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Ultimate Music Album - 極 -


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グレープ - コミュニケーション -

グレープ・ラスト・アルバム、1975年リリース
" コミュニケーション "

 

このアルバムを最後のオリジナル・アルバムとしグレープは解散し以後は、さだまさし吉田正美

ソロ活動に入ることになる

解散理由は、さだまさしのオリジナル・ベスト・アルバム" 帰郷 " " 続・帰郷 "の小冊子巻末にはグレープ

では、さだまさし吉田正美が求めた音楽を完成できないと判断したためと述べられている

さだまさしは" 無縁坂 " " 縁切寺 " " 雲にらくがき " " 哀しきマリオネット " " フレディもしくは三教街

- ロシア租界にて - "の6曲を一晩で完成させたという

 

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§ Recorded Music §
1 朝 刊
2 19才
3 哀しきマリオネット
4 絵踊り
5 かなしいうた
6 無縁坂
7 縁切寺
8 雲にらくがき
9 空と風
10 笑顔同封
12 フレディもしくは三教街 - ロシア租界にて -

 

 

 

 

本作には、さだまさしの曲が9曲、吉田正美の曲が2曲の合計11曲が収録されている

このころに、さだまさしが医師から休養の必要をいい渡されたこと、さだまさし吉田正美の求める

音楽性が違ってきたことなどが本に書かれており、本作を聴くと、さだまさしは家族というテーマを深く

掘り下げ、明るく心が安らぐほのぼのした味わいの曲を追求しており、吉田正美は少ない曲数だが

" 絵踊り "で日本語を英語風に聴かせる試みを、" 空と風 "でメルヘンの世界を歌って独自の境地に

達していると思う

このアルバムはこれで解散してしまうのが勿体ないと思わせる高い完成度と、さらに未来への期待を

感じさせるさせる出来になっていると思う

 

 

無縁坂

無縁坂

  • グレープ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
 

 

❏ 朝 刊 ❏
1975年8月にシングル盤でリリースされている楽曲で、粗忽者の妻を温かい目で見る夫から描いた若い
夫婦の家庭風景である
レーズン( グレープ再結成 )のアルバム" あの頃について "のさだまさしの解説によれば、後のヒット曲
" 雨やどり " " 関白宣言 "などの後日談にあたる曲とのこと
アルバム・ヴァージョンはシングル・ヴァージョンとは異なり、イントロ部分にラジオの交通情報の
効果音が加えられていて、そのままラジオで放送すると実際の交通情報との誤解が生じるため、日本民間
放送連名の要注意歌謡曲指定制度にて< 不適切な表現を修正することで放送可能 ただし著作権者の了承を
とること >との指定を受けていた
歌の中で" 高田の背番号も知らないくせに "と歌われている" 高田 "は高田 繁( 元ジャイアンツ:8 )を
指している

❏ 無縁坂 ❏
このアルバムのリリースと同時発売シングル曲、テレビドラマ『 ひまわりの詩 』の主題歌で、東京都
文京区湯島にある
不忍池から東京大学に至る坂道のひとつである" 無縁寺( 無縁坂 )"がテーマになった作品
グレープのラスト・シングルであり" 精霊流し "に次ぐヒット曲となった
この曲のヒットから、自分たちの音楽の方向性と観衆からの要求とに齟齬を感じ、グレープは解散する
ことになる

❏ フレディもしくは三教街 - ロシア租界にて - ❏
グレープでは最長の作品で、漢口の旧ロシア租界・三教街でささやかな幸せを願う恋人たちと、それを
引き裂いた戦争を描いた作品である
題材は、さだまさしの母が1942年から3年間、漢口で過ごした思い出に基づいている
三教街には歌詞にあるレストラン『 ヘイゼルウッド 』やパン店の『 ボンコ 』が実在していた
" 精霊流し " " 無縁坂 "などと並んで、今もコンサートで採り上げられるグレープ時代の曲のひとつで
あるが、この曲の原題は" フレディ "というものだったが、ディレクターの川又明博が電話で確認した際
" " フレディ "もしくは" 三教街 "にしようと思う "と答えたのを川又が" フレディもしくは三教街 "と
聞き間違え、ミスのままタイトルがクレジットされたそうだ

" 縁切寺 "…個人的にバンバンのほうが好きである

 

これまで、さだまさしがどうしても拘らないでいられなかった心の暗い部分、それがここでは、ただ

それを見つめるだけでなくて、寂しかったり切なかったり悲しかったり、いろいろあるけど、でも、

それが人生の味わいで、そういうものを経験した人だからこそ馬鹿みたいに平和な日曜の朝の時間を

くつろいで楽しむことの幸せを歌えるようになる…そんなことを思わせる1枚である

気持ちよく、優しく、どこか切ないけど、その切なさは喜びなんだ…そして、いろんな人に、いろんな

場面で、素直にありがとうって思えて、すごく自然で、聴いていて嬉しくなる暖かな温もりがある

 

コミュニケーション

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