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Ultimate Music Album - 極 -


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VAN HALEN - VAN HALEN:炎の導火線 -

エスト・コーストの突如その恐るべし雄姿を現した" VAN HALEN "

 

ヴァン・ヘイレンのデビュー当時、アメリカン・ハード・ロックの期待の星が4つあった

東海岸ニューヨークのライオット、彼は1970年代初期のブリティッシュ・ロックぽさに満ち溢れていて

ツイン・リードの響きが胸を熱くさせていた

問題の西海岸はトビィ・プロダクションの2台の秘密兵器といわれていたクワイエット・ライオット

とレッグス・ダイアモンド

クワイエット・ライオットは音・ルックスともにすでにスター・グループとしてのパスポートを握って

いたグループで、かなり期待されていたし、レッグス・ダイヤモンドといえばかつてのハード・ロック

代名詞だった髪の長い雰囲気で音のほうも徹底したハードさで追求していた

4番目のグループは、モントローズの座を継承するであろうと早くから注目されていたヴァン・ヘイレン

そのサウンドの凄まじさは、耳を疑いたくなるほどといっても過言ではなかった

 

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§ Recorded Music §
1 Runnin' the Devil - 悪魔のハイウェイ
2 Erupion - 暗闇の爆撃
3 You Really Got Me - ユー・リアリーガット・ミー
4 Ain't Talkin' 'Bout Love - 叶わぬ賭け
5 I'm the One - アイム・ワン
6 Jamie's Cryin' - ジェイミーの涙
7 Atomic Punk - アトミック・パンク
8 Feel Your Love Tonight - おまえは最高
9 Little Dreamer - リトル・ドリーマー
10 Ice Cream Man - アイス・クリーム・マン
11 On Fire - 炎の叫び

§ Band Member §
Edward Van Halen - エドワード・ヴァン・ヘイレン( G )
David Lee Roth - デヴィッド・リー・ロス( Vo )
Micheal Anthony - マイケル・アンソニー( B,Vo )
Alex Van Halen - アレックス・ヴァン・ヘイレン( Ds )

  

炎の導火線

炎の導火線

 

 

ヴァン・ヘイレンが結成されたころは、地元のパサディナ周辺で活動するどこにでもいそうなローカル・

グループだったが、その後ハリウッドに活動の場所を移動してからというもの、彼らのライヴはファンの

間で噂が噂を呼んで、ついにはロスアンゼルスの呼びもののひとつになってしまう

当時は、オリジナルばかりを演奏することはなかったのだが、ある夜ノーウォークのゴールデン・ウエス

ト・ボールルームでオリジナル曲を何曲か演奏する機会を得た

これはコンサートではなくスターウッド・クラブで働いていたロドリー・ヒンゲイハイアーのオーディ

ションだったのだが、彼らはラッキーなことに一発で彼の目にとまり、ロドリーの口利きによって

スターウッド・クラブへの出演権を獲得してしまった

一度でも彼らのライヴ・ショーを観たものは、一人残らずヴァン・ヘイレンの虜になっていた

スターウッドで演奏していいた彼らのドレッシング・ルームにワーナーの代表者と名乗る男が来ていて

" ここにサインすれば必ずや君たちはスターになれるよ "と、いうまでもなく彼らはワーナーと契約を

結んだ

ワーナー側は、プロデューサーとしてあのドゥービー・ブラザースなどを手がけたテッド・テンプルマン

サウンドに関するすべてのことを依頼、レコード会社としてはこのヴァン・ヘイレンにかなり期待を

寄せていたことがわかる

 







 

彼らのサウンド分析するならば、イギリスのハード・ロック・グループが持っていた仰々しいまでの

緊張感ある劇的さがみなぎっているといえる

エスト・コーストでは" 遅れてきたブリティッシュ・ロック・ブーム "というか、この当時何年か前に

東海岸でやってしまったこととはアプローチ方法を変えたスタイルを保持しながら、とにかく若い

新しいグループの殆どが、何らかの形でブリティッシュ・ロックからの影響を強く打ち出しているの

だがヴァン・ヘイレンも例外ではない

サウンドの基本的なところでブリティッシュ・ロックへの傾倒を意識的に披露しているし、リフとか曲の

進行といった具体的なところまで、その影響は及んでいる感じだ

 

最もヴァン・ヘイレンというグループを強く印象づけているのがメロディ・ラインの斬新さだ

イントロからクライマックスに至るまで、意外なメロディが飛び出してきて、スピーディーな曲展開の

中でドラマティックさに戦慄の味付けをほどこしていて、聴き手の緊張感を持続させていく役割を

果たしている

また、エディ・ヴァン・ヘイレンの重量感あふれるギター・プレイの醍醐味も彼らの魅力として忘れる

ことのできないことだろう

一連のウエスト・コースト・ハード・ロック・バンドのギタリストと比較しても、ヘヴィネスさに

かけてはその比ではなく、しかもそのプレイにはセクシュアルな響きすら感じさせてくれるのだから

たまらない

あらゆる意味においてアメリカン・ハード・ロックのギタリストらしからぬフィーリングを肌に

持っているギタリストといえる