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Ultimate Music Album - 極 -


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Van Halen - Diver Down:ダイヴァー・ダウン -

ターニング・ポイントを迎えたVan Halenの勝負作" Diver Down "

ヴァン・ヘイレンが2度目の来日をしたのが1978年9月

パワー全開のステージ構成、光のシャワーといったライティングのきらびやか、どれをとっても

アメリカン・バンドのスケールの大きさを見せつけ" 大爆発 "というにふさわしかったが、ある程度

ビッグになったバンドがもう一段階ステップ・アップするために必ずぶつかる壁がある

現在の地位を維持するのさえ難しい当時のロック・シーンの中で、さらにビッグになるためにぶち破って

いかなければならない壁…そのひとつがシングル・ヒットである

ほとんどのロック・バンド( 特にこうしたハード・ロックヘヴィ・メタルの一連のバンド )は、

シングルよりもアルバムに重要性を感じ、アルバムそのもので勝負を挑むことが多いが、シングルの

ヒットはバンドのより大きな飛躍につながる場合が多い

 

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§ Recorded Music §
1 Where Have All the Good Times Gone! - グッド・タイム
2 Hang'em High - ハング・エム・ハイ
3 Cathdral - 大聖堂
4 Secrets - シークレッツ
5 Intruder - イントゥルーダー
6 ( Oh ) Pretty Woman - オー・プリティ・ウーマン
7 Dancing in the Street - ダンシング・イン・ザ・ストリート
8 Little Guitar ( Intro ) - リトル・ギター( イントロ )
9 Little Guitar - リトル・ギター
10 Big Bad Bill ( Is Sweet William Now ) - ビッグ・バッド・ビル
11 The Full Bug - ザ・フル・バグ
12 Happy Trails - ハッピー・トレイルズ

§ Band Member §
David Lee Roth - デヴィッド・リー・ロス( Vo )
Eddie Van Halen - エディ・ヴァン・ヘイレン( G )
Michael Anthony - マイケル・アンソニー( B )
Alex Van Halen - アレックス・ヴァン・ヘイレン( Ds )

 

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ヴァン・ヘイレンの場合、ファースト・アルバムからカットした" ユー・リアリー・ガット・ミー "

そして" 叶わぬ賭け "以後、" バカ当たり "というシングル・ヒットがなかった…というか、そこそこの

ヒットはしていたように思うが" 全米チャート・トップ10入り "という華々しい話題をふりまくには

至っていなかった

ロック・ファンに絶大な支持を受け、そのつど手応え確かなアルバムを発表し、超一流のライヴ・

パフォーマンスを披露しながらも彼らに今ひとつ欠けていたものがあったとしたら、このシングル・

ヒットにほかならない

ところが、ヴァン・ヘイレンはその厚い壁を豪快にぶち破った

" オー・プリティ・ウーマン "は、なんと発売と同時にゴールド・ディスクを獲得し、素晴らしいチャート

アクションを示した

" オー・プリティ・ウーマン "はヴァン・ヘイレンにとって久々のメガトン級のビッグ・ヒットとなり

彼らをさらに大きなモンスター・バンドに仕上げた

 

 

 

(Oh) Pretty Woman

(Oh) Pretty Woman

  • provided courtesy of iTunes
 

 

" オー・プリティ・ウーマン "でさい先の良いスタート切ったヴァン・ヘイレンが絶対の自信を持って

勝負に出たのが、この" ダイヴァー・ダウン "である

デビュー当時から、かなり積極的に他人の曲を取り上げてきた彼らだが、今回のアルバムでは大胆にも

半数近い割合で他人の曲をプレイしている

そしてこのアルバムで常々持っていた" 他人の曲をよくここまで自分のモノにしてるなぁ "という驚き

は、他人の曲を完全に自分たちのモノにしている "という確信に変わる

彼らの場合、他人の曲を自分たちの身体の中で完全にヴァン・ヘイレン風に塗り替えてしまい、曲に

新しい息吹を吹き込み、オリジナル以上の出来栄えにしてしまう

このアルバムで取り上げたキンクスの" グッド・タイムズ "、ロイ・オービソンの" オー・プリティ・

ウーマン "、そしてモータウン・ナンバー、マービン・ゲイ作の" ダンシング・イン・ザ・ストリート "

の3曲は絶品中の絶品である

 

もちろん彼らのオリジナルも、それらの曲にヒケをとっているわけではない

炸裂のヴァン・ヘイレンサウンドは" ハング・エム・ハイ "や" リトル・ギター "でスカッと脳天

椰子の実割りをぶちかましてくれる

ヴァン・ヘイレンサウンドの要、エディの神技ギターも冴えわたっている

彼らの" 知性より野生 " " 頭脳より肉体 "という開けっぴろげで少々乱暴とも思える陽気さは本当に

素晴らしいと思う

イギリスのメタル・バンドのような悲愴感もないし、かといってアメリカン・バンドそのものといった

どこかチョイと上品なところというのもない

イギリスのメタル・バンドが、内に向かう燃焼で青い炎を揺らめかせ地獄を連想させるなら、ヴァン・

ヘイレンはエネルギーすべてを惜しみなく外に向けて大噴射する真っ赤な太陽のようだ

 

Diver Down

Diver Down