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Ultimate Music Album - 極 -


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Doobie Brothers - What Were Once Are Now Habits:ドゥービー天国 -

華麗なセッション・メンバーも参加して創り上げたDoobie Magic

 

トム・ジョンストン(vo,g)が中心となり1970年アメリカ・カリフォルニアで結成、マリファナスラング

である" ドゥービー "から名前をとってドゥービー・ブラザーズとし、1971年にアルバム" ドゥービー・

ブラザーズ・ファースト "でデビュー、2枚目の" トゥールーズ・ストリート "に収録の" リッスン・トゥ・

ザ・ミュージック "といった爽快でポップなサウンドが人気を集め、イーグルスと並ぶアメリカ西海岸を

代表するロック・バンドになった

メンバーの入れ替わりが激しいことも有名で、1975年にはフロント・マンのジョンストンが病気のため

第一線から退き、変わりにスティーリー・ダンなどで活躍していたマイケル・マクドナルドが加入、

マクドナルドの都会的な趣向が生かされ、ジャズやR&Bを取り入れた都会的なサウンドにシフト、その

結果1978年の" ミニット・バイ・ミニット "の大ヒットが生まれることになる

 

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§ Recorded Music §
1 Song to See You Through - 君に捧げし歌
2 Spirit - スピリット
3 Pursuit on 53rd St. - 53番街の追跡
4 Black Water - ブラック・ウォーター
5 Eyes of Silver - 銀色の瞳
6 Road Angel - ロード・エンジェル
7 You Just Can't Stop it - キャント・ストップ・エンド
8 Tell Me What You Want - お望みのまま
9 Down in the Track - ダウン・イン・ザ・トラック
10 Another Park,Another Sunday - アナザー・パーク
11 Daughters of the Sea - 砂浜の娘
12 Flying Cloud - フライング・クラウド

§ Band Member §
Tom Johnston - トム・ジョンソン( Vo,G )
Patrick Simmons - パトリック・シモンズ( Vo,G )
Tiran Porter - タイラン・ポーター( Vo,B )
John Hartman - ジョン・ハートマン( Ds )
Michael Hossack - マイケル・ホサック( Ds,Vo )
Keith Knudsen - キース・ヌードセン( Ds,Vo )

 

 

 

 

前作" キャプテン・アンド・ミー "に引き続き、後にバンドの正式メンバーとなるジェフ・バクスター

ゲストで参加している

本作リリース前にマイケル・ホサックが脱退しておりアルバムのクレジットでは、ホサックの名前は

ほかの外部プレイヤーと共に" Special Thanks "で記載されており、ホサックの後任として加入した

キース・ヌードセンは" Very Special Thanks "としてクレジットされた

" アナザー・パーク "は、トム・ジョンストンが当時のガール・フレンドと別れた体験を元に作られた曲

" ブラック・ウォーター "は、当時フォーク・ブルースに傾倒していたパトリック・シモンズの作った

ギター・リフがプロデューサーのテッド・テンプルマンに気に入られて、その後バンドがニューオー

リンズでライヴを行った際、シモンズが同地での体験を元に歌詞を書いた

 

 

Black Water

Black Water

  • provided courtesy of iTunes
 

 

スティーリー・ダン組が関わっていないオリジナル組による最後の作品であり、楽曲も大半がトム・

ジョンストンとパトリック・シモンズの作品で、代表作である" キャプテン・アンド・ミー "と" スタン

ピート "に挟まれて影に隠れてしまっている印象だが紛れもない名盤である

本作の特徴としては" アルバムを通しての完成度の高さ "が挙げられる

" ブラック・ウォーター " " お望みのまま " " 砂浜の娘 "など、全体的にパット・シモンズの色が割と濃く

出ているため、音の澄み切った落ち着いた雰囲気の曲が多く、1曲目の" 君に捧げし歌 "からラストの

インスト曲" フライング・クラウド "まで流れが絶妙である

また、ギター・バトルがすごく本作のハイライトともいえる" ロード・エンジェル "も聴き逃せない

 

ツイン・リードや派手なドラムワークなど、ライヴで聴くとさらに迫力があるが、とはいえ、いつも通り

ファンキーな面をみせてくれていて、コーラス・ワークもなかなか、1970年代の西海岸でコーラス・

ワークというとイーグルスなんだろうが、ドゥービー・ブラザーズもかなりのもんだ

アメリカのビルボード200では4位に達し、バンドにとって初のトップ5入りを果たした

1974年には本作からのシングル" アナザー・パーク "が全米で32位、" 銀色の瞳 "は全米52位に達し、

" ブラック・ウォーター "はシングル" アナザー・パーク "のB面に収録されていたが、その後バージニア州

のロアノークのラジオ局でヘヴィ・ローテーションとなり、それをきっかけに" 君の捧げし歌 "をB面に

収録したA面曲としてもリリースされて、1975年にはバンドにとって初の全米1位を獲得した

1人でも多くの人に聴いてもらいたい隠れた名盤である

 

What Were Once Vices Are Now Habits

What Were Once Vices Are Now Habits