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Night of the Guitar Live! Vol.1 - ナイト・オブ・ギター・ライヴ -

9組のギタリストをフィーチャーした
ロック・ギターの夕べ " Night of the Guitar Live! "

 

" ナイト・オブ・ギター・ライヴ "と題されたビデオ・シリーズは、1988年11月20日ブリストルから

26日のロンドン公演までの1週間にわたり、計7公演が行われたスペシャル・パッケージ・ショーの

うち、最終公演を収録した作品である

スティーヴ・ハウ、アルビン・リー、レスリー・ウェスト、ロビー・クルーガー、ランディ・カリフォ

ルニア、ピート・ヘイコック、スティーヴ・ハンター、ウィッシュボーン・アッシュという9組の

ギタリストをフィーチャーした" ロック・ギターの夕べ "ともいえるこのコンサートは、ユニークな活動を

続けていたロック・レーベル、IRSが企画したロック・インストのための" ギター・スピーク "で制作

された" ギター・スピーク "のステージ版といえる内容になっている

Vol.1の冒頭でコンサートのMC役として登場するのは、IRSの会長であるマイルス・コープランド

あるが、彼がこの企画の立案者である

 

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§ Recorded Music §
1 Introduction - Miles Copeland : イントロダクション - マイルス・コープランド
2 Dr.Brown I Presume - Pete Haycock : ドクター・ブラウン - ピート・ヘイコック
3 The Idler - Steve Hunter : ジ・アイドラー - スティヴ・ハンター
4 Groove Thing - Randy California - グルーヴ・シング - ランディ・カリフォルニア
5 Roadhouse Blues - Robby Krieger : ロードハウス・ブルース - ロビークリーガー
6 In the Skin - Wishbone Ash : イン・ザ・スキン - ウィッシュボーンアッシュ
7 Theme from an Imaginary Western : Leslie West - テーマ・フロム・アン・イマジナリー・ウェスタン - レスリー・ウェスト
8 Sharp on Attack - Steve Howe : シャープ・オン・アタック - スティーヴ・ハウ
9 No Limit - Alvin Lee : ノー・リミット - アルビン・リー
10 Whole Lotta Shakin' - ホール・ロッタ・シェーキン

 

マイルスは60年代後半からコンサートの興行の仕事をしており、70年代初めにはBTM( ブリティッシュ・タレント・

マネージャーズ )というプロダクションを作り、ウィッシュボーン・アッシュなどのマネージメントを行い

1975年にはBTMというレコード・レーベルをスタート、そしてイギリスのインディーズ・バンドを

アメリカに紹介するためにIRS( インターナショナル・レコード・シンジケート )を1979年に設立、そのIRSが1989年

1月にスタートさせたのがロック・インストのためのレーベル、ノー・スピークで、これは当時の

ロック世代( 25~45歳位 )のための音楽であると同時に、ニュー・エイジ・ミュージックの閉鎖性にも

対抗するインスト音楽の新しい分野を担うものであった

ノー・スピークの設立のきっかけとなったのは、マイルスのところに送られてきた1本のデモ・テープで

あった

 

 

 

Sharp On Attack

Sharp On Attack

  • provided courtesy of iTunes

 

送り主はBTM時代にマネージメントをしていたクライマックス・ブルース・バンドのピート・ヘイコック

で、テープには3分間のポップ・ナンバーばかり入っていた

マイルスはヘイコップのギター・プレイがフィーチャーされていないことに疑問を持ち、デモ・テープ

の作り直しを依頼、そして届けられたのが7分にもおよぶギター・ナンバーだった

マイルスはこれを聴いて、ロック・インストのレーベル設立を思い立ち、ノー・スピークが設立される

ことになった

特にギターはロックン・ロールの中心であるというマイルスの考え( For Rock Music,Guitar is King )

により、ノー・スピークにはギタリストの作品が多いが、その集大成として制作されたオムニバス・

アルバムが" ギター・スピーク "であった

 

この" ギター・スピーク "の第1作にフィーチャーされたギタリストを一堂に会して、パッケージ・

ショー・スタイルでツアーを行おうというアイディアは、元興行主のマイルスにとっては自然の成り行き

からでたもので、アメリカとイギリスで行われることになった

この内のイギリス・ツアー" ナイト・オブ・ギター・UK・ツアー 1988 "はテレビ局とのタイアップにより

ビデオ収録され、ビデオ化となった

このツアーでは出演者に各4曲ずつのセットが与えられ、ほかの共演者との共演を交えながら、次々と

順番にプレイし、ラストのオール・スター・ジャムまで約3時間におよぶコンサートになった

そして、各ギタリストのプレイのバッキングにあたっているのは、クライブ・マユユ(ds)、クリス・

バックネル(key)、リビングストン・ブラウン(b,key)、デレク・ホルト(b)の4人で、前の3人はピート・

ヘイコックズ・クライマックスとして活動しているメンバー、ホルトはヘイコックの昔のバンド、クライ

マックス・ブルース・バンド時代の仲間である