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Ultimate Music Album - 極 -


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Black Sabbath - Paranoid:パラノイド -

ヘヴィ・メタルの始祖といわれるBlack Sabbath
大名作2nd" Paranoid "

 

ブラック・サバスのファースト・アルバムでもある" 黒い安息日 "をリリースし、ヒットには時間が

かかったものの話題に、そして1970年9月、ブラック・サバスのセカンド・アルバムでもある

" パラノイド "をリリースしイギリスでは1位を記録、アメリカでもヒットした

1970年といえばビートルズの解散やジミ・ヘンドリックスの急死などロック・ファンの間では暗い年に

なってしまったが、レッド・ツェッペリンの3rdアルバムのヒットや、ディープ・パープルの黄金期突入

など明るい話題が多かった年でもあった

鮮烈のデビューを飾り、ライヴも快調で日増しに勢いづいていた彼らが、2日間で完成させた前作とは

比較にならぬ程の時間と労力をかけて完成させた2作目にして、ヘヴィ・メタルにおける最初の

歴史的名盤である

 

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§ Recorded Music §
1 War Pigs - ウォー・ピッグス
2 Paranoid - パラノイド
3 Planet Caravan - プラネット・キャラヴァン
4 Iron Man - アイアン・マン
5 Electric Funeral - エレクトリック・フューネラル
6 Hand of Doom - ハンド・オブ・ドゥーム
7 Rat Salad - ラット・サラダ
8 Fairies Wear Boots - フェアリーズ・ウェア・ブーツ

§ Band Member §
Ozzy Osbourne - オジー・オズボーン( Vo )
Tony Iommi - トニー・アイオミ( G )
Geezer Butler - ギーザー・バトラー( B )
Bill Ward - ビル・ワード( Ds )

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全体的にくぐもったようなトーンの空気感とリズム・セクションのヘヴィな疾走感、永遠の輝きを放つ

独創性のある重量級メタルの完成形のひとつがココにある

聴きどころは数々あれど、大音量で味わってほしい鉄壁の重鉄のサウンド・ワーク、ギーザ・バトラーの

ベースとビル・ワードの力強くソリッドなドラミングが生み出すヘヴィで破壊的なグルーヴに、トニー・

アイオミのギターから奏でれる引きずるようにドライヴするアクの強いリフが緊迫感を伴って強力に

脳内を揺さぶる

そこにオジー・オズボーンの独特のヴォーカルが乗っかるとオンリー・ワンの音世界が鮮やかに出現

鳥肌モノの" ウォー・ピッグス "とヴォーカル・パートとインスト・パートの変化が一粒で2度美味しい

" フェアリーズ・ウェア・ブーツ "この2曲でやっつけられる

タイトル・トラックの" パラノイド "をはじめ" アイアン・マン "など捨て曲なしの作品

この初期の彼らのサウンドは後のハード・ロック史に多大なる影響を与えた内容で、後期の悪魔崇拝

キワモノ的存在で敬遠する方も是非聴いてほしい

 

 

Fairies Wear Boots

Fairies Wear Boots

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オジー・オズボーンはこのアルバムからハイトーンを多用するようになる

ファーストではデス声のオリジネイターといえそうな声だったが、以降オジー・オズボーンの金切り声と

サバスは切っても切れないものになった

至ってシンプルなヘヴィ・ロックと思わせる一方でトニー・アイオミの技巧が最大の聴きもので、ダブル

トラックで重いギターが左右から押し寄せてくる

面白いのがアイオミのギターにブルースと同じくらいジャズの影響を感じることができ、思いリフと

叙情的なアルペシオが重層のウエハースのような魅力である

それとビル・ワードののグルーヴ、なんとなく遅れながら入ってきて辻褄を合わせる印象のドラミング、

ブラック・サバス独特の曲想に欠かすことが出来ない

 

70年代当時のハード・ロックといえば、サウンドの主導権を握るギタリストにブルースの影響が

色濃かった…クリーム、レッド・ツェッペリンしかり

そんな中でブラック・サバスだけは異色の存在であり、黒魔術的ポーズはともかく、音楽的にはトータル

サウンドでヘヴィ・ロックを体現できるグループだった

つまりブルース・フォロワーのギタリストにありがちな、ともすればテクひけらかしのインタープレイ

などサウンドに妙なオマージュや遊びがない

トニー・アイオミは、ギター・リフに命を懸けているようなギタリストで、テクニックで論じたら

後に参加するランディ・ローズを引き合いに出すまでもなく、その後の歴代ギタリストのほうが上手い

しかし存在感とは、テクニック技拙で語られるものではなく、緻密とか単純とかの問題では語れない

今でいうグルーヴ・ノリに関しても、ジャストどころかモタついている観があると感じる…が、それも

確信犯なのであり計算づくでこの" クソ重いグルーヴ "を醸している

どうしても古びて聴こえてしまう箇所もあるが、独特のリフが刻まれるやフッと埃が払い落とされて

しまう…これがトニー・アイオミの" 魔術 "

 

 

Paranoid

Paranoid

  • アーティスト:Black Sabbath
  • 発売日: 2016/08/05
  • メディア: CD