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Ultimate Music Album - 極 -


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FOREIGNER - Foreigner:栄光の旅立ち -

英米の達人たちがエゴを出さずに作り上げた
1970年代中期の名盤

 

スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズと元キング・クリムゾンイアン・マクドナルド

ブラック・シープのルー・グラムをはじめとした英米3人づつの6人メンバーによって結成された

スーパー・グループ、フォリナーの記念スべきデビュー・アルバム

このバンドの魅力はまさに1曲目に象徴されるハードな中にプログレ色をまぶした曲調である

何といってもキング・クリムゾン出身のイアン・マクドナルドが参加しているので、当然といえば

当然だが、ミック・ジョーンズとルー・グラムがうまく噛み合い成功したアルバムである

 

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§ Recorded Music §
1 Feels Like the First Time - 衝撃のファースト・タイム
2 Cold as Ice - つめたいお前
3 Starrider - スターライダー
4 Headknocker - ヘッドノッカー
5 The Damage is Done - ダメージ・イズ・ダン
6 Long Long Way from Home - ロング、ロング・ウェイ・フロム・ホーム
7 Woman Oh Woman - ウーマン・オー・ウーマン
8 At War with the World - 人生は闘い
9 Fool for You Anyway - お前に夢中
10 I Need You - アイ・ニード・ユー

§ Band Member §
Lou Gramm - ルー・グラム( Vo )
Mick Jones - ミック・ジョーンズ( G,Vo )
Ian McDonald - イアン・マクドナルド( G,Key )
Al Greenwood - アル・グリーンウッド( Key )
Ed Gagliardi - エド・ガルアルディ( B )
Dennis Elliott - デニス・エリオット( Ds )

 

 

 

 

アメリカのロック・バンド、フォリナーが1977年にリリースしたデビュー・アルバムで、このアルバム

では、" 衝撃のファースト・タイム " " つめたいお前 " " ロング、ロング・ウェイ・フロム・ホーム "

などのシングル・ヒットが生み出された

また、" ヘッドノッカー "や" スターライダー "はリード・ギタリストでバンド共同創立者のミック・

ジョーンズがリード・ヴォーカルをとっており、後に珍しくなる

もっとも注目すべきは、ミック・ジョーンズ、イアン・マクドナルドと肩を並べてプロデュースに

あたっている2人、ジョン・シンクレアとレオ・ライオンズで、ジョン・シンクレアはとてもセンスの

あるキーボード奏者でこの後ユーライア・ヒープに参加し数々の名盤を残している

レオ・ライオンズは元テン・イヤーズ・アフターのメンバー、この後元MSGのアンディ・ナイと一緒に

キックというバンドを組みこれもまた聴き応えのある名盤を世に送り出す

何はともあれ、デビュー・アルバムのプロデューサー陣にこれだけの面子を揃えるとは、やはり只者

ではなかったということである

 

 

At War With the World

At War With the World

  • provided courtesy of iTunes
 

 

産業ロック、メロ・ハーと一括りにされるバンド群の中で音楽ビジネスの厳しさを一番知っていたで

あろうと思う

後で知った知識でもっとも不思議なのは、ヴォーカリストにルー・グラムを据えたことで、全米トップ・

ヒットを持っていたイアン・ロイドを内定していたのに、ほとんど無名のルー・グラムを抜擢したのは

ミック・ジョーンズ、ミックの英国、米国の人脈が基礎になった結成の経緯で、これはホントに彗眼

だったと思う

曲は悪い言い方をすれば演歌的な類型、演歌が仮想的な愛憎を歌うものだとすれば、フォリナーの曲は

仮想的な愛についてで、深読みする必要がない

スプーキー・トゥースの経緯を考えれば、ミック・ジョーンズは深い曲だって書けたはずで、セールス的

成功のためには悪魔に魂を売る覚悟をしていたのではないかと思う

このアルバムのグレードの高さにはビックリするし、ルー・グラムの歌唱力の確かさは別格である

 

油絵風のアルバム・ジャケットに並ぶ控えめな6人…良くも悪くも地味

その内容は産業ロックと揶揄されるようなものではなく至って真面目で、音楽への情熱を強く感じさせる

作品で、セールス的には500万枚近い売上を誇る作品である

" 衝撃のファースト・タイム( 全米4位 )" " つめたいお前( 全米6位 )" " ロング、ロング・ウェイ・

フロム・ホーム( 全米20位 )"の3曲がシングル・ヒットしている

アルバム" 4 "以降はほとんど聴かれなくなったアコースティック・ギターの綺麗な音が多くフィーチャー

され、ノスタルジックな" スターライダー " " お前に夢中 "も佳曲となっている

ミックとルー・グラムが交互に歌う" ウーマン・オー・ウーマン "、この曲も味わい深く、また" 人生は

闘い "はヒットした" 衝撃のファースト・タイム "と曲構成が似ているが、実はアルバム1番の名曲と思う

 

Foreigner

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