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Ultimate Music Album - 極 -


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Return to Forever - Romantic Warrior:浪漫の騎士 -

中世をテーマに持ちつつも、多様性や変化に富んだ作品
さまざまな音楽要素が共存したり流れていくさまは、音の万華鏡のよう

 

" 浪漫の騎士 "は、このバンドの最高の販売記録である50万枚を最終的に売り上げ、これはこのグループ

コロムビア・レコードで最初に制作したアルバムであり、そのことが売り上げの増加につながった

可能性がある

また、リターン・トゥ・フォーエヴァーの最初のジャズ・ロック・アルバムでもあった

ニューヨークのレコード・プラント・スタジオの代わりにカリブ・ランチですべて録音され、最初の

リターン・トゥ・フォーエヴァーの単独アルバムであった

このアルバムは前作" ノー・ミステリー "より前衛的で、ファンク色が弱くなっている

このアルバムの中性的なテーマは、当時の先端のプログレッシブ・ロック・バンドが使用していたものと

同様のテーマに触発されたものであると考えられ、技術的に難しい演奏で有名で、高速のユニゾン

ラインが多くの曲の中で聴かれる

 

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§ Recorded Music §
1 Medieval Overture - 中世序曲
2 Sorceress - 女魔術師
3 The Romantic Warrior - 浪漫の騎士
4 Majestic Dance - 荘厳な舞踏
5 The Magician - 手品師
6 Duel of the Jester and the Tyrant PartⅠ & PartⅡ - 道化と暴君の決闘( パート1,2 )

§ Band Member §
Al Di Meola - アル・ディ・メオラ( G )
Chick Corea - チック・コレア( Key )
Stanley Clarke - スタンリー・クラーク( B )
Lenny White - レニー・ホワイト( Ds )

 

 

 

 

チック・コレアがもっとも長い曲を提供し、ほかのメンバーはそれぞれ1曲を作曲、1曲目のチック・

コレアの" 中世序曲 "は独特のメロディックなモチーフでアルバムの残りの雰囲気を決定づけるものである

レニー・ホワイトの" 女魔術師 "はファンキーなリフで始まりコリアのシンセサイザーが特色を出している

アルバムのタイトル曲" 浪漫の騎士 "は、完全にアコースティックで長いイントロのあとに単一のリフから

なる短いテーマが続く

各グループ・メンバーは( ホワイトを除いて )長いソロをとり、最後に拡張されたエンディング・

テーマでは、高速のユニゾン・パターンが聴かれる

 

 

 

 

アル・ディ・メオラスタンリー・クラークの曲のユーモラスな曲調は特筆すべきで、アル・ディ・

メオラの曲" 荘厳な舞踏 "は、ロックのリフとディストーションの効いたリード・ギターの音に依存する

だけでなく、高速のハープシコードのようなシンセサイザーのラインが聴きどころ、スタンリー・

クラークの" 手品師 "は非常に複雑な曲で、遊び心があるメロディと高速のユニゾン・ラインが聴かれる

アルバムの最後の曲はアルバム中で最長の曲、チック・コリアの" 道化と暴君の決闘 "で、メインテーマ

はより伝統的なメロディであるが、それ以外は以前の曲のスタイルを踏襲していて、注目すべきは、

チック・コリアの技巧を存分に発揮したキーボード・ソロである

ここまで魅力的なフレーズを次から次へと繰り出す曲は、ほとんど聴いたことがなく、とにかくマシンの

ように正確で美しいメロディ、フレーズが満載で、聴いているとシャキッとする

 

それにしても今聴いてもビックリ仰天のサウンドで、フュージョンプログレ…何なのか…?、ジャンル

分けはどうでもいいが凄い

チック・コレアの多彩なキーボード・ワークに拍手するしかなく、アル・ディ・メオラの弾きっぷり、

レニー・ホワイトの正確でスマートかつスピーディなドラミングに、まさに自由自在、変幻自在の

スタンリー・クラークのベース・プレイと最高しすぎる

これ以上ないメンバーで、個々のソロ作品を聴いてもまさに地下水脈で繋がっているようなフィーリング

がこの4人にあったような気がする

個人的にはレニー・ホワイトなんかが作るセンスが一番好きなんだが、まさにここでは4人の天才的

センスのぶつかり合いが素晴らしい世界観を作り上げている

一番それがよく顕れているのはタイトル曲の" 浪漫の騎士 "だろう

まさにやれることを全部やり尽くしたかの如く、個人が持っている技量を全部最高の形で詰め込んだ

贅沢な1曲である

  

Romantic Warrior

Romantic Warrior