George Winston - ジョージ・ウィンストン
ピアニストで作曲家
自然風景を反映するプレイは、ニュー・エイジ( 癒し系音楽 )と認知されている
ジョージ・ウィンストン自身、そのプレイ・スタイルを" Rural Folk Piano( 農村民族ピアノ )"と
呼んでいる
また、R&Bやジャズ、ブルースやロックなどからも影響を受けており、特にドアーズからは強い影響を
受けたと語っている
そんなジョージ・ウィンストンが1980年に発表した" オータム "
ピアノ・ソロ・アルバムとしては異例のヒットを遂げ、世界的にウィンダム・サウンドを流行させた
§ Recorded Music §
1 Colors / Dance - カラーズ/ダンス
2 Woods - 森
3 Longing / Love - あこがれ/愛
4 Road - 道
5 Moon - 月
6 Sea - 海
7 Stars - 星
-- Bonus --
1 The Crystal Ship - 水晶の船
2 Too Much Between Us - 戻れぬ二人
3 I Can't See Your Face in My Mind - 記憶の彼方
AUTUMN: WINDHAM HILL 20TH ANNIVERSARY EDITION
- アーティスト: George Winston
- 出版社/メーカー: RCA Victor
- 発売日: 2001/09/11
- メディア: CD
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日本では" あこがれ/愛 "がもっともよく知られている曲で、CM、BGMでよく使われている楽曲となって
いるが、もともとはギター・ソロアルバムとして計画されていた
しかし、プロデューサーのウィリアム・アッカーマンの自宅で奏でた演奏に感銘を受けたウィリアム・
アッカーマンから" 君はピアノのアルバムを制作すべきだ! "とアドバイスを受ける
当初は反対していたものの、ウィリアム・アッカーマンの粘り強い説得により最終的にピアノ・ソロと
してレコーディングされた
" カラーズ/ダンス "はモンタナ州のビリングスとマイルスシティの秋の楓や箱柳からインスピレーション
を受けた曲
" あこがれ/愛 "はジョージ・ウィンストン自身、秋に感銘を受けた曲と語っている
" 月 "は晩秋の秋、後半は琴をイメージしているといわれている
ボーナス・トラックの3曲はドアーズとプロコル・ハルムによるもので、彼らはジョージの演奏にも、
このアルバムにも大いなるインスピレーションを与えている
" 水晶の船 "はドアースの故ジム・モリソンとレイ・マンザレクが作曲、1967年リリースされた彼らの
1stアルバム" ハートに火をつけて "にテイクされている
この" オータム "にもっとも影響を与えたアルバムのようである
" 戻れぬ二人 "はプロコル・ハルムのロビン・トロワー、ゲイリー・ブルッカー、キース・リードが航海に
ついて歌った壮麗な叙事詩ともいうべき曲で、" 記憶の彼方 "もドアースの" まぼろしの世界 "にテイク
されている美しいラヴ・バラード
ジョージはドアースの2曲のサウンドを思い通りにするのに33年もかかったと語っているし、ドアーズの
ジム・モリソンの影響力の強さを窺うことができる
このアルバムのヒットを受けて、ジョージ・ウィンストンの季節をコンセプトにした" 四季四部作 "構成
を明らかにし、1982年に" Wind Into Spring " December "を発表し1991年の" Summer "によって完結
ジョージ・ウィンストンの楽曲全体にいえることは、コンサートではアレンジが大きく異なる、これは
コンサートを重ねるたびに音楽性が進化していることがわかる
特に曲が終わったあとの" 残響 "を大切にしているようだ
音と音の間にある響きがジョージ・ウィンストンの独特の表現で、それがなんとも心地よく響く
アメリカ・モンタナ州の四季というのは想像の領域だが、青空、黄色や赤の木々、それらを映し出す湖
そこで暇で時間を持て余しながら佇んでいるような気持ちにさせてくれて、その癒やしを存分に味わえ
るアルバムとなっている
今でも" 世界一有名なニュー・エイジ・ピアノ・ソロ "といわれるだけの価値のあるアルバムだと思う