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Fusion,Jazz Fusion - フュージョン、ジャズ・フュージョン -

Fusion( フュージョン )は1960年代後半から現在に至るまでのジャズを基調にロックやラテン音楽

R&B電子音楽などを融合( フューズ )させた音楽ジャンルである

一般的には、ジャズ・ジャンルから確立されたものの一種に位置付けされている

 

電気音楽をジャズに導入する試みは、1960年代後半から開始された

マイルス・デイビスの" イン・ア・サイレント・ウェイ "と" ビッチェズ・ブリュー "は初期のエレク

トリック・ジャズの代表作である

電気楽器を使用したジャズは、当初はジャズ・ロックやエレクトリック・ジャズと呼ばれることが

多かった

それ以前の1966年にラリー・コリエルのザ・フリー・スピリッツのアルバムが発売されているが知名度

極めて低かった、またギム・メレの" トムⅥ "も、もっとも初期のエレクトリック・ジャズの1枚では

ないかという説もある

さらに1970年代に入ると、ソウル・ミュージックやラテン音楽の要素を取り入れクロス・オーバーと

呼ばれるようになる

同時期にはクラシック音楽を題材にした曲もあり、デオタードの" ツァトゥスラはかく語りき "や、ボブ

ジェームズの" はげ山の一夜 "などがある

また、ジャン=リュック・ポンティのアルバムも話題になった

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1972年代半ばになりクロス・オーバーをさらに商業化したサウンドが現れるようになると、ほかの

ジャンルと融合した音楽という意味で、それらの音楽を" フュージョン "と呼ぶようになり、同時代の

" ディスコ "や" 産業ロック "と同じように商業主義的だとして批判されることもあった

1977年ごろに盛んにNHK FMを中心とした日本のFM曲でオン・エアされたミュージシャンにはリー・

リトナー、ラリー・カールトンアル・ディ・メオラ高中正義などがいて、1978年にはチャック・

マンジョーネの" フィールズ・ソー・グッド "が全米でトップ5に入る大ヒットとなった

アール・クルーがインスト・カバーした" ダンス・ウィズ・ミー "は天気情報番組のバックで盛んに

オン・エアされ、1990年代から現在にかけてはフュージョンをさらに洗練させて、大衆に聴きやすくした

スムーズ・ジャズのジャンルに移行している

 

アメリカのビルボード誌においては、フュージョンはコンテンポラリー・ジャズに分類されることが

あるが、ここで混同されやすいのはモダン・ジャズとの違いである

日本におけるモダン・ジャズとは、主に1950年代以降のビバップ、ハード・バップ、ファンキー・ジャズ

などを指している

フュージョンの曲の多くがヴォーカルなしのインストゥルメンタルであることも大きな特徴であり

このような楽曲的特徴からBGMとしても馴染みのよい音学になっているため、番組専用の音楽が作られて

いないテレビ・ラジオ番組において、あらゆる場面で、あらゆるフュージョン・アーティストの楽曲が

テーマ曲やBGMとして多用されている

ほか、中には番組のテーマ曲として使用されることを前提として作られた曲もある

 

1960年代半ばにはキャノンボール・アダレイが" マーシーマーシーマーシー "などの楽曲で、ジャズ

とソウルを融合した音楽を演奏し始めたが、これはフュージョンと呼ばれずソウル・ジャズと認識された

1960年代後半になるとマイルス・デイビストニー・ウィリアムスのライフタイムが、エレクトリック

ギターやベース・ギター、エレクトリック・ピアノといった電気楽器を用いてロックをジャズに取り入れ

エレクトリック・ジャズ、ジャズ・ロック、クロス・オーバーと呼ばれる演奏を始めた

後にハービー・ハンコックやジョー・サヴィヌル、ヤン・ハマーチック・コリアなどがモーグ

シンセサイザーを取り入れている

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日本でのフュージョン・ブームは、1970年後半から1980年代前半にかけて起き、個人のフュージョン

ミュージシャンや、いくつかのバンド、グループが活躍した

国内アーティストでは高中正義や日野皓正が、FM局でたびたびオン・エアされた

また、渡辺香津美渡辺貞夫も注目されたほか、プリズム、T-SQUAREカシオペアスペクトラム

などが挙げられる

日本で知られるようになった国外アーティストとしては、シャカタク、メゾフォルテ、フルーツ・ケーキ

といったバンドがある

シャカタクの曲は深夜番組『 トゥナイト 』のテーマ曲になり連日オン・エアされた

特にT-SQUAREは日本だけでなく、海外でのレコーディングやライヴの積極的に行った

また、シンガー・ソングライター角松敏生インストゥルメンタル・アルバム" She is a Lady "や

" Legacy of You "をリリースし、オリコン・トップ10入りを記録したほか、エグゼクティブ・プロデュー

サーとしてシュージョン・バンド、TOKYO ENSEMBLE LABのアルバム" Breath from the Season "を

制作した

 

フュージョン・グループは個々のメンバーが高い演奏テクニックを持ち、その技巧を生かしたアルバムや

軽快かつポップな楽曲がTV番組のBGMや天気予報に使用された

いくつかの楽曲は、天気情報やモータースポーツ、テレビ番組のオープニング・エンディングなどの

BGM、CMなどで盛んに使用された

1990年以降はJ-POPアーティストの台頭もあり全盛期は過ぎたといえるが、200年代以降でもプリズム

T-SQUAREカシオペアなどはメンバー・チェンジを繰り返しながら現在も活動を続けている