Deliver Great Music

Ultimate Music Album - 極 -


== Sponsord Link ==


QUEEN - Greatest Hits:グレイテスト・ヒッツ -

Welcome " QUEEN " World!

 

クィーンのサウンドは、1980年リリースの第8作" ザ・ゲーム "を機にガラリと変わった

大きく分ければ、1973年のデビュー作" 戦慄の王女 "から第7作" ジャズ "までを" 前期クィーン "

" ザ・ゲーム "から" イニュエンドウ "までを" 後期クィーン "と呼んでいい

つまり1981年11月リリースのこの" グレイテスト・ヒッツ "は、前期クィーンの曲集であると同時に

後期の幕開けとなった大ヒット作" ザ・ゲーム "からのナンバーも含んでいるわけで、後期の代表作は

" グレイテスト・ヒッツ Vol.2 "に収められている

f:id:freedom126:20181127113457j:plain

§ Recorded Music §
1 Bohemian Rhapsody - ボヘミアン・ラプソディ
2 Another One Bites the Dust - 地獄へ道づれ
3 Killer Queen - キラー・クィーン
4 Fat Bottomed Girls - ファット・ボトムド・ガールズ
5 Bicycle Race - バイシクル・レース
6 You're My Best Friend - マイ・ベスト・フレンド
7 Don't Stop Me Now - ドント・ストップ・ミー・ナウ
8 Save Me - セイヴ・ミー
9 Crazy Little Thing Called Love - 愛という名の欲望
10 Somebody to Love - 愛にすべてを
11 Now I'm Here - ナウ・アイム・ヒア
12 Good Old - Fashioned Lover Boy - 懐かしのラヴァー・ボーイ
13 Play the Game - プレイ・ザ・ゲーム
14 Flash - フラッシュ
15 Seven Seas of Rhye - 輝ける7つの海
16 We Will Rock You - ウィー・ウィル・ロック・ユー
17 We Are the Champion - 伝説のチャンピオン
18 Teo Torritte ( Let Us Cling Together )- 手をとりあって

§ Band Member §
Freddie Mercury - フレディ・マーキュリー( Vo,Piano )
Brian May - ブライアン・メイ( G )
Roger Taylor - ロジャー・テイラー( Ds )
Jhon Deacon - ジョン・ディーコン( B )

 

Greatest Hits

Greatest Hits

 

 

" 前期クィーン "の特徴は、そのまま" クィーンらしさ "の根源でもある

基本にあるのはハード・ロックで" ナウ・アイム・ヒア "が典型例といえるが英国の先輩バンド、レッド・

ツェッペリンザ・フーのような60年代に登場したヘヴィなロックン・ロールを受け継いでいる

クィーンの凄さは、そのハード・ロックを柱としながら、実にさまざまな要素を取り入れて独自の世界を

構築した点にある

サウンド面での特徴はギターで、ブライアンがエレキ・ギターでフルートやヴァイオリンの音まで再現し

1人で何十回も多重録音して築き上げる" ギター・オーケストレーション "は、クィーン・サウンド

トレードマークでもある

そしてフレディ、ロジャー、ブライアンというタイプの異なる3人のヴォーカリストがこれまた何十回も

多重録音を繰り返す分厚いコーラスも、ほかの追随を許さないクィーン・サウンドの特徴でもある

 

 

初期のアルバムでは、あえて" シンセサイザーを使っていない "と明記されていたが、それは" この分厚い

音の壁は安易にシンセで鳴らせたものではなく、ギターと肉声だけで構築したのだ "という彼らの強い

自負の表れでもあった

" ザ・ゲーム "を機に" 音がガラリと変わった "といわれる理由のひとつに、このアルバムからシンセ

サイザーを導入したことが挙げられる

そして曲作りやアレンジ、プロデュース面でも前期と後期では大きく違っている

クラシカルなメロディ、ファンタジックな歌詞、ドラマティックな曲の展開、組曲風の超大作、荘厳な

雰囲気…それが前期クィーン、特に第5作" 華麗なるレース "までのイメージで、その特徴を一番良く

伝えているアルバムは第2作の" クィーンⅡ "で" ボヘミアン・ラプソディ "が初期クィーンを象徴している

 

" ザ・ゲーム "以降の後期は、ブラック・テクノ・ポップなどハード・ロックの枠を超えたナンバーが

増えていき、" 地獄へ道づれ "のブラック志向でタイトなサウンドを聴けば、前期とはまったく違った

アプローチであることは明白である

当時、世の流れも" アナログからディジタルへ " " 重厚長大から軽簿短小へ "であって1980年を境に

ガラリと変わっていった

クィーン・サウンドの変化も、それと軌を一にしていた

お分かりのように、前期クィーン・サウンドはフレディを筆頭とした作曲面の天才的なきらめき、

スタジオでの緻密なレコーディング作業に支えらたものだった

フレディ・マーキュリーが亡くなり、クィーンの4人のステージはもう絶対に観ることはできないが

この素晴らしい録音は、いつまでも4人の才能を真空パックして現代に届けてくれる