Joe Lynn Turnerを新メンバーに迎え
Rising Force名義で発表した4作目
ジョー・リン・ターナーが参加した作品で、ジョーの手による安定した歌メロが光る作品となっていて
楽曲の良さではおそらく最高傑作だろう
イングヴェイの速弾きもいいが、ロック・ソングの主役はやはり" 歌 "である…と考えるリスナーには
自信を持ってお勧めできる
英国圏出身のシンガーで" 詞 "違和感のないのも特徴で、マイナー・コードをメインに歌う" レインボーの
ジョー・リン・ターナー "を楽しむことができる
少しハスキーな声も意外にクラシカルなサウンドに合っている
ギターの速弾きはいつもより控えめだが" イングヴェイ信者 "以外の人には、このくらいが丁度いいと思う
§ Recorded Music §
1 Rising Force - ライジング・フォース
2 Hold On - ホールド・オン
3 Heaven Tonight - ヘヴン・トゥナイト
4 Dreaming ( Tell Me ) - ドリーミング
5 Bite the Bullet - バイト・ザ・バレット
6 Riot in the Dungeons - ライオット・イン・ザ・ダンジョンズ
7 Deja Vu - デジャ・ヴー
8 Crystal Ball - クリスタル・ボール
9 Now is the Time - ナウ・イズ・ザ・タイム
10 Faster Than the Speed of Light - ファスター・ザン・ザ・スピード・オブ・ライト
11 Krakatau - クラカト
12 Memories - メモリーズ
§ Band Member §
Yngwie Malmsteen - イングヴェイ・マルムスティーン( G )
Joe Lynn Turner - ジョー・リン・ターナー( Vo )
Jens Johansson - イェンス・ヨハンソン( Key )
Anders Johansson - アンダース・ヨハンソン( Ds )
Bob Daisley - ボブ・デイズリー( B )
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イングヴェイの作品の中では、もっともポップな作品であるため古くからのファンの人には物足りない
かもしれない
" ヘヴン・トゥナイト "や" ナウ・イズ・ザ・タイム "などは、TOTOやジャーニー、シカゴ辺りが好きな
人が聴いても抵抗なく聴けると思う
一方でアグレッシブな曲調の1曲目" ライジング・フォース "では、ギター vs キーボードの超絶バトルを
繰り広げ、コアなイングヴェイを満足させる仕上がりになっている
アルバム全体としては、曲調にバラエティのあるバランスの取れた作品になっている
( この辺はジョー・リン・ターナーが貢献しているかもしれない )
Yngwie J. Malmsteen - Heaven Tonight (1988) (Music Video) WIDESCREEN 720p
Yngwie Malmsteen Now Is The Time
ソロ・デビュー後、イングヴェイの知名度はすでに上がっていたわけだが、リッチー・ブラックモアに
少しでも近づくため箔をつけたいイングヴェイと、話題のギタリストと組めば注目されること間違いない
と踏んだジョー・リン・ターナーとの思惑が一致、この" オデッセイ "の発表となる
イングヴェイはソロ・デビュー前にアルカトラスにも在籍していて、当然グラハム・ボネットとも組んだ
わけだが、いかにもアメリカン・ロックン・ロール的な楽曲にイングヴェイのクラシカルなギター・ソロ
演奏は誰が聴いても統一感が取れてなく、その音楽性にはチグハグさが目立っていた
ソロ・デビュー後も自分の主張だけを優先して楽曲に組み込んでいたイングヴェイだが、このアルバム
では変化が出てきている
キャッチーさはもちろんだが、ギター・ソロ部とバッキング・リフでメリハリがあり、主旋律に華を
持たせている感じがする
ジョー・リン・ターナーの作詞は歌詞の載せかたが非常にうまく、印象に残りやすい言葉を選択している
ように思える
イングヴェイの音楽には時折、憎悪の色が染み込んでいるわけだが、煌やかなジョー・リン・ターナーの
参加によって中和されいるように思われる
キーボードのイェンス・ヨハンセンとの掛け合いもいい