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Ultimate Music Album - 極 -


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The Beatles - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band:サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド -

ただやってみたいという自己満足の前衛でなく
" 大衆を楽しませる "仕掛けや普遍性もあたり前に備えていた

 

1966年11月6日から129日以上かけて制作、当時の英国盤はモノラル盤とステレオ盤の2種類が発売された

1967年のグラミー賞でも最優秀アルバム賞のほか4部門を獲得した

また、このアルバムからアメリカではキャピトル独自の編集が行われなくなり、内容が統一される

ようになった

イギリスのミュージック・ウィーク誌では、1967年6月から1968年2月の間で23週連続、合計27週間

1位を獲得し、ランク・インは148週連続201週滞在、450万枚以上の販売を記録、アメリカのビル

ボード誌では15週間連続1位を獲得し、1967年度年間ランキング第10位、1968年度年間ランキング

第6位を記録、キャッシュボックス誌では14週間連続1位を獲得、1967年度年間ランキング第5位

1968年度年間ランキング第35位を記録している

アメリカでは1,100万枚以上のセールスを記録、全世界では3,200万枚以上のセールスを記録している

 

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§ Recorded Music §
1 Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band - サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
2 With a Little Help from My Friends - ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
3 Lucy in the Sky with Diamonds - ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド
4 Getting Better - ゲッティング・ベター
5 Fixing a Hole - フィクシング・ア・ホール
6 She's Leaving Home - シーズ・リーヴィング・ホーム
7 Being for the Benefit of Mr.Kite! - ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト
8 Within You Without You - ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
9 When I'm Sixty-Four - ホエン・アイム・シックスティ・フォー
10 Lovely Rita - ラヴリー・リタ
11 Good Morning Good Morning - グッド・モーニング・グッド・モーニング
12 Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band ( Reprise ) - サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド( リプライズ)
13 A Day in the Life - ア・ディ・イン・ザ・ライフ

§ Band Member §
John Lennon - ジョン・レノン( Vo,G )
Paul McCartney - ポール・マッカートニー( Vo,B,G )
George Harrison - ジョージ・ハリソン( G,Vo )
Ringo Starr - リンゴ・スター( Ds )

 


 

 

 

このアルバムはビートルズ中期の実験的なサウンドの集大成として語られることが多く、次作の

" マジカル・ミステリー・ツアー "は、サウンド的にも本作の延長であった

しかし、それ以降サイケデリック・ムーヴメントが沈静化し、ハード・ロック、ブルースなどが台頭

しつつあった時代の変化に対応し、以降ビートルズは時代に合わせた表現をするようになる

また本作は、ビーチ・ボーイズの" ペット・サウンズ "に影響を受けているとされていて、ジョージ・

マーティンは" " ペット・サウンズ "なくして" サージェント・ペパーズ "はなかった "と後に語っている

 

 

 

 

このアルバムは" 世界初のコンセプト・アルバム "といわれていて、このコンセプトとは、アルバムを

架空のブラス・バンド" サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド "のショーに

仕立てるというものである

アルバムはオープニングにバンドのテーマ曲" サージェント・ペパーズ… "で始まり、続けて" ウィズ・

ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ "が演奏され、最後にテーマ曲がもう一度演奏された後

アンコールの" ア・ディ・イン・ザ・ライフ "で幕を閉じる

ただし、上記のコンセプトはアルバム全曲にわたって徹底されているわけではなく、実質的なコンセプト

アルバムの概念は、最初と最後の2曲だとジョン・レノンは発言している

また、このクラシックの組曲風にするアイディアは、マザーズ・オブ・インヴェンションが1967年に

リリースしたセカンド・アルバム" アブソリュートリー・フリー "がもとになっているともいわれている

このアルバムの裏ジャケット一面には、日本ではそれ以前から" 歌詞カード "という形で存在していたが

イギリスやアメリカでのアルバムでは、それまで概念が存在しなかった" 歌詞をアルバムに記載

( もしくは封入 )する "ということを初めて行い、これらを含めて本作品が当時、ジャケット・デザイン

なども含めた総合的な作品と評価され、その後の似た形式のアルバムがリリースされるきっかけとなる

 

ほとんど誰もがサイケデリックに興じた約50年前の時代にあって、その最高レベルに君臨したといっても

過言ではない" サージェント・ペパーズ "の発案はポール・マッカトニーだった

全曲13曲のうち約6割をポールが手掛けている

初期のビートルズジョン・レノンが引っ張ったが、このあたりからポールに支配が傾いてきた

ジョージ・ハリソンは年下だから遠慮していたが負けてなく、インド音楽取り入れた" ウィズイン・ユー

ウィズアウト・ユー "は極楽浄土を創造させ、サイケデリックにもっともふさわしい

リンゴ・スターはドラム・ビートが一風変わっているし、ほかに類を見ない個性が光り、しかも

ジョンとポールが作った" ウィズ・ア・リトル・ヘルプ… "がリンゴのソロなんてうらやましく、いかに

メンバーからも慕われていた証である

ポールの流れるようなメロディ・ラインは絶妙だし、楽器も多種にわたり使いこなせる天才肌、ただ

歌声はどちらかといえば、鋭利なヴォイスの持ち主ジョンの" ルーシー・イン・ザ・スカイ "がもっとも

素敵で、加工した声の" ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット… " " グッド・モーニング・グッド

モーニング "もいい、二度とないポールとの合作品" ア・ディ・イン・ザ・ライフ "は希少価値がもっとも

高く、ジョン → ポール → ジョンと移り変わるかっこよさがいい

総合的にはパソコンで複雑な音源はたくさん作り出せる今の時代からみたら、ビートルズがここまで

仕上げた音楽はすごいといわざるを得ない