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Ultimate Music Album - 極 -


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Earth,Wind & Fire - Raise!:天空の女神 -

この時期のEW&Fとしては久々に
" 黒いグルーヴ "に回帰した作品

 

全盛期だったEW&Fの1981年の作品で、前作" フェイセス "、前々作" 黙示録 "とデヴィッド・フォスター

を始めとする外部ミュージシャンを起用して大成功したが、今回はアル・マッケイが前作を最後に

脱退したこともあり外部ミュージシャンを最小限にとどめて、グループとしてのサウンドを全面に

打ち出していて、プラチナ・ディスクを獲得するほどの大ヒットとなった

日本でも" レッツ・グルーヴ "が当時大ヒットし、EW&Fの人気を不動のものとする作品となった

 

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§ Recorded Music §
1 Let's Groove - レッツ・グルーヴ
2 Lady Sun - レディ・サン
3 My Love - マイ・ラヴ
4 Evolution Orange - エヴォリューション・オレンジ
5 Kalimba Tree - カリンバ・トゥリー
6 You Are a Winner - 偉大なる覇者
7 I've Had Enough - 果てしなき挑戦
8 Wanna Be with You - アイ・ウォナ・ビー・ウィズ・ユー
9 The Changing Times - ザ・チェンジング・タイム

§ Band Member §
Maurice White - モーリス・ホワイト( Vo,Kalimba
Philip Bailey - フィリップ・ベイリー( Vo,Per )
Vardine White - ヴァーダイン・ホワイト( Vo,B )
Johnny Graham - ジョニー・グラハム( G )
Ralph Johnson - ラルフ・ジョンソン( Per )
Andrew P.Woolfolk - アンドリュー・ウールフォーク( Sax,Fl )
Larry Dunn - ラリー・ダン( Key )
Fred White - フレッド・ホワイト( Per ) … etc

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ソウル/R&B通の間では、EW&Fの全盛期は70年代中半から末といわれている

確かに80年代以降のEW&Fを聴くと本来の持ち味であるソウルにジャズ、ロックを融合したほかを圧倒

する独創的な勢いのある音は次第に影を潜めるようになり、その時々の流行を巧みに消化したキャッチー

なナンバーが目立つようになる

ヴォコーダーを活用した大ヒット・ダンス・ナンバー" レッツ・グルーヴ "がテイクされていこともさる

ことながら、琴線に触れる曲が多く、パワフルなホーン・セッションが印象的で、単にファンクという

よりはアフロ・ロックとでも呼びたくなる" レディ・サン "、スウィート・ソウルを彷彿させる甘美な

バラード" マイ・ラヴ "、スリリングなアップテンポの" 果てしなき挑戦 "などである

" レッツ・グルーヴ "の大ヒットもあってクラミー賞を受賞、そのせいか彼らの代表作というと" レッツ・

グルーヴ "と思っているリスナーも少なくないようである

 

 

 

 

 

" 宇宙のファンタジー "や" セプテンバー "を始めとするビッグ・ヒットを多数はなち" 黙示録 "で人気の

絶頂を極めたが、2枚組の大作" ファイセス "でセールスの翳りをみせ始める

本作は洗練されたアレンジと音作り、整理されたジェリー・ヘイのフェニックス・ホーンズと、

ある意味で完成された姿になっていると思う

この路線でもう少し有能なソング・ライターを確保すれば結構いける気がしていた

" 天空の女神 "のトータルな完成度は高く、" レッツ・グルーヴ "から一連のスッキリしたサウンド

高感度が高く、気持ちよく1枚を通して聴けるアルバムである

 

70年代末のディスコブームは多くのミュージシャンに方向転換を余儀なくさせた

EW&Fはディスコの波にうまく乗ったほうだが、それでもバンドは方向性を見失っていた

外部ミュージシャンの導入は、マンネリを避けるためには悪い方法だとは思わないが、バンド内では

軋轢があったようで、サウンド面の大黒柱アル・マッケイが脱退してしまった

個々の楽曲のクオリティは高く良い曲が揃っているのだが、アルバムとして聴くと地味な印象が残る

バンドとしてのテンションが下がっていたのか覇気が感じられない…

それでもギリギリ踏ん張った感じで、本作は最後のEW&Fらしいアルバムだと思う

 

天空の女神

天空の女神