Princeの名前を世界的に有名にした大ヒット・アルバム
プリンスという一人の天才がアメリカの頂点を極めたといっても良い作品" パープル・レイン "
この作品は同タイトルの、彼の自伝的映画「 プリンス/パープル・レイン 」のサウンド・トラックと
して発売されたものであるが、映画音楽というよりプリンス自身のトータル・アルバムとして考えても
間違いないと思う
全世界で1,500万枚の売上を誇るプリンスの歴史の中でももっとも有名である作品ではあるけれど
意外とこの作品はファンたちの中でも賛否両論の強いアルバムでもあり、プリンスの代表作と呼んで
いいのかという疑問はあるが、名盤という事実は変わりないと思う
§ Recorded Music §
1 Let's Go Crazy - レッツ・ゴー・クレイジー
2 Take Me With U - テイク・ミー・ウィズ・U
3 The Beautiful Ones - ビューティフル・ワン
4 Computer Blue - コンピューター・ブルー
5 Darling Nikki - ダーリン・ニッキー
6 When Doves Cry - ビートに抱かれて
7 I Would Die 4 U - ダイ・フォー・ユー
8 Baby I'm a Star - ベイビー・アイム・ア・スター
9 Purple Rain - パープル・レイン
§ Personnel §
Prince - プリンス( Vo,G,B,Key,Pia )
Brown Mark - ブラウン・マーク( B )
Lisa Coleman - リサ( Key )
Wendy Melvoin - ウェンディ( G )
Matt Fink - DR. フィンク( Key )
Bobby Z. - ボビー・Z.( Ds )
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プリンスの作品がエンターテイメント性やビジュアル性を備えた、コマーシャル的な色が濃く見られる
ようになってきたが、その中でもこの作品は特にそういった色合いが濃い
また、このアルバムに関していうとファンク的なノリは少なく、全曲がロック・テイストに染まっている
ということも特徴のひとつであるかと思う
ただし、その中にもプリンスらしいビートへのこだわりは含まれていて、基本はロック的な8ビートでは
あるものの、2ビート的なノリを感じさせるリズム・パターンを構築している
それだけに、ノリやすいスピード感あるサウンドがアルバム全体を覆っているようにも思う
ビートルズ以降、天才と称されるミュージシャンが出現し、その比類なき才能を持って今日まで数多くの
ヒット曲、名作を残してきた
彼らの共通するのは時代を先取りした革新的な音楽の創造であり、自己革新への果敢なるアプローチに
あるが、プリンスはその最前線に立っていた一人であることは間違いない
また、このアルバムと時を同じく誕生したMTVによって、彼のエンターテイナーとしての側面が広く
知られたことも幸運だったし、さらに彼の自伝をベースとした同名タイトルの映画も大ヒットし
プリンスというひとつのジャンルが、ここに確立されたといっても過言ではない
1984年突如として吹き荒れたという感じのプリンスの代表作" パープル・レイン "で、彼が出演した
映画のサントラという位置づけになってるが、間違いなく彼のオリジナル・アルバムである
当時、全盛のマイケル・ジャクソンに張り合っていたし、アメリカではすごい人気を誇っている
彼の作り出す歌の歌詞は、性的な内容が詰め込まれていて、詞がわかると彼のサウンドやあの独特の
叫ぶような歌い方が理解できると思う
この作品は、プリンスのアルバムの中では分かりやすいというか、最初に彼の音楽を味わうには非常に
良いと思うし、これからプリンスを聴く人にはお勧めしたい