TOTO - TOTO Ⅳ：聖なる剣 -

" TOTO Ⅳ - 聖なる剣 - "オリジナルTOTOとしては最後のアルバム
これまでの4作のアルバムの中で完璧な完成度を誇る作品

" TOTO Ⅳ - 聖なる剣 - "が発表されたのは1982年

78年に" TOTO～宇宙の騎士 "で衝撃的なデビューを飾り、その後も" ハイドラ " " ターン・バック "

と快作を作り続けてきた彼らがTOTOのサウンドの集大成として絶対の自信を持って送り出してきたのが

このアルバムだった

その自信に応えるように、まず1stシングルの" ロザーナ "が世界的ヒット・チャートを急上昇し、

全米では2位を記録、それとともにアルバム自体もアメリカでトリプル・プラチナを始め、各国で

プラチナ・ディスクを獲得するほどの大ベスト・セラーとなり、さらには3rdシングルとしてカット

された" アフリカ "に至っては、グループ初の全米チャートNo.1に輝くという好セールスを記録した

§ Recorded Music §
1 Rosanna - ロザーナ
2 Make Believe - メイク・ビリーヴ
3 I Won't Hold You Back - ホールド・ユー・バック
4 Good for You - グッド・フォー・ユー
5 It's a Feeling - イッツ・ア・フィーリング
6 Afraid of Love - アフレイト・オブ・ラヴ
7 Lovers in the Night - ラヴァーズ・イン・ザ・ナイト
8 We Made It - ウィ・メイド・イット
9 Waiting for Your Love - ユア・ラヴ
10 Africa - アフリカ

§ Band Member §
David Paich - デヴィッド・ペイチ（ Key,Vo ）
Jeff Porcaro - ジェフ・ポーカロ（ Ds ）
Steve Lukather - スティーヴ・ルカサー（ G,Vo ）
Steve Porcaro - スティーヴ・ポーカロ（ Key,Vo ）
David Hungate - デヴィッド・ハンゲイト（ B,Vo ）
Bobby Kimball - ボビー・キンボール（ Vo ）

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そして1982年暮れ、第24回グラミー賞においてTOTOは7部門を制覇するという偉業さえ成し遂げて

しまった

グラミー賞の内訳は、" TOTO Ⅳ "がベスト・アルバムに選ばれ、そのほかベスト・プロデューサー賞

ベスト・エンジニア賞の2賞も獲得

また、シングルの" ロザーナ "がベスト・レコードに選ばれ、ヴォーカル入りインスト・アレンジ賞も

合わせて受賞している

このグラミー賞での活躍は、それまで出来のいいアルバムを出しながらも、本国アメリカではどうしても

スタジオ・ミュージシャン視され続けた彼らが、ようやくその実力を認められ、各実ともにトップ・

アーティストの仲間入りを果たしたという意味も含んでいたといえる

Rosanna

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この" TOTO Ⅳ "の発表当時、彼ら自身" これこそメンバー全員が持っている力をフルに出し切って作り

上げたほんとうの意味でのデビュー作といえる完璧なもの "と語っていたが、それは、よくある類の

単なるハッタリではなく、自分たちが創り出した音を客観的に判断した上での発言だったといえる

まさにTOTOサウンドと呼ぶべき彼らにしかできない独自のサウンド・ワールドを創り出してしまった

軽快なノリと親しみやすいメロディを持った、さらに普通ならそれとは相反するだろうパワフルな

サウンドも兼ね備えた" ロザーナ "、中盤あたりからの盛り上がりかたは彼らならではのものだといえる

美しいバラード・ナンバー" ホールド・ユーバック "、また" アフレイト・オブ・ラヴ "から" ラヴァーズ

イン・ザ・ナイト " " ウィ・メイド・イット "にかけての壮大なサウンドを持つ力強いロックン・ロール

ナンバー群

さらに、テープループによる淡々と続くリズムを基調に、ほとんどの楽器をパーカッション的に使って

TOTOの新しい持ち味となった" アフリカ "

彼らが単にアルバムの作り方が上手なバンドではない…ライヴ・バンドとしてのその圧倒的なパワーは

実証済みである

彼らはこの" TOTO Ⅳ "で、ほかには真似のできない完璧なTOTOサウンドを築き上げ、素晴らしい

レコーディング・バンドに成長したが、彼らは本質的にはライヴ・バンドなのだと思っている

TOTOは、その緻密で完璧な構成を持ったまま、ライヴではさらに数倍パワー・アップしたサウンドで

オーディエンスを圧倒する

数多くのセッション・ワークを通して培ってきた類い稀なテクニックが、リアルタイムの" ライヴ "で

さらに威力を発揮している

Toto IV