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Ultimate Music Album - 極 -


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Emerson,Lake & Palmer - Pictures at an Exhibition:展覧会の絵 -

1971年3月、ニューキャッスル・ホールでのライヴ音源

 

原曲は、19世紀のロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーが作曲した同名のピアノ組曲" 展覧会の絵 "で

原曲以外にもラヴェルなどによるオーケストラ・アレンジがあり、日本の冨田勲シンセサイザー音楽に

アレンジしている

EL&Pによるこのアルバムは、ラヴェル版の編曲をもとにしていて全パートではなく抜粋、それに

オリジナル曲を追加した構成になっている

このアルバムの発売経緯は複雑で、1971年1月からEL&Pはセカンド・アルバム" タルカス "のリハーサル

に取りかかっていた

それが終わってイギリス公演ツアーが行われ、3月26日にはイギリスのニューキャッスル・ホールで

" 展覧会の絵 "を含むライヴ録音が行われた

4月には初のアメリカ公演、そして5月には" タルカス "が発売されている

こうした流れの中で" 展覧会の絵 "は、発売が未定のままだった

 

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§ Recorded Music §
1 Promenade - プロムナード
2 The Gnome - こびと
3 Promenade - プロムナード
4 The Saga - 賢人
5 The Old Castle - 古城
6 Blues Variation - ブルース・ヴァリエーション
7 Promenade - プロムナード
8 The Hut of Baba Yaga - バーバ・ヤーガの小屋
9 The Curse of Baba Yaga - バーバー・ヤーガの呪い
10 The Hut of Baba Yaga - バーバ・ヤーガの小屋
11 The Great Gates of Kiev - キエフの大門
12 Nut Rocker - ナット・ロッカー

§ Band Member §
Kieth Emerson - キース・エマーソン( Key )
Greg Lake - グレッグ・レイク( B,Vo )
Carl Palmer - カール・パーマー( Ds )

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実際はセカンド" タルカス "より前に録音されていたこのアルバムは、クラシックを完全エレクトリックで

ライヴをしたいという彼らのひとつのテーマの集大成である

彼らは短期間でひとつひとつのアイディアを次々と形にしていった

選曲したムソルグスキーの" 展覧会の絵 "、もともとピアノ曲の難曲で知られるこの曲は、クラシック畑

でもホロヴィッツのようなバカテク・ピアニストでなければ弾きこなせないような難易度Sの曲として

チャイコフスキーのピアノ・コンチェルトやベートーヴェンの後期のピアノ・ソナタ第29番" ハンマー

クラーヴィア "などと並び称される曲である

これをオーケストレーションしたのがモーリス・ラヴェル

EL&Pはロック・オンリーのファンは知る由もない超難曲のエレクトリック化に挑戦した

これはこの後のプログレッシブ・ロック・シーンに大きな影響を与えることになる

 

 

The Old Castle

The Old Castle

  • provided courtesy of iTunes
 

 

特にイエスリック・ウェイクマンが" こわれもの "で取り上げたブラームスの交響や" イエスソングス "

のオープニングに使われたイゴール・ストラビンスキーの" 火の鳥 "の最後の部分のメロトロンによる

演奏などに大きな影響を落としているといえるだろう

聴けば聴くほど、ムソルグスキーという人の才能、特に" バーバ・ヤーガ "には感服である

ピアノ曲なのでラヴェルが編曲した管弦楽だと、この曲の良さがなくなってしまい薄れてしまう

打楽器のようにピアノを弾くという原曲の良さを誰よりも理解していたのがキース・エマーソンだった

" 古城 "をテンポアップして" ブルース・ヴァリエーション "とメドレーにして演奏してしまう" 編曲家 "

としての才能もみることができるし、" 古城 "の中でジャズ・ピアニストで有名なビル・エバンスの曲を

挿入している

 

つまり、キース・エマーソンという人はジャズもクラシックもジャンルを問わず" ピアノ曲 "であれば

貪欲に吸収して自分の音楽スタイルに取り入れていたということになる

ロック本質のドライブ感を保ちながら、クラシックの難曲を易々とこなす彼らの音楽的レベルの高さは

素晴らしい

プログレッシブ・ロック・ファンが耳の奥底に残るキング・クリムゾンの" クリムゾン・キングの

宮殿 " " ポセイドンのめざめ "での深遠な" 声 "の持ち主グレッグ・レイクがその場に安住することなく

歩みだしたこのトリオの音楽はどんなものなのかを初めて理解したのがこの" 展覧会の絵 "である

アンコールまでクラシックの名曲" ナット・ロッカー "である

その徹底した仕事ぶりに脱帽の1枚である

  

Pictures at An Exhibition

Pictures at An Exhibition