1981年発表の高中正義の" 虹伝説 - The Rainbow Goblins - "
" 虹のしずくが音になった "というコンセプト・アルバム
イタリア人画家ウル・デ・リコが描いた絵本" The Rainbow Goblins "から14枚の絵を、さらに高中正義の
精緻で美しいコンポジションやトロピカル・サウンドは、風や木々の薫りすら運んでくる優雅さを
描いていて、聴いているだけで鮮やかな絵を想起させてくれるので、自分の想像力を広げるのに
うってつけのアルバムになっている
§ Recorded Music §
1 Prologue
2 Once Upon a Song
3 Seven Goblins
4 The Sunset Vally
5 The Moon Rose
6 Soon
7 Magical Night Light
8 Rainbow Paradise
9 Thunder Storm
10 Rising Arch
11 Just Chucle
12 Rainbow Wad Reborn
13 Plumed Bird
14 You Can Never Come to This Place
" A long time ago.there was a hidden vally called the vally of the Rainbow,where the animals lived
peace This vally was the only place in the land which had never known the rear seven goblins "
" 虹への架け橋・・・昔々、誰も知らないところ、花や鳥たちの楽園、虹を食べる七匹の小鬼たち、
小鬼たちはいつも、おいしい虹を求め谷をさまよい、高い山を超え・・・ "の" Prologue "からスタートする
このアルバム、タイトなドラム・ソロで始まるイントロが印象的な" Soon " " The Moon Rose "、
フォーク・チューンのカッコいい" Plumed Bird "、雷鳴に恐れをなして逃げまどう小鬼たちの姿が目に
浮かぶ" Thunder Storm "、最後のエピローグの壮大なバラード・ナンバー" You Can Come to This
Place "…美しいメロディである
ある日、発作的に高中正義はグァムへ逃亡する
そこで出会ったのが" The Rainbow Goblins "だった…これはスゴイと思った
これに音符をつけたらイエスやピンク・フロイドのようなことができるんじゃないかと、意外かも
キング・クリムゾンをコピーしていて、同じようなオリジナルも作っていた
" みんなコンセプト・アルバムというのを作っていたでしょ、ピンク・フロイドといえば" 原子心母 "とか
みんな1枚のLPが物語になっていた…あれに憧れてね
でも、自分には作れなかった、自分ではストーリーなんて書けないし…だから長年題材を探していた
ところへ偶然その絵本にあたって、これだと思ったわけ "と高中正義はいう
テーマがはっきりしているだけに、音楽が作りやすかったかというと、作曲は難航
このアルバムが完成したときは" 終わったときにはホッとした、達成感はあった "とのこと
当時、高中正義というと" Blue Lagoon "というトロピカルなサウンドの楽曲で一躍有名になっていた
高中正義のイメージは" 夏 "で、ほかのフュージョン・アーティストに比べて軽い感じがあるんだが
この" 虹伝説 - The Rainbow Goblins - "は、まったく違う音楽性を持っている
まったく古さを感じさせない素晴らしいアルバムになっている