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Ultimate Music Album - 極 -


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Mahavishnu Orchestra - Birds of Fire:火の鳥 -

Mahavishnu Orchestraにとって最大のヒット
裏ジャケットには、スリ・チンモイの" Reveletion "という詩が掲載

 

" 内に秘めた思い "でセンセーショナルなデビューを飾ったマハヴィシュヌ・オーケストラであるが

確実にこの作品で頂点に達し、彼らの代表作にしても良くも悪くも1970年代のジャズ・シーンにおける

トレンドを決定づけた問題作

マイルス・デイビスの時代から尖ったアドリブで抜きん出だジョン・マクラフリンが自分のための

母体として発足させたマハヴィシュヌ・オーケストラ

とめどないフレーズの応酬はタブラなどのインドの音楽の手法をジャズ・バンドに応用し、ファースト

ではその傾向がより如実に出て、非常にイギリス人らしい発想とそのアプローチだ

ジャズと思えばジャズだし、ロックと思えばロック、現実離れしているようでもあり、リアリティに

満ちているようでもある

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§ Recorded Music §
1 Birds of Fire - 火の鳥
2 Miles Beyond - マイルス・ビヨンド
3 Celestial Terrestrial Commuters - 天界と下界を行き交う男
4 Sapphire Bullets of Pure Love - サファイア・バレット・オブ・ピュア・ラヴ
5 Thousand Island Park - サウザンド・アイランド・パーク
6 Hope - ホープ
7 One Word - ワン・ワード
8 Sanctuary - サンクチュアリ
9 Open Country Joy - オープン・カントリー・ジョイ
10 Resolution - リゾリューション

§ Band Member §
John McLaughlin - ジョン・マクラフリン( G )
Rick Laird - リック・レアード( B )
Jan Hammer - ヤン・ハマー( Key )
Jerry Goodman - ジェリー・グッドマン( Vio )
Billy Cobham - ビリー・コブハム( Ds )

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" 火の鳥 "の邦題でも親しまれている彼らの最高傑作とされているジャズ・ロック / フュージョンの名盤で

ジャズ・ロックやフュージョンのファンならずしも聴いておきたいアルバムである

まだ、このようなインストゥルメンタル・ナンバーが、クロス・オーバーと呼ばれていた時代であり

いわゆる滑らかなフュージョンの様式美的なものが確立されておらず、すべてが手探りだったころの

音楽であり、ゴツゴツした肉体的なサウンドが力強く響く

したがって、フュージョンよりもロック的なアプローチが目立ち、流暢さよりもパワーを重視した

演奏になっている

同世代のジェフ・ベックとの類似性はいうまでもないが、キング・クリムゾンとは世代的に重なる

ためか全体のサウンドが似てきており、お互いが影響を受け、お互いが影響を与えていたようにも

感じることができる

 

 

Birds of Fire

Birds of Fire

  • Mahavishnu Orchestra
  • ジャズ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
 

 

タイトルの" 火の鳥 "とは、宗教的な高揚感の隠喩である

ジョン・マクラフリンは、インドの宗教・哲学との出会いによって得た叡智、閃き( 悟り )を音楽に

よって表現しようとした

このバンドに彼のホーリーネーム" マハヴィシュヌ "をつけた由縁である

そして、バンドには超越的なテクニシャンを揃え、彼らが無心で演奏できるように脱世俗的な難易度の

高いマテリアルを用意した

おそらくこれは、インドの伝統音楽の高い技術と深い精神性に影響を受けた結果だと思う

このアルバムでは、聴き手を緊張と開放の連続に引き込み、ラストでは心が高揚してしまう

さすがにアンサンブルは完璧であり、いわゆるプログレ・ロックなど足元にもおよばないが、彼らの

狙っていたサウンドが大凡のプログレ系ジャズ・ロックだったことは明白である

 

タイトル曲" 火の鳥 "はゴングのイントロから、唸るヴァイオリンが入りジェフ・ベックに通じる

ロック的なギター、ギターが非常に上手くフュージョン臭さは皆無、いわゆるジャズ・ロック、プログレ

のファンならストライクな一曲、" サファイア・バレット・オブ・ピュア・ラヴ "はヴァイオリンの力強い

プレイが印象的で、" サウザント・アイランド・パーク "は近代的な美しい響きを持ったバラード、

フランク・ザッパにも通じるサウンドともいえる

" オープン・カントリー・ジョイ "はカントリー風味の穏やかな曲で、決して洗練されておらず、そこに

親しみを感じさせるのがこのグループの魅力のひとつ

耳をつんざくようなジョン・マクラフリンのギター、天を鳥のように舞うジェリー・グッドマンの

ヴァイオリン、熱帯植物のようにカラフルなヤン・ハマーのキーボード、寡黙だが心の通ったリック・

レアードのベース、それとは対象的に饒舌なビリー・コブハムのドラム

世界有数の強者が、しのぎを削る演奏であることには疑問の余地はない

  

Birds of Fire

Birds of Fire