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Ultimate Music Album - 極 -


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Guitar Speak Ⅱ - ギター・スピークⅡ -

新世代 - ロック・ジェネレーションのためのイージーリスニングを…
と独自の道を追求する" No Speak レーベル "

 

衝撃を与えたそのスタートから、このアルバム" ギター・スピークⅡ "は" ギター・スピーク "の続編に

なるわけで、そうそうたるギタリスト10名を集め1曲ずつプレイさせるという前編ギター・インスト・

アルバムだが、その持っている意味は少し違う

前作はスタートしたばかりのNo Speakレーベルの理念とか理想を広く一般に知らしめるためのイメージ

リーダー的な意味合いが強かったが、このアルバムは今までの統一イメージの上にたった一種の

コンセプト・アルバムであるからだ

前のものが博覧会や見本市のように、それぞれの商品のイメージ・アップを狙い曲ごとのアイデンティ

ティやアーティストの個性を発揮することに重点をおいていたとすると、今回は統一イメージで飾られた

ファッション・ビルにテナントを出店しているデザイナーズ・ブランド・ショップであるかのように

全体を一貫した空気が覆っている

 

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§ Recorded Music & Artists §
1 Miranha - Tony Iommi:ミラーナ - トニー・アイオミ
2 Stealth - Jan Akkerman:ステルス - ヤン・アッカーマン
3 Feeding on Fear - James Mankey:フィーディング・オン・フィア - ジェームズ・マンキー
4 Prisoner of Love - Dennis Greaves:オウリズナー・オブ・ラヴ - デニス・グリーブス
5 All Alone With Friends - Hank Marvin:オール・アローン・ウィズ・フレンズ - ハンク・マービン
6 Shame - Robin Trower:シェイム - ロビン・トロワー
7 Babylon - Frank Marino:バビロン - フランク・マリノ
8 Snake Bite - Harvey Mandel:スネーク・バイト - ハービー・マンデル
9 Sonic Blue - Jean-Pauk Bourelly:ソニック・ブルー - ジャン・ポール・ボレリー
10 Head the Ball - Bernie Marsden:ヘッド・ザ・ボール - バーニー・マースデン

  

 

No Speakの仮想ファン層が" ロックで青春を送ってきたニュー・エイジ層 "であるならば、彼らの年齢

分布は、このアルバム発売時では20代後半から30代、40代であり青春してきたロックは60年代後半から

70年代のものである

人間というやつは可愛いもので、青春時代に慣れ親しんだメロディやリズムは、いくつになっても懐かし

いものだし、それがとことん進むと平静に重要な役割を果たす

だからこそ、この" ギター・スピークⅡ "は全体の色合いをブルージでシンプルなロックにおいている

ただし、懐かしいといってもレトロ感覚のそれではなくて、世代的にピッタリと溶け込んだメロディ

リズムを90年代の感覚で作っている

 

 

∈ Tony Iommi - トニー・アイオミ ∋
ブラック・サバスのオリジナル・メンバー、重く力強いリフを得意とするサウスポー・ギタリスト、
オジー・オズボーンとともに60年代から70年代のブリティッシュハード・ロックを支えてきた重鎮
このアルバムでは重々しいサバス・サウンドではなく、うねりの効いたブルース・ロック調のプレイを
披露している

∈ Jan Akkerman - ヤン・アッカーマン ∋
オランダから出現してシーンを賑わせたフォーカスのリード・ギタリスト
プログレとブルースを融合させたスタイルで一時代を築く
このアルバムではフォーカス時代の代表曲" 悪魔の呪文 "のフレーズを織り込んだトリッキーなフレーズが楽しめる

∈ Dennis Greaves - デニス・グレーブス ∋
イギリス・レーベルで着々と人気を獲得していたバンド、トゥルースのギタリスト
ガレージ・パンク・サイドの演奏が主だが、ここではトゥルースのナンバー" ジャンプ "のインスト・
ヴァージョンで美しいメロディを持ったブルージーなプレイを楽しませてくれる

∈ Robin Trower - ロビン・トロワー
ジミ・ヘンドリックスの再来といわれ" 魂のギター "と異名をとったロビン・トロワー
表現力豊かなプレイは今も健在で、ここでもよく歌うギターを聴かせてくれる
ブルースが体全体に染み込んだような情念のプレイが楽しめる

∈ Frank Marino - フランク・マリノ
カナダのヘヴィ・メタル・グループ、マホガニー・ラッシュのリーダー
ロビン・トロワー同様、ジミ・ヘンドリックスの後継者といわれた
ここでもリラックスした中にも鬼気迫る入魂のプレイを聴かせてくれる

 

このアルバム集まった10人のギタリスト

いずれも名うてのプレイヤーばかりだが、1曲1曲の個性もさることながら、アルバムとしての統一感を

持った完成度を充分に味わえる

また、このアルバムからインストゥルメンタル・アルバムの良さ、聴き手側のイメージの広がりや

プレイヤーの主張を楽しむことができたら、No Speak Worldの立派な住人

この企画の首謀者、マイケル・コープランドの言葉" 音楽は言葉に変わる、いやそれ以上の感情伝達

手段だ "というものが、グッと身近なものに感じられる

そして情念があちこち散歩してくるようなそんな" 心 "の遊びを楽しませてくれる

一つ一つの音にいろんな情景を重ねて、もう一度遊んでみたいと思ったら" Replay "ボタンを押すといい