まるで音楽の神様に導かれるように、すべての要素がかみ合い
濃密に絡み合い、幸せな化学反応を起こした結果、この世に生まれ落ちた名盤
この時代の2枚組レコードというのは、大変パワーの入ったものが多くミュージシャンたちは名盤を
数多く残している
ビートルズの" ホワイト・アルバム "、ローリング・ストーンズの" メイン・ストリート "、レッド・
ツェッペリンの" フィジカル・グラフィティ "、ザ・フーの" トミー " " 四重人格 "と数えだしたら
キリがない
こういった2枚組アルバムは、彼らにとってターニング・ポイント的な存在となって、その後の方向性を
変えていく大きなきっかけとなっている
" いとしのレイラ "を聴くのにベスト盤はもってないけど、このアルバムだけはもっているという人は
かなり多いのではないかと思う
全体に漂うサザン・ロックの雰囲気は、それほどエリック・クラプトンの方向性を変えていったとは
思えないが、" いとしのレイラ "がテイクされているので、やはりキャリアを語る上で重要な意味を持つ
ものだと思う
泣きのギター・トーンが多いナンバーを聴かされた後に流れる" いとしのレイラ "は、単品で聴くより深い
切なさを感じさせてくれる
§ Recorded Music §
1 I Looked Away - アイ・ルックト・アウェイ
2 Bell Bottom Blues - ベル・ボトム・ブルース
3 Keep on Growing - キープ・オン・グロウィング
4 Nobody Knows You When You're Down and Out - だれも知らない
5 I Am Yours - アイ・アム・ユアーズ
6 Anyday - エニィディ
7 Key to the Highway - ハイウェイの関門
8 Tell the Truth - テル・ザ・トゥルース
9 Why Does Love Got to Be So Sad? - 恋は悲しきもの
10 Have You Ever Loved a Woman - 愛の経験
11 Little Wing - リトル・ウィング
12 It's Too Late - イッツ・トゥー・レイト
13 Layla - いとしのレイラ
14 Thorn Tree in the Garden - 庭の木
§ Band Member §
Eric Clapton - エリック・クラプトン( G,Vo )
Bobby Whitlock - ボビー・ウィットロック( Key,Vo )
Carl Radle - カール・レイドル( B )
Jim Gordon - ジム・ゴードン( Ds )
Duane Allman - デュアン・オールマン( G )
|
アルバム・ジャケットは、エミール・セオドア・フランセン・ド・ショーンバーグによる" 花束を持つ
少女 ( La Fille au Bouquet ) "と題された絵で、クラプトンは最初この絵を南フランスのジョルジオ・
ゴメルスキーの家で見たそうだ
クラプトンは、タイトルもバンド名も記載せずに、その絵をジャケットに使うのが簡素であると主張した
アルバムのほうは、" テル・ザ・トゥルース "は1970年6月に当初はアップ・ビートの曲として、ジョージ
ハリスンのプロデューサーであったフィル・スペクターの下に録音され、曲はシングルとしてB面に
" ロール・イット・オーヴァー "が収められリリースされた
しかしながら、ウィットロックが思い出すようにスペクターのウォール・オブ・サウンドはバンドの
スタイルにマッチせず、彼らはシングルを販売停止にした
バンドはオールマンとともに" テル・ザ・トゥルース "を拡大したスロー・テンポのインストゥルメンタル
ジャムとして録音した
" いとしのレイラ "がが収録されたヴァージョンはオリジナルの歌詞を加えたスロー・テンポの曲であった
アルバムラストの" 庭の木 "は、プロデューサー、トム・ダウドによると" 完璧なステレオ録音 "で
あったという
カバー曲はブルースのスタンダード・ナンバー" だれも知らない( ジミー・コックス ) "、" ハイウェイの
関門( チャールズ・シーガー、ウィリー・ブルーンジー )" " 愛の経験) ビリー・マイルズ )"、ジミ・
ヘンドリックスの霊妙な" リトル・ウィング "、チャック・ウィリスのドゥーワップ・バラード" イッツ・
トゥー・レイト "のアップ・テンポ・ヴァージョンである
ダウドによると" ハイウェイの関門 "の録音はまったくの偶然の出来事だったようで、バンドはスタジオの
別の部屋でサム・ザ・シャムのアルバム" ハード・アンド・ヘヴィ "を聴いていたところ、彼らはそれを
好み、自然にそれを演奏し始めたためダウトはテープを回すようにエンジニアに指示、ドミノスの
ヴァージョンがフェード・インから始まるのはこのためである
ロック・バンド、デレク・アンド・ザ・ドミノスによる唯一のスタジオ・アルバム
1970年にリリースされ、タイトル・トラック" いとしのレイラ "でよく知られ、このアルバムはエリック
クラプトンの最高傑作とみなされることが多い
デュアン・オールマンがゲストとして14曲中11曲でリードおよびスライド・ギターを演奏している
" いとしのレイラ "はビルボードのポップ・アルバム・チャートで最高16位を記録し、RIAAのゴールド
アルバムを獲得した
また、1972年と77年にはビルボード200でチャート・イン、2011年にはイギリスのアルバム・チャートで
68位を記録しているが、デレク・アンド・ザ・ドミノスはこのアルバムを最後の解散、クラプトンが
敬愛してやまなかったデュアン・オールマンはこの後に交通事故で他界、ドラムのジム・ゴードンも
その後は歪んだ人生を送りほぼ復帰はムリな状況、そんな運命をよそにこのアルバムは完璧な演奏を
聴かせてくれるし、このバンドのリズム・セクションは当時のロック・バンド随一だったのではないかと
感じることができる
Layla And Other Assorted Love Songs
- アーティスト: デレク・アンド・ドミノス
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る