元The Jackson5のリード・ヴォーカリスト
Michael Jacksonの1982年の大ヒット作
20世紀もっとも評価された作品で、グラミー賞7部門獲得、9曲中7曲のトップ10を生んだ初のアルバム
マイケル・ジャクソンによる新しい時代のポップ音楽 - ソウル基盤のポップが前面に出し、彼が
いなければ今のミュージック・シーンなどありえない…黒人音楽自体の台頭はなかった究極の存在となる
クインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、ロサンゼルスのウエストレイク・スタジオにて制作、
前作から進化させたポスト・ディスコやクワイエット・ストームのスタイルを基にしつつ、ポール・
マッカトニーやエディ・ヴァン・ヘイレンの参加で白人の要素を取り入れることに成功、音楽専門
チャンネルMTVの普及に乗っかって制作された革命的なミュージック・ビデオの数々も話題となり、
人種の垣根を超えた社会現象を起こした
§ Recorded Music §
1 Wanna Be Startin' Somethin' - スタート・サムシング
2 Baby Be Mine - ベイビー・ビー・マイン
3 The Girls Is Mine - ガール・イズ・マイン
4 Thriller - スリラー
5 Beat It - 今夜はビート・イット
6 Billie Jean - ビリー・ジーン
7 Humen Nature - ヒューマン・ネイチャー
8 P.Y.T ( Pretty Young Thing ) - P.Y.T
9 The Lady in My Life - レディ・イン・マイ・ライフ
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クインシー・ジョーンズがプロデュースの前作" オフ・ザ・ウォール "にて、ソウル・R&Bの未来形を
みせつけ、一気にスーパースターへと駆け上がったマイケル・ジャクソンだが勢いそのままに
ロックテイストまでもを呑み込んだ無敵のアルバムを完成させ、ついには世代も人種も軽々と超えた
根強い差別意識から黒人ミュージシャンのプロモーション・ビデオを無視し続けてきたMTVも
"スリラー "は無視できなかった…プロモーション・ビデオの歴史をすべて塗り替えた傑作であった
ただ、そんなMTVの方針転換もビッグ・セールスに寄与したんだろうが、こと音楽だけにフォーカス
して聴いてみても、今なお燦然と輝くモンスター・アルバム、全9曲中7曲がシングル・カットで
ビルボード・トップ10、とにかく当時どこにでも流れていて、聞き飽きるほど聴いたわけではないが
当時の最先端のはずなのに古臭さを感じさせない音作りはさすがである
" これ以上にヒットした商業映像はない "とギネスにも登録されているのが、誰もがお馴染みの" スリラー "
だが、この作品ではさまざまなマイケルの素顔が作品である
" スリラー "や" 今夜はビート・イット "など耳に残るダンス・チューンだけでなく、" ビリー・ジーン ”や
" ヒューマン・ネイチャー "など、我々に訴えかけるような曲がこのアルバムにスパイスを与える
彼のストーカーと化したファンによってマイケルの子供と彼を苦しめたスキャンダルですら曲にしている
皮肉なことにこの曲は全世界でトップ10に入るほど彼の曲中では人気である
ムーンウォークや光るパネルなど、ミュージック・ビデオの強い印象もさることながら、それに
負けない歌詞も未だ我々の頭から離れない
この頃からマイケルは、特有の" ポゥ "といった掛け声を駆使して自分の発声すらまるで打楽器のように
パーカッションか何かのように利用するヴォーカリゼーションを完成させた
約半世紀にわたり世界のミュージック・シーンの頂点に君臨し、生きる伝説として常にトップを歩み
続けてきた" King of Pop マイケル・ジャクソン "
彼が世界に与えた影響は計り知れないし、最高のエンターティナーであったとともに、彼は大変な平和
主義者でもあった
地球、自然、人類をはじめとする生命を心から愛していた
絶頂期であった80年代から90年代はじめから、アルバムとしては" デンジャラス "以降下降気味であった
アルバム・セールスだが、彼が何らかの作品を発表すると世界中がその話題に沸き、常に世界の注目の
的として輝いていた
心無いメディアからの虚偽報道や中傷が耐えない時期もあったが彼はいつも世界を愛し平和を信じていた
彼は間違いなくこれまで存在したアーティストの頂点であり、今後彼ほどの才能に満ち溢れた人物は
出てこないであろう…彼は永遠に伝説として語り継がれることは間違いない