特有のソウルフルで野太いヴォーカル・スタイルが
魅力の1987年発表のデビュー・アルバム
驚異的な売り上げを記録したリック・アストリーのファースト・アルバム、" ギヴ・ユー・アップ "
" トゥゲザー・フォー・エヴァー "2曲のNo.1ソングと3曲のトップ3ソングがテイクされている
当然アルバムは1位を記録、ヒットプロデューサー・チーム、ストック・エイトキン・ウォーターマンに
より見い出されたリック・アストリーは綿密な準備のもとイギリスRCAと契約、1987年に" ギヴ・
ユー・アップ "でデビュー、5週連続全英1位 ( 米1位 )を記録しこの年の最大のヒットとなった
収録アルバムである本作もアルバム・チャート1位 ( 米10位 )となり、いきなりの大ブレイク
" ホエネヴァー・ユー・ニード・サムバディ "3位、" 恋に落ちた時 "2位、" トゥゲザー・フォー・
エヴァー "1位となり、またアメリカでシングル・カットされた" ストロング・ストロング・マン "は
全米で10位となり、イギリス、アメリカ、日本とも一大リック旋風が巻き起こった
§ Recorded Music §
1 Never Gonna Give You Up - ギヴ・ユー・アップ
2 Whenever You Need Somebody - ホネヴァー・ユー・ニード・サムバディ
3 Together Forever - トゥゲザー・フォーエヴァー
4 It Would Take a Strong,Strong Man - ストロング・ストロング・マン
5 Love Has Gone - ラヴ・ハズ・ゴーン
6 Don't Say Goodbye - ドント・セイ・グッバイ
7 Slipping Away - スリッピング・アウェイ
8 No More Looking For Love - ノー・モア・ルッキング・フォー・ラヴ
9 You Move Me - ユー・ムーヴ・ミー
10 When I Fall in Love - 恋に落ちた時
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リック・アストリーのそのルックスとは大きくかけ離れたあまりに渋いヴォーカルは、もうそれだけで
インパクトがあり、デビュー曲" ギヴ・ユー・アップ "を耳にしたとき、そしてMTVでの" トゥゲザー・
フォー・エヴァー "のPVを観たとき、とんでもない大型新人が現れたと思った
PWAの生み出すハイ・クオリティなダンス・ミュージック、そこにリックのあのあまりにソウルな
歌声が乗ることによって、かなり新鮮な感じを受けた
この作品が発表された当時、リックはまだ22歳、しかも白人でここまで深みのある声、当時天才シンガー
と大絶賛を浴びたことも納得できる
また、彼自身もアルバム中4曲を自作、ただ歌うだけでなく、曲作りもできるアーティストとしての
才能をみせつけた
Rick Astley - Never Gonna Give You Up (Video)
Rick Astley - Together Forever (Official Music Video)
Rick Astley - Whenever You Need Somebody (Official Music Video)
上述したようにデビューの" ギヴ・ユー・アップ "で、いきなり全英1位、" ホネエヴァー・ユー・
ニード・サムバディ "もセカンド・シングルとしてヒット、" 恋に落ちた時 "は、アメリカ映画音楽の
巨匠、ヴィクター・ヤングの曲で、かのナット・キング・コールが歌ったスタンダードをカバー、
このアルバムはリック・アストリーの若々しさと元気のよさ、新鮮な感じがして聴くとととても楽しい
気分にさせてくれる…歌が元気づけてくれるということを味わえる作品である
ポップスの好きな人は、誰が聴いても楽しめると思う
イギリスで1987.11.28付初登場1位が最高位にもかかわらず、イギリスを筆頭にワールド・ワイドの
ロングセラーで売れまくった名盤?のファースト
当時売れっ子だったプロデューサーの色合いのみが強調された作品ではあるが、リック・アストリーの
ソウルフルなヴォーカルがあることで、ちょっと薄っぺらい音作りを救っている部分があったからこそ
結果シングルのヒット曲が産まれたものであり、名盤とまではいえないがポップ・アルバムとしては
なかなか良く出来た作品である
あのベイビー・フェイスからは不似合いな太っとい声が蘇る…ただ、あまりの満載さで途中飽きて
しまうのはご愛嬌としておきましょう