ニューヨークを代表するセッション・マン6人による
スーパー・グループ Stuff の第2弾アルバム
1970年代後半パンク、ニュー・ウェイヴが注目され急激に台頭する半面、セッション・ミュージシャン
やツアー要因など裏方にスポットライトが当たった時代だった
その代表格ともいうべきなのが1976年にアルバム・デビューしたスタッフ、ゴードン・エドワーズを
リーダーに人気が急上昇したスティーヴ・ガットとクリストファー・パーカー、ギターのエリック・
ゲイルとコーネル・デュプリー、そして鍵盤担当のリチャード・ティーという手練6名
このセカンド・アルバムはデビュー・アルバムよりポップで親しみやすく、ソフト&メロウのお手本
みたいな内容である
前作がオール・インストゥルメンタルだったのに対し、こちらは8曲中2曲がヴォーカル入りとなっている

§ Recorded Music §
1 This One's for You - ジス・ワンズ・フォー・ユー
2 And Here You Are - アンド・ヒア・ユー・アー
3 Subway - サブウェイ
4 Love Mine - あこがれの君
5 Honey Coral Rock - ハニー・コーラル・ロック
6 Sometime Bubba Gets Down - ブラザーがのった時
7 As - アズ
8 Need Somebody - ニード・サムボディ
§ Band Member §
Richard Tee - リチャード・ティー( Key )
Eric Gale - エリック・ゲイル( G )
Cornel Dupree - コーネル・デュプリー( G )
Gordon Edwards - ゴードン・エドワーズ( B )
Steve Gadd - スティーヴ・ガット( Ds )
Chris Parker - クリストファー・パーカー( Ds )
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スタッフはアメリカでスタジオ・ミュージシャンとして活躍していた6人が結成したグループで、ギター
とドラムスが2人ずついるのが特徴で、6人それぞれが名の通ったミュージシャンだが、ここでは一致団結
した演奏が聴くことができる
ファンキーなギター、哀愁漂うキーボード、極太重低音のベース、華麗なドラムス、このアルバムでも
スタッフの魅力がまんべんなく楽しむことができ、特に2人のドラマーのシンバル・ワークは肉体的快感
を感じてしまうくらいの快演である
また、個性の違うギタリストが2人参加しているので、エリック・ゲイルを聴いてジェフ・ベックを
連想したり、コーネル・デュプリーでブルースを感じたり、エッジの効いたリズム隊を味わったりと
いろいろな聴きどころがある
基本的には前作の延長線の作風で、" あこがれの君 " " ニード・サムボディ "がヴォーカル曲でほかは
インスト、" あこがれの君 "はゴードン・エドワーズ、" ニード・サムボディ "はロチャード・ティーの
ヴォーカルになっていて、今回は前作に比べると歌心や叙情性が増した感じがする
" アンド・ヒア・ユー・アー "は、リチャード・ティーの幻想的なエレピに、ギターやヴァイオリンが
穏やかに哀愁メロを奏でるバラード、前作では" いとしの貴女 "という甘い曲がテイクされていたが
今回もリチャード・ティーが聴かせてくれる
そして" アズ "はスティーヴィー・ワンダーの名曲のカバー、スティーヴィーの名盤" キー・オブ・
ライフ "のハイライトをスタッフがカバーするわけだから絶品としかいいようがない
スタッフのデビュー・アルバムの続編のようでもあり、ただ泥臭さや軽いグルーヴはデビュー盤のほうが
感じられ、よりスタッフらしいかもしれない
思いがけず1枚目が売れたので、2枚目のアルバム・ジャケットはアート・ディレクションもしっかり
していて、モデルも写真もなかなかかっこよく仕上がった
この頃、クロスオーバーと言われていた音楽がフュージョンと名を変え始め、ボブ・ジェームズが設立
したタッパン・ジーレーベルなどジャケットに愛とユーモアのあるものが増え始めた
日本では何となくオシャレな音楽というイメージで広がりを見せたフュージョンだが、スタッフは
自分たちは決してそうではないというところを聴かせ続けたバンドである

