JOURNEY…ロックン・ロールの中で、もっとも一生懸命に、猛烈に働くバンド
ジャーニーは、ロックン・ロールの中で、もっとも一生懸命に猛烈に働くバンド" バンド・ザ・ハー
デスト・ワーキング・バンド "であるという点にある
つまり演奏旅行を続けるツアー・バンドとして働き続け、ライヴ・パフォーマンスを繰り返しながら
熱心なファンを獲得してゆき、スーパー・ロック・グループのひとつにまでなっていた
ジャーニーは、1973年サンフランシスコでデビュー、ジャム・セッションのために集められたグループが
演奏の好評さなどから、パーマネント・グループに変わった
ニール・ショーン、エインズレー・ダンバー、グレッグ・ローリー、それにロス・ヴァロリーの4人が
オリジナル・メンバーである
ジャーニーにとっての音楽的、商業的成功へのターニング・ポイントは、その5年後の1978年に訪れる
スティーヴ・ペリーがリード・ヴォーカルに加わり5人編成に拡大、弱かったヴォーカルが一転して
強力な魅力となった
そしてそれは、アルバム" インフィニティ "の発売に合わせたコンサート・ツアーの成功となって
現れてくる
§ Recorded Music §
1 Majestic - マジェスティック
2 Where Were You - 消えたあの娘
3 Just the Same Way - ジャスト・ザ・セイム・ウェイ
4 Line on Fire - バイ・バイ・スージー
5 Lights - ライツ
6 Stay Awhile - 僕のそばに
7 Too Late - トゥー・レイト
8 Dixie Highway - ディキシー・ハイウェイ
9 Feeling That Way - フィーリング・ザット・ウェイ
10 Anytime - エニタイム
11 Do You Recall - ドゥ・ユー・リコール
12 Walks Like a Lady - ウォーク・ライク・ア・レディ
13 La Do Da - ラ・ドゥ・ダ
14 Lovin' Touchin' Squeezin' - ラヴィン・タッチン・スクィージン
15 Wheel in the Sky - ホイール・イン・ザ・スカイ
16 Any Way You Want It - お気に召すまま
17 The Party's Over ( Hopelessly in Love ) - ブルー・スカイ・パーティ
§ Band Member §
Neal Schon - ニール・ショーン( G )
Steve Perry - スティーヴ・ペリー( Vo )
Ross Valory - ロス・ヴァロリー( B )
Gregg Rolie - グレッグ・ローリー( Vo,Key )
Steve Smith - スティーヴ・スミス( Ds )
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" インフィニティ "でジャーニーは、アメリカ、カナダ、ヨーロッパを回り、合計172の都市で演奏、
これはざっと1年の半分コンサート出演した計算になり、これだけでもヘビーなスケジュールの消化を
強要されるのだが、実情、全米的には収容力の小さいオーディトリアムでのヘッド・ライナーというとこ
だったが、人気グループとしては通用した
1979年以降のツアーは、エヴォルーション・ツアー99回、ディパーチャー・ツアー89回と公演回数は
大幅に減少しているが、エヴォリューション・ツアー以後、会場がアリーナに変わり、さらにショーの
内容が大きく変わることで機材などが大きくなり、スタッフが多くなったことで、これまでのように
簡単に移動できなくなったからである
この" ライヴ・エナジー "は、1980年のディパーチャー・ツアーからのライブ・アルバムで、ツアーは
80年春、フランチャイズのオークランド・コロシアムから始まった
全米74回、ドイツ8回、スイス、イギリスが各1回、日本5回のワールド・ミニ・ツアーであったが、
観客動員数はほぼ200万人に達したという
ニール・ショーンの荘厳なギターと見事なコーラス・アンサンブルを聴かせるオープニング・テーマ
" マジェスティック "にのり、嵐のような歓声の中に" ボンソワール・モントリオール "とスティーヴ・
ペリーの声が響くと同時に聴こえてくるスティーヴ・スミスの派手なドラミング
オープニングは" ディパーチャー "の" 消えたあの娘 "からで、最初からハードなロックン・ロール・
ナンバーで飛ばしている
" ジャスト・ザ・セイム・ウェイ "ではグレッグ・ローリーとスティーヴ・ペリーのヴォーカルの絡みも
聴きもの、" インフィニティ "より大ヒット" ライツ "は、あるときは淡々と、あるときはエモーショナル
に歌い上げるスティーヴ・ペリーのヴォーカルは絶品
興奮した観客の歓声が渦巻く中" トゥー・レイト "のイントロ、" エヴォリューション "の中でも哀愁を
帯びたこの曲は光っていたが、ライヴで聴いてみると改めてメロディの美しさと、そのドラマティックな
展開に感動させられる
全米ヒット・チャートに長期間チャート・インし続けた" ラヴィン・タッチン・スクィージン "…
「 ラーラララ・ラ… 」と観客の大合唱が聴こえライヴならではの雰囲気が伝わる
続いて聴こえてくるもの悲しげなギターのイントロ" インフィニティ "に収められた大傑作" ホイール・
イン・ザ・スカイ "、全曲でヴォルテージ・アップした観衆の興奮がここにクライマックスを迎え
会場を揺るがすほどの大合唱の輪が広がっていく
信じられないほどの透明感にあふれたスティーヴのヴォーカルに唖然としているうちに、息もつかせず
日本におけるジャーニーの最大ヒット曲" お気に召すまま "になだれこむ、まさにステージの最後を飾るに
ふさわしい曲といえる
" ブルー・スカイ・パーティ "は唯一スタジオで録音された新曲だった
電話もくれない冷たい彼女を愛してしまった男の哀しい片思いを歌っているナンバーで、ニールの
軽やかなギター・ワークがフューチャーされ、思わずリズムに身をまかせてしまう軽快な曲である