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Ultimate Music Album - 極 -


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Be-Bop Deluxe - Sunburst Finish:炎の世界 -

天才ビル・ネルソン率いるグループBe-Bop Deluxe
1976年発表の英国モダン・ポップを代表する傑作" Sunburst Finish "

 

リーダーであるビル・ネルソンを中心に1972年にヨークシャーで結成され、1974年にメジャー・

デビューしたあと1979年まで活動した

音楽スタイルはギター・サウンドを基調にしたポップなロックが中心であるが、後期にはシンセ・ポップ

へのアプローチもみせた

芸術家肌であるビル・ネルソンのワンマン・バンド的色彩が強く、彼の嗜好を反映したSF感覚や、

夢想的な暗喩を含むメランコリックな曲から、ストレートにみえてどこか奇妙な味わいを持つブギー

などが特徴的である

オリジナルは1976年作、奇才ビル・ネルソンがビ・バップ・デラックスの3rdアルバムで、モダン・

ポップと称され巾広い音楽性と作品ごとに進化していった革新性は、なかなかカテゴライズが難しい

バンドだが、本作ではハード・ロックグラム・ロックが密接な関係にあったのを象徴するような

サウンドとなっている

 

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§ Recorded Music §
1 Fair Exchange - 公正な取引
2 Heavenly Homes - 天国の棲家
3 Ships in the Night - 闇夜の航海
4 Crying to the Sky - 空に叫ぶ
5 Sleep That Burns - 熱く疼く夜
6 Beauty Secrets - 美の秘訣
7 Life in the Air Age - ライフ・イン・ジ・エア・エイジ
8 Like an Old Blues - 懐かしいブルースのように
9 Crystal Gazing - クリスタルの光沢
10 Blazing Aposties - 燃える使途たち

§ Band Member §
Bill Nelson - ビル・ネルソン( Vo,G )
Andy Clark - アンディ・クラーク( Key )
Charles Tumahai - チャールズ・トゥマハイ( B )
Simon Fox - サイモン・フォックス( Ds )

 

 

 

 

イギリスには彼らのようなバンドがいるからこそ奥深く興味深いと思わせる…そんな不思議な存在だった

アルバム・ジャケットのセンスから漂う奇妙な世界観がそのままカラフルに音になったようなヒネクレ・

ポップ・ワールドが展開している

以降のイギリス・ロックの重要なバンドを手がけてきた人で、本作から本格的に始まったプロデュース業

ということもあり、聴き逃がせないものとなっている

グラム、ハード・ロックプログレといったずべての70年代ロックを飲み込んだ雑食性が見事な1枚だ

このアルバムからキーボードにアンディ・クラークが加入し、解散まで最強のラインナップとなる

キーボードの音が厚くなったが、ところどころでビル・ネルソンの熱いギターが切り込んでくるのは

爽快である

このアルバムは、流れるようなメロディアスな曲からハードな曲までバラエティに富んでいるのと

ライヴやベストに収録されている曲が多いので、最初に聴く1枚としてはお勧めである

 

 

Heavenly Homes

Heavenly Homes

  • ビー・バップ・デラックス
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
 

 

1976年発表の3rd、前作のメンバーにアンディ・クラークを加えた4人になって制作した作品

本作から共同プロデュースとして参加しているジョン・レッキーは以降のビル・ネルソンの作品にも

関わることとなる重要な人物であり、後のニュー・ウェイヴ系のプロデューサーとしても有名である

" 公正な取引 "は彼らの代表曲のひとつであり、ギターのフレーズが必殺ともいえるほど印象的、ある意味

でオールド・スタイルのロックン・ロール・ナンバーともいえるが、非常にモダンな印象があり、時に

パンク的なフレーズも盛り込みつつ短いながらもドラマティックに展開する凄まじい曲で、おまけに

ポップで壮絶なソロまで盛り込んでいる

 

" 天国の棲家 "は初期のエリック・クラプトンをモダンにしたかのようなバラード、ブルースの影響は

あるのだろうけどまったくそれを感じさせない

" 闇夜の航海 "はカリプソ的というよりはレゲエだが、新加入のアンディ・クラークによる素晴らしい

ソロを聴くことができる

前作も素晴らしかったが本作はさらにスケール・アップし、より複雑な展開を持った凝った曲が多い

ポップさも増した感があり、演奏、楽曲ともに文句のつけようがない作品である

控えめに行っても天才という言葉しか適切な表現が浮かばない…いわゆるモダン・ポップでは究極の

1枚のひとつだと思う

 

Sunburst Finish

Sunburst Finish