Deliver Great Music

Ultimate Music Album - 極 -


== Sponsord Link ==


A.B.W.H. - Anderson,Bruford,Wakeman,Howe:閃光 -

ジョン・アンダーソン、ビル・ブラッフォードリック・ウェイクマン
そしてスティーヴ・ハウ…ファンには馴染みの名前が揃って帰ってきた

 

1988年、ジョン・アンダーソンは旧友のスティーヴ・ハウを訪ねる

アンダーソン=ハウのコンビといえば、往年のイエスのレパートリーのかなりの部分を手がけたコンビで

あり、2人が別れ別れになった後も、交友が続けられていた仲だった

そしてスティーヴ・ハウはアンダーソンとの再開に一気にバンドの結成の計画を立案、アンダーソンと

ハウの2人は、まずビル・ブラッフォードに話を持ちかける

ブラッフォードはアースワークスというジャズ・コンボを率いて活動していたが、長年噂されていた

キング・クリムゾンの再始動を待っていたフシもあった

しかし、ロバート・フィリップが新しいバンドをスタートさせたため、タイミングよく飛び込んできた

アンダーソンとハウの提案に乗る

ブラッフォードは、新人バンドのベーシストとしてキング・クリムゾン時代の盟友トニー・レヴィン

紹介することにもなった

 

f:id:freedom126:20181218151653j:plain

§ Recorded Music §
1 Themes - テーマ
 ⅰ) Sound ⅱ) Second Attention ⅲ) Soul Warrior
 ⅰ) サウンド ⅱ) セカンド・アテンション ⅲ) ソウル・ウォーリアー
2 Fist of Fire - フィスト・オブ・ファイアー
3 Brother of Mine - ブラザー・オブ・マイン
 ⅰ) Big Dream ⅱ) Nothing Can Come Between Us ⅲ) Long Lost Brother of Mine
 ⅰ) ビッグ・ドリーム ⅱ) ナッシング・キャン・カム・ビトゥイーン・アス ⅲ) ロング・ロスト・ブラザーオブ・マイン
4 Birthright - バースライト
5 The Meeting - ザ・ミーテイング
6 Quartet - クァルテット
 ⅰ) I Wanna Learn ⅱ) She Gives Me Love ⅲ) Who Was the First ⅳ) I'm Alive
 ⅰ) アイ・ワナ・リーン ⅱ) シー・ギブズ・ミー・アス ⅲ) フー・ワズ・ザ・ファースト ⅳ) アイム・アライブ
7 TAKEBOIS - TAKEBOIS
8 Order of the Universe - オーダー・オブ・ザ・ユニバース
 ⅰ) Order Theme ⅱ) Rock Gives Courage ⅲ) It's So Hard to Grow ⅳ) The Universe
 ⅰ) オーダー・テーマ ⅱ) ロック・ギブズ・カリッジ ⅲ) イッツ・ソー・ハード・トゥ・グロウ ⅳ) ザ・ユニバース
9 Let's Pretend - レッツ・プリテンド

§ Band Member §
Jon Anderson - ジョン・アンダーソン( Vo )
Bill Bruford - ビル・ブラッフォード( Ds )
Rick Wakeman - リック・ウェイクマン( Key )
Steve Howe - スティーヴ・ハウ( G )

 

ANDERSON,BRUFORD,WAKEMAN,HOWE

ANDERSON,BRUFORD,WAKEMAN,HOWE

 

 

キーボード奏者にはハウと行動していたマルチ・プレイヤーのマット・クリフォードの名も挙がったが

ここではやはり往年の仲間であるリック・ウェイクマンに白羽の矢が立った

アンダーソンは当初はソロ・アルバムを制作するつもりで、早いうちからウェイクマンの参加を考えて

いたようだが、ハウとの話し合いでバンド結成に計画が代わるとウェイクマンの正式参加に動いた

こうして、アンダーソン、ブラッフォード、ウェイクマン&ハウの黄金のイエス時代のメンバーにトニー

レヴィン(B)とマット・クリフォード(Key)、さらにミルトン・マクドナルド(G)というサブ・メンバーを

加えた形でA.B.W.H.はスタートする

マネージャーも当時のイエスを手がけ、後にエイジアを手がけたブライアン・レーン、ジャケット・

デザインも往年のイエスの黄金時代のジャケットを描いていたロジャー・ディーンが担当している

 

Brother of Mine

Brother of Mine

  • Anderson Bruford Wakeman Howe
  • プログレロック / アートロック
  • provided courtesy of iTunes
 

  

このアルバム" 閃光 "は当時のイエスのポップでエレクトロニックなサウンドよりも、往年のイエス

サウンドに仕上がっている

これこそがA.B.W.H.の4人のサウンドといえるだろう

ブラッフォードが当時多用していたエレクトロニクス・パーカッション・サウンドと久々にハードな

プレイを聴かせるハウのギター、そしてカラフルになったウェイクマンのキーボード群

こうした有機的なサウンドに乗せてワン&オンリーの歌声を聴かせるアンダーソンの確信的なヴォーカル

こそ本家の味わいである

" YES "という名前が使えないという事情があるものの誰もがこれを"イエス・ミュージック "と呼ぶことに

異論はなかった

彼らの初のツアーに" An Evening of Yes Music,Plus "と名付けた狙いもここにあった

AとBとWとHが合わさったときに、正しくこのマジカルな瞬間が生まれたのである

 

A.B.W.H.の4人に加え、ヴァリゲンスやジェフ・ダウンズ(エイジア)、マックス・ベーコン(元GTR)

なども協力して作曲された

このアルバム全体に共通しているテーマは、" テーマ "の" セカンド・アテンション "ということで

ありそうだ

普通に見える日常が" ファースト・アテンション "で夢を見たり、想わぬ感動を音楽や絵画から受けたり

することが" セカンド・アテンション "に当たるようだ

シングル第1弾" ブラザー・オブ・マイン "も、我々は大きな夢の中で生き、夢からクリエイティブな

ものを得るということがテーマになっている

よりポジティブな姿勢で音楽に取り組んだというA.B.W.H.の心情を反映したような確信的で力強いこの

ニュー・サウンドと歴戦の勇者たちの凱旋に、まずは拍手を送りたかった