フュージョン・シーンの立役者の1人Jan Hammerが加わり
Al Di Meolaとの強烈なインタープレイを披露する
初期のアル・ディ・メオラを支えた強力バンドによる最初で最後のライヴ・アルバムで、名うての
セッション・プレイヤー揃いであるものの、長期にわたってメンバーが固定されていたためか実に強固で
タイトなアンサンブルを聴かせてくれる
とにかくどのメンバーも驚異的な楽器の達人であり、キーボードはもちろんベースまでがディ・メオラの
高速ギターにユニゾンしてしまうのだから恐れ入る
特にヤン・ハマーは、ジェフ・ベック時代やマハヴィシュヌ時代に匹敵する大活躍で、ほとんど
ディ・メオラと同等のツイン・リードに趣がある
世界で一番ギターそっくりなシンセを弾く男の面目躍如だろう
当時は速弾きの側面ばかりが強調されたディ・メオラの音楽だが、実に情熱的かつドラマティックで
氾地中海的な熱いメロディが素晴らしく、名曲揃いであることがわかる

§ Recorded Music §
1 Elegant Gypsy Suite - エレガント・ジプシー組曲
2 Nena - ネーナ
3 Advantage - アドヴァンテージ
4 Egyptian Danza - エジプトの舞踏
5 Race with Devil on Spanish Highway - スペイン高速悪魔との死闘
6 Cruisin - クルージン
§ Personnel §
Al Di Meola - アル・ディ・メオラ( G )
Jan Hammer - ヤン・ハマー( Key )
Victor Godsey - ヴィクター・ゴジー( Key )
Anthony Jackson - アンソニー・ジャクソン( B )
Steve Gadd - スティーヴ・ガッド( Ds )
Mingo Lewis - ミンゴ・ルイス( Per )
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1982年に発表されたディ・メオラのオフィシャルなものとしては初めてのライヴ・アルバムで
キーボードにチェコ出身のヤン・ハマー、ベースにアンソニー・ジャクソン、ドラムにスティーヴ・
ガッドという超豪華メンバー、" エレガント・ジプシー組曲 "こそ静かに神妙に厳かに始まるが
" エジプトの舞踏 "や" スペイン高速悪魔との死闘 "あたりから火が付き始め、ディ・メオラとヤン・ハマー
の疾走感あふれる激しい掛け合いはかなり聴き応えがある
ヤン・ハマーはジェフ・ベックを迎えた自分名義のライヴ・アルバムで本来客演であるはずのジェフ・
ベックに完全に牛耳られるという辛い過去?をもっているが、このアルバムではディ・メオラとほぼ
対等に渡り合い、さしずめ双頭バンドの様相を呈している
そのあたりは" ネーナ "やラストの" クルージン "あたりでの緊張感を保ちながらも、どこかリラックス
した雰囲気も現れている
ギターの達人とシンセサイザーの達人がライヴをやらかした…強力無比なリスム・セクションが恐ろしい
スティーヴ・ガッド、アンソニー・ジャクソンと天才的なソロイストがヤン・ハマーとコラボした時期で
エレクトリック・ギターに集中していた時期なので、ヤン・ハマーに一部食われている部分もあるが
この時点でディ・メオラは飽和点に達していて、傑作を出し、やることはほとんどやった状況なので
本当はこのライヴ・アルバムで次なるアイディアを模索していた試行錯誤時期なはずであるがなかなかに
状況打開は甘くなかったようだ
アル・ディ・メオラの全盛期の模様を収めたライヴ・アルバム、メンバーも最高のメンバーを従えて
聴き応え十分、残念なのはアナログ時代なので収録時間が40分ほどしかないので、あっという間に
終わってしまう
全編エレクトリック・ギターの醍醐味が楽しめるアルバムで、ラストの" クルージン "がベスト
" スペイン高速悪魔との死闘 "はスタジオ盤のクリアー&スピーディさに比べ、荒々しい感じで好き嫌いが
分かれる感じ、" エレガント・ジプシー組曲 "と" エジプトの舞踏 "は緻密な演奏が見事である

