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Ultimate Music Album - 極 -


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JOURNEY - ESCAPE:エスケイプ -

JOURNEYの果てしなきスーパー・エナジー
ロック新時代の到来を予感させた

 

1970年代後半、アメリカン・ロック・シーンに金字塔を打ち立てた5人の男たち、ジャーニーが装いも

新たに、新しい世界に飛び立とうとしていたのがこのアルバムからは感じられる

グレッグ・ローリーが抜けて新しいメンバー、ジョナサン・ケインがキーボードに参加しての初の

アルバムだがメンバー・チェンジによる違和感は少しも感じさせない素晴らしいものにでき上がっている

ジャーニーにとっては、このアルバムが通算8作目を数えるわけだが、当時彼らの信じ難いほどのハード

スケジュールと、そのあまりのタフネスぶりには驚嘆させられた

アルバム" ディパーチャー "をリリース後、日本でのツアーに合間をぬって初のサウンド・トラック

" 夢・夢のあと "をレコーディング、そして2枚組大作" ライヴ・エナジー "をリリース、しかもその間に

ニール・ショーンはニューヨークでヤン・ハマーとレコーディング・セッションを行い、春先から5月

までは、この" エスケイプ "のレコーディングというのだから、まさに休む間もない生活を送っていた

ことになる

 

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§ Recorded Music §
1 Don't Stop Believin' - 愛に狂って
2 Stone in Love - お前に夢中
3 Who's Crying Now - クライング・ナウ
4 Keep on Runnin' - キープ・オン・ランニン
5 Still They Ride - 時の流れに
6 Escape - エスケイプ
7 Lay it Down - レイ・イット・ダウン
8 Dead or Alive - デッド・オア・アライヴ
9 Mother,Father - マザー・ファザー
10 Open Arms - 翼をひろげて

§ Band Member §
Steve Perry - スティーヴ・ペリー( Vo )
Neal Schon - ニール・ショーン( G )
Ross Valory - ロス・ヴァロリー( B )
Steve Smith - スティーヴ・スミス( Ds )
Jonathan Cain - ジョナサン・ケイン( Key,Vo )

 

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この" エスケイプ "には、これまで以上に特別な関心と期待が寄せられていた…というのも、ジャーニーは

1978年の" インフィニティ "を始めとして" エヴォリューション " " ディパーチャー "による三部作を完成

させて、その締めくくりとしてのライヴ" ライヴ・エナジー "を発表している

つまり" ライヴ・エナジー "をリリースしたときから、ジャーニーはまったく新しいプロジェクトに着手

したことになる

アルバム・タイトルが" エスケイプ = 脱出 "と名付けられたのも、そんな意味合いが込められていた

からだろうし、またアルバム・ジャケットもこれまでの殻を打ち破って新たな空間へ翔び立とうとする

彼らの意志が反映されている

それにしても三部作、ライヴ、そして脱出と彼らの完璧なまでのコンセプトと壮大な構想には、いまさら

ながら感心することしかり、しかも" エスケイプ = ジャーニー "というネーミングを考えると、

デビュー作の" 宇宙への旅立ち "に戻るという" 輪廻 "に通じる心理をも意味しているようで極めて

興味深い

もうひとつの注目点は、いうまでもなくグレッグ・ローリーに替わって新メンバーとなったジョナサン・

ケインの活躍ぶり、ジョナサン・ケインは元ベイビーズのキーボード奏者で、新生ジャーニーの初の

ステージは、サンフランシスコで開催されたベイ・エリア・ミュージック・アワーズで、このときは

" 消えたあの娘 "と" ブルー・スカイ・パーティ "を演奏したと伝えられていた

 

 

Who's Crying Now

Who's Crying Now

  • ジャーニー
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
 

 

アルバムのほうは、予想をはるかに超えてこれまでのジャーニーのサウンド・イメージを一新させるほど

凄まじい衝撃を与えてくれた

プロデューサーは、これまでもジャーニーを手がけてきたケヴィン・エルソン、そしてもう1人

マイク・ストーンで彼はクィーンなどをプロデュースした人で、エンジニア上がりであることを考えると

このアルバムにおけるミキシングの変化も頷ける

ジャーニー・サウンドの三部作における特色としては、残響音ともいうべきエコー処理を施したヘヴィで

パワフルなドラムと、多少オフ気味なニール・ショーンのギター・サウンドといえるが、このアルバム

ではそのバランスがまったく逆になっている

つまりギター・サウンドを前面に、そしてドラムがその奥で全体をビシッと締めるといった配置で、

もちろんそうしたミキシングの変化は、このアルバム・コンセプトに基づいたもにであるということは

いうまでもない

ニール・ショーンのギター・ソロが全面にフィーチャーされ、各曲で必ず見せ場を作るという仕掛けに

なっているので、ニールのファンには嬉しくてたまらないギター・アルバムに、そしてサウンドはより

ハードにシャープに、かつダイナミックな広がりをみせている

よく" アメリカン・ハード・ロック "なる言葉が使われたが、まさにそれはこの" エスケイプ "にこそ

相応しい言葉であった

 

一方、この当時まだ若かったジョナサン・ケインは生粋のロックン・ローラーで、彼の加入がジャーニー

を完璧なまでのハード・ロック・バンドへと発展させたといっても過言ではない

また、彼は全曲を共作してグループの重要なソング・ライターであることも実証している

特にシングルになった" クライング・ナウ "は曲作り、演奏の両面でジョナサンが中心となっていて

ジャーニーの新生面をもたらしたものとして注目された

加えてニール・ショーンも、この曲では手数の少ないメロディアスなギター・ソロを初披露し柔軟性の

あるギタリストに成長したことを窺わせる

" キープ・オン・ランニン " " エスケイプ " " デッド・オア・アライヴ "に聴ける得意のロックン・ロール

ナンバーでは、ハードな中にポップでシャープな音作りになっていて、" エスケイプ "のニールのギター・

ソロも圧巻、そして" 時の流れに " " 翼をひろげて "での美しいバラードの完璧さはやはりジャーニー

ならではと思わせるできになっている

 

ESCAPE

ESCAPE