとして活躍するロバート・フライ

シュマンがヴォーカルに抜擢され、フライシュマンは曲作りにも参加していた

しかし、最終的にはマネージャーのハービー・ハーバードの判断でフライシュマンに代わりスティーヴ・

ペリーが加入

前作" NEXT "までリード・ヴォーカルを担当していたグレッグ・ローリーは" インフィニティ "では

" フィーリング・ザット・ウェイ "でスティーヴ・ペリーとともにヴォーカルを分け合い" エニィタイム "

で単独リード・ヴォーカルを担当した

クィーンの仕事で知られるロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースとミキシングに参加している

このアルバムを最後にエインズレー・ダンバーが脱退し、ダンバーは1978年のうちにジェファーソン・

スターシップに加入している

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§ Recorded Music §
1 Lights - ライツ
2 Feeling That Way - フィーリング・ザット・ウェイ
3 Anytime - エニィタイム
4 La Do Da - ラ・ドゥ・ダ
5 Patiently - ペンシェントリー
6 Wheel in the Sky - ホイール・イン・ザ・スカイ
7 Somethin' to Hide - サムシン・トゥ・ハイド
8 Winds of March - ウィンズ・オブ・マーチ
9 Can Do - キャン・ドゥ
10 Open the Door - オープン・ザ・ドア

§ Band Member §
Steve Perry - スティーヴ・ペリー( Vo )
Neal Schon - ニール・ショーン( G )
Gregg Rolie - グレッグ・ローリー( Key,Vo )
Ross Valory - ロス・ヴァロリー( B )
Aynsley Dunbar - エインズレー・ダンバー( Ds )

 

Infinity

Infinity

 

 

サンタナのギタリスト、ニール・ショーンとキーボード兼ヴォーカルのグレッグ・ローリーを中心に

結成されたジャーニーだったが、アメリカン・プログレに埋没しそうだったのに、スティーヴ・ペリー

加入でヴォーカルが強化され、キャッチー路線に舵を切った作品とされる

確かにそれは間違いないし、以降のジャーニーの成功の萌芽がみられるという意味でもジャーニーの

アルバムの中で分岐点となる重要な1枚だ

そしてスティーヴ・ペリーの情熱的かつハイ・トーンで澄み切ったヴォーカルを生かしたラジオ局向け

ともいえるパワー・バラード中心の作品に仕上がっている

しかも、ソング・ライティングにしても10曲中8曲に関わっていて多大なる貢献度でスティーヴ・

ペリー1人加入でバンドのカラーが変わってしまった

 

 

サウンドの基本はハード・ロックだが" ライツ "にみられるようにスティーヴ・ペリーの伸びのある

ヴォーカルを生かしたバラードもジャーニーを語る上で欠かせない

グレッグ・ローリーもコーラスに貢献するだけでなく" エニィタイム "では、これまで通りリード・

ヴォーカルをとり、サンタナの" ブラック・マジック・ウーマン "で知られる渋く粘っこい歌声はペリーの

ハイ・トーンで伸びのある歌声と素晴らしいコントラストをみせている

" フィーリング・ザット・ウェイ "から" エニィタイム "の流れなどはプログレッシブをぬぐえないが

" ペイシェントリー "はペリーとショーンが最初にコラボレートした曲なので、この静と動のダイナミクス

などは、もともとバンドの構想の中にあったのかもしれない

シングルになった" ホイール・イン・ザ・スカイ "の何ともいえない空に向かっていくような高揚感

この曲の素晴らしさには多くの人が認めるところだ

 

ハード&メロディアスに昇華したアルバム" インフィニティ "

後のジャーニーでは影を潜めた" 哀愁 "さえ漂う曲が聴けるのもうれしい

このルバムから、ニール・ショーンのギター・プレイはコンパクトに練られたものになり、以前より

キャッチーで印象深いソロを聴かせてくれる

このアルバムを最後に去ってしまうドラマーのエインズレー・ダンバーは、元フランク・ザッパ

バンドにもいたことから分かる通り、大変な実力派であった

ブルースが好きなドラマーだったんで、ポップになってきたジャーニーに違和感があったのかと思う

デビュー・アルバムから" インフィニティ "まで、さり気なく高度なテクニックを披露している

ジャーニーを追ってみたい人、ニール・ショーンスティーヴ・ペリーを追ってみたい人にはお勧めの

アルバムである

1980年前後の大きなアメリカン・ロックの変革期にあった渦中のバンドなので、歴史的に確認して

みたい人にはいいアルバムだと思う

 

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