Rolling Stonesの屋台骨、Keith Richardsの初ソロ・アルバム
Keith Richardsの特急不満を爆発させたかのような快作
ローリング・ストーンのキース・リチャーズの初ソロ・アルバム、ストーンズでも1曲ほど渋いヴォーカル
を聴かせて、結局おいしいところを持っていくという感じだが、このアルバムではそいったちょっと
歌ってみました的なお気軽さを感じさせない力の入った仕上がりになっている
ストーンズっぽくもあり、そうではなさそうでもあり…なんというかキース・リチャーズそのものって
感じで、心地良い渋みがヴォーカルとギターから感じられ、ちょっと萎びた酒場で聴いているかのような
雰囲気が楽しめる
全編、例のヘタウマ・ギターの連続だが、流石にどれもハマっていて素直にカッコいいと思えるもの
ばかり、ストーンズ・ファン以外の人にもぜひ聴いてもらいたいアルバムとなっている

§ Recorded Music §
1 Big Enough - ビッグ・イナフ
2 Take it So Hard - テイク・イット・ソー・ハード
3 Struggle - ストラングル
4 I Could Have Stood You Up - ストゥッド・ユー・アップ
5 Make No Mistake - メイク・ノー・ミステイク
6 You Don't Move Me - ユー・ドント・ムーヴ・ミー
7 How I Wish - ハウ・アイ・ウィッシュ
8 Rockawhile - ロックアワイル
9 Whip it Up - ホイップ・イット・アップ
10 Locked Away - ロックド・アウェイ
11 It Means a Lot - イット・ミーンズ・ア・ロット
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1988年、ローリング・ストーンズ解散か?と囁かれる中リリースされた待望の1stアルバム、" ビッグ
イナフ " " メイク・ノー・ミステイク " " ハウ・アイ・ウィッシュ "を筆頭に全編捨て曲なし、" やっぱり
俺にはこれしか出来ないもんね "とあくまでもバンドスタイルにキース・リチャーズの矜持が作品の
端々から感じられる素晴らしい仕上がりになっている
注目すべきはエンジニアのドン・スミスの参加、この後のストーンズの諸作でいい仕事を残しているが
ストーンズらしさを消すことなくサウンドを時代に合わせてブラッシュ・アップさせる上で、彼の貢献は
多大なものだったことが本作からも確認できる
もちろん演奏陣のスティーヴ・ジョーダンをはじめ緊張感にあふれた隙のないプレイをしている
ローリング・ストーンズのヴォーカル、ミック・ジャガーはソロ活動として商業的なポップン・ロックを
やり始める…そんな危機的な状況の中で、キース・リチャーズが" この俺様が真のロックン・ロールだ "
といわんばかりに制作したのがこのアルバムで、結論からいってしまえば、まさに真のロックン・ロール
としかいいようのない傑作である
タイトで力強いリズム・セクション、キースのしわがれたヴォーカル、そして何よりも最初から最後まで
鳴りっぱなしのキースのギター、もうこれ以上ないくらいロックン・ロールなロックン・ロールである
ローリング・ストーンズのロックン・ロールとは一味違う、キース・リチャーズのロックン・ロールが
ここにある
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズの名曲は、王道的なシンプルさと親しみ、根底にある
確かな音楽的ルーツが存在した深さを合わせ持ったラートにもディープにも親しみやすい色褪せない
素晴らしさがある
このソロから生まれた作品は、彼が本当にやりたい音楽が詰まった非常に洗練、熟成された作品に
仕上がり捨て曲がなく非常に隙なない
完成された大人のロックというキーワードにピンときた人にはぜひ聴いてもらいたい
あまり最近の流行りの曲以外はもともとロックを聴かないという人が聴いた場合は、深みがありながらも
渋いシンプルなロックに感じられるかもしれないが、色褪せないものがあるので聴く機会があれば大人の
ロックのロックの雰囲気だけでも楽しめればいいかと思う

