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Ultimate Music Album - 極 -


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FOCUS - Live at the Rainbow:ライヴ・アット・ザ・レインボー -

オランダのプログレッシブ・ロック・バンド FOCUSが
1973年に発表したキャリア初のライブ・アルバム

 

フォーカスは1973年3月から4月にかけて大規模なアメリカ・ツアーを行い、続いて5月4日にイギリス・

ツアーを開始した

5月4日と5日には、ロンドンのレインボー・シアターで2日間連続公演が行われ、このアルバムには

5月5日の演奏が収録されている

母国オランダでは1973年10月27日付けのアルバム・チャートで初登場10位となり、翌週に最高9位を

記録、ノルウェーでは1973年第47週のアルバム・チャートで22位を記録

全英アルバム・チャートでは5週チャート圏内入り、最高23位となった

 

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§ Recorded Music §
1 FocusⅢ - フォーカス3
2 Answers? Questions? Questions? Answers! - アンサーズ? クエッションズ? クエッションズ? アンサーズ!
3 FocusⅡ - フォーカス2
4 Eruption - イラプション
 ・ Answer - アンサー
 ・ Orfeus - オルフェス
 ・ Answer - アンサー
 ・ Pupilla - パピラ
 ・ Tommy - トミー
 ・ Pupilla - パピラ
5 Hocus Pocus - 悪魔の呪文
6 Sylvia - シルヴィア
7 Hocus Pocus ( Reprise ) - 悪魔の呪文( リプライズ )

§ Band Member §
Thijs Van Leer - テイス・ヴァン・レール( Key,Flu,Vo )
Jan Akkerman - ヤン・アッカーマン( G )
Bert Ruiter - ベルト・ライテル( B )
Pierre Van der Linden - ピエール・ヴァン・リンデン( Ds )

 

 

 

 

スタジオ盤では聴けない臨場感と展開、アドリブの旋律、バンドの真価はライヴで発揮される

当時、スタジオ録音技術中心のバンドが多かった中で、ライヴでここまで再現できるバンドはいなかった

最初の実力派ミュージシャンの集まりで、クラシックのエッセンスからもその実力が窺える

このアルバムのヤン・アッカーマンのギターは、今でもジミ・ヘンドリックスエリック・クラプトン

サンタナデヴィッド・ギルモアを上回っている感じがする

エレキ・ギターとクラシックの融合、高い音楽性、絶品のライヴと期待を上回る出来栄えで、ライヴ盤は

こうあるべきだと思う

 

 

 

Eruption

Eruption

  • Focus
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
 

 

1973年発表の4作目、グループ初のライヴ・アルバムでプロデュースはマイク・ヴァーノン

選曲は" ムーヴィング・ウェイヴス "と" FocusⅢ "からとなっていて、結果としてこの時期のグループの

ベスト的な内容になっている

演奏はスタジオ作と比較しても何ら遜色ない高いクオリティを有しており、大作も何ら問題なくこなして

いることもあって彼らの演奏能力の高さが一聴して分かる

白熱したプレイはむしろスタジオ作を超えているというのが本作の評価を高めているということもあり

プログレ系のライヴ・アルバムとしては雑誌などの選出の際には必ず取り上げられる1枚でもある

実際問題としてギミックも演出もほぼない内容で、ここまで演奏に聴き惚れられるというのはライヴ盤の

鏡のようなものであり、音質もミックスも素晴らしく、決して耳に痛い音ではないにも関わらず

各パートの分離もよく、演奏の細部まで聴き取れるという素晴らしいものである

もともとの録音が良かったという前提もあろうが、近年のライヴ音源には欠けている音の滑らかさを

感じることができる

スタジオ作だけ聴く人も多いかもしれないが、このグループに関しては特に本作もまとめて聴くことを

お勧めしたい

 

プログレ全盛期、イエスEL&Pピンク・フロイドのいわゆるプログレ御三家とほぼ遜色ない存在を

示して異彩を放ったフォーカス、その持ち味のひとつはクラシックとロックの融合、特にバロック

モチーフとした高度な音楽性と、そのライヴ・ワークの凄まじさにあった

本作は彼らの真価をみせてくれる1枚である

その極めて高度な演奏力は今聴いても圧巻、当時プログレのアルバムとしては" イエスソングス "を

超えるかもという評論さえあった

タイス・ヴァン・レーンとヤン・アッカーマンの2人の逸材のせめぎ合い、対峙するでもなく張り合って

いるわけでもないのだが独特の緊張感、相乗効果を持って2人の高品質の演奏力がこの秀逸なライヴの

ヴォルテイジを高め盛り上げている

" フォーカス2 " " シルヴィア "などお馴染みの美しいナンバーに加え、やはり最大の聴きものは彼らの

象徴ともいえる" 悪魔の呪文 "とそのリプライズだ

タイスの妖しくも美しいファルセット・ヨーデルが冴えわたっている

フォーカスが昇り詰めていくその直前段階、強力な上昇気流、モメンタムとダイナミズムが感じられ、

優れたライヴ・アルバムと同時にフォーカスの代表曲が詰まった" 隠れベスト "的な存在といえると思う

 

Live at the Rainbow

Live at the Rainbow