Don Henleyが豪華なメンバーと丁寧に作った
大人向けの心休まるアルバム
" エンド・オブ・ジ・イノセンス "というタイトルがつけられたこのアルバムは、彼にとって初の
TOP10ヒット( ビルボード・アルバム・チャート )となり、同時に1985年の" ボーイズ・オブ・
サマー "に続く2度目の最優秀ロック・ヴォーカル賞を獲得するなど、彼の代表曲のひとつにもなった
全米トップ10入りしたシングルのタイトル曲は、ブルース・ホーンビーとの共作、アルバム3曲目の
" ゴー・クワイエリットリィ "はガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズがバック・ヴォーカルで
参加しているなど、リリシズムを感じさせる曲が多く、多彩なナンバーを含み幕の内弁当みたいな
アルバムになっている
ロッキン・ポップからAORまで見事に料理してみせるその手腕と歌の適応力には驚く

§ Recorded Music §
1 The End of the Innocence - エンド・オブ・ジ・イノセンス
2 How Bad Do You Want It? - ハウ・バッド
3 I Will Not Go Quietly - ゴ・クワイエリットリィ
4 The Last Worthless Evening - 最後の無駄な夜
5 New York Minute - ニュヨーク・ミニット
6 Shangri - La - シャングリア
7 Little Tin God - リトル・ティン・ゴッド
8 Gimme What You Got - ギミー・ヒワット・ユー・ゴッド
9 If Dirt Were Dollars - イフ・ダート・ワー・ダラーズ
10 The Heart of the Metter - ハート・オブ・ザ・マター
|
|
" ハート・オブ・ザ・マター "は美しく抑制しながら表現しているが、つらい大人の失恋を乗り越えようと
必死な切なく哀しい曲である
この曲は、昔の恋人との共通の知人から自分にかかってきた電話をきっかけに、自分と昔の恋人について
また過去と現在について考えをめぐらせる内容になっている
しかも、もう愛していないのにという条件付きで…きれい事ではなく、非常に苦い大人の曲である
スケールの大きなバラードで、詞も過去と現在を振り返りほろ苦い…じっくり聴いてほしい曲である
白眉はブルース・ホーンズビーとの共作であるタイトル曲" エンド・オブ・ジ・イノセンス "で同曲に
よるブルース・ホーンズビーのピアノも瑞々しい
このアルバムでは特にバラード、ミディアム系の曲の出来が素晴らしく、タイトル曲のほかに
" ニューユーク・ミニット "や上述した" ハート・オブ・ザ・マター "は泣かせる名曲、作曲家としての
ドン・ヘンリーの力量を再確認できる好盤であり、ソロ・キャリアの中では本作が最高の出来である
確かに派手さはないが、こういうじっくりと聴き込める作品というのは最近ではあまり無いのでは
ないだろうか
マイナー・テイストの" ニューヨーク・ミニット "は、後に再結成時のアルバム" ヘル・フリーゼス・
オーヴァー "でもフィーチャーされている
なにか新しい音楽をやっている訳ではないんだが、曲はバラエティに富んでて、しかもどの曲も
一度聴けば耳に残るメロディとアレンジが素晴らしく、その中でも落ち着いた感じの曲が特に魅力的だ
歌詞もなにか物語性があって情景を思い浮かべることができるもので、ドン・ヘンリーって頭のいい人
だなって思うし、なんといっても声が素敵である
また、デビュー前のシェリル・クロウがコーラスで参加しているが、彼女がこのとき" 君ソロで契約して
活動すべきだ "と勧められたというには有名な話である

