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Ultimate Music Album - 極 -


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Night Ranger - 7 Wishes:セヴン・ウィッシーズ -

円熟の境地を迎えたハード・ロックの王者
Night Rangerのサード・アルバム

 

ツイン・ギターでロック的なアプローチではあるが、本質はメロディアスな楽曲にシンプルなリズム

分厚いキーボードにコーラスが絡む予定調和的な職人気質のロック風ポップスだと思う

血沸き肉踊ることはないものの、率直に曲の良さに心地よく身を委ねるという聴き方が吉だろう

このアルバム発売当時に、ちょうどメタリカアンスラックスといったスラッシュメタルが出現している

時期ということもあり、オジーバンドからやってきたブラッド・ギルズを追っかけナイト・レンジャーに

に辿り着いたHMファンからすると少々軟弱な音に聴こえるかもしれないが、どのアルバムにも必ず

1曲は入っているバラード曲は、前作の" シスター・クリスチャン "然り、今回の" センチメンタル・

ストリート "、" グッドバイ "なんかも素晴らしい名曲、完成度は相当高いバンドである

 

§ Recorded Music §
1 Seven Wishes - セヴン・ウィッシーズ
2 Faces - フェイセズ
3 Four in the Morning - フォー・イン・ザ・モーニング
4 I Need a Woman - アイ・ニード・ア・ウーマン
5 Sentimental Street - センチメンタル・ストリート
6 This Boy Needs to Rock - ディス・ボーイ・ニーズ・トゥ・ロック
7 I Will Follow You - アイ・ウィル・フォロー・ユー
8 Interstate Love Affair - インターステイト・ラヴ・アフェア
9 Night Machine - ナイト・マシーン
10 Goodbye - グッドバイ

§ Band Member §
Jack Blades - ジャック・ブレイズ( Vo,B )
Jeff Watson - ジェフ・ワトソン( G )
Brad Gillis - ブラッド・ギルズ( G )
Alan Fitzgerald - アラン・フェッツジェラルド( Key )
Kelly Keagy - ケリー・ケイギー( Vo,Ds )

 

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まったくタイプの異なる2人のギタリストのソロの見せ場を存分に盛り込んだストレートで力強い

ロックン・ロール・ナンバーは前2作のオープニングのお約束だったが、この3三作目にしていきなり

意表を突く形でミディアム・テンポのドラマティックな曲に変わった

今思えば奇しくもこのバンドが辿る方向性を示唆していたように思える

これまで以上にシンセサイザーの音で隙間を埋め、さらに何本ものギターが重ねられ細かいフレーズが

歌メロの裏で踊る、当初に姿勢からは確実に変化したが、曲そのものは珠玉の輝きをみせている

 

 

 

 

 

Sentimental Street

Sentimental Street

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  • ハードロック
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前作" ミッドナイト・マッドネス "でバンドとしての正しい方向を見つけたかに見えたが、ただ一点

" シスター・クリスチャン "というバラードが売れた点を捉えたオフィス側が、バンドをバラード・

バンドへと向かわせ混迷の道を歩んでいく

曲は小粒だがクオリティは揃っていて、爽やかでノリのよい" フォー・イン・ザ・モーニング "は

ナイト・レンジャーの良い部分が出ているし、" ディス・ボーイ・ニーズ・トゥ・ロック "は

アグレッシブなリフがハード・ロック・バンドとしての存在価値を示している

" センチメンタル・ストリート "は、とても美しく完成度の高いバラードだが、この曲がなければ彼らは

ずっとハード・ロックのトップ・グループであり続けたかもしれないなど、夢想せずにいられない

複雑なアルバムである

 

確実にヒットを狙った曲が多くなり、そうなると当然賛否両論分かれることになったアルバムだと思う

事実この後のアルバムは徐々にロック色が薄れていくわけで、実力のあったバンドだけに惜しい気がする

前2作と比べ音が柔らかくなった印象のアルバムで、チャート上の成績は残したものの、新しい試み

などへの話題性は思ったほど広がらなかった

もちろんデビューした1982年とこのアルバムが発表された1985年は、たった3年とはいえいろいろ

環境も変化していて、LAメタルブームの中で数多くのライバルバンドは増え、本国よりも早く火がついた

この日本でも、新生ボン・ジョヴィが注目され始め一通り成功したバンドへの興味は薄れていったの

かもしれない

しかし、このアルバムの特にシングル・カットさた3曲は彼らの代表作として多くの人の心にいつまでも

残り続けるものであると思う

 

セヴン・ウィッシーズ

セヴン・ウィッシーズ

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