Pat Methenyのデビュー・アルバム
音楽仲間でもあるJaco Pastoriusが全曲で参加
1954年8月、カンサス・シティ、リーズサミット生まれで13歳でギターを独学で始める
1972年ゲイリー・バートンのコンサートの際、パット・メセニーは彼の楽屋に行き自身の演奏を披露し
ゲイリー・バートンのグループ参加を願った
ゲイリー・バートンはメセニーの実力を認め、彼の推薦で18歳でバークリー音楽大学の講師を務め、
1974年ゲイリー・バートンの" リング "でレコーディング・デビュー、1975年にジャコ・パストリアス
を迎えて発表した本作" ブライト・サイズ・ライフ "でソロ・キャリアをスタートさせた
その後はバートンのグループを離れセカンド・アルバム" ウォーターカラーズ "を発表、このアルバムで
共演したキーボーディストのライル・メイズらとパット・メセニー・グループを結成、1978年に
" 思い出のサン・ロレンツォ "を発表、オリジナル・メンバーはライルに加えマーク・イーガン、ダン・
ゴットリープが加入していた
§ Recorded Music §
1 Bright Size Life - ブライト・サイズ・ライフ
2 Sirabhorn - シラブホーン
3 Unity Village - ユニティ・ヴィレッジ
4 Missouri Uncompromised - ミズーリ・アンコンプロマイド
5 Midwesten Nights Dream - ミッドウェスタン・ナイツ・ドリーム
6 Unquity Road - アンクゥイティ・ロード
7 Omaha Celebration - オハマ・セレブレーション
8 Round Trip / Broadway Blues - ラウンド・トリップ／ブロードウェイ・ブルース
§ Personnel §
Pat Metheny - マット・メセニー（ G ）
Jaco Pastorius - ジャコ・パストリアス（ B ）
Bob Moses - ボブ・モーゼス（ Ds ）
1976年リリースの超技巧派ギタリスト、パット・メセニーの記念すべきソロ・デビュー・アルバム
何といっても重要なのはジャコ・パストリアスとの共演で、偉大なる天才2人がこのような音源を残して
くれたことは、本当に奇跡だと感じる
サウンドはEMCからのリリースということもあり、例のごとく透明感、浮遊感のあるものなっている
当時、パット・メセニー21歳、ジャコ・パストリアスもおそらく20代前半で、このようなサウンドを構築
してしまうのだから、くどいようだが天才としかいいようがない
- provided courtesy of iTunes
今まで耳にしたことのないパット・メセニーの独自のサウンドに、即座に虜になってしまった
ファースト・アルバムということで楽器本来の持っているサウンドをストレートに聴かせてくれ、彼の
素晴らしいテクニックを理解する上でもわかりやすいアルバムになっている
ギタリストのアルバムということで1人の演奏を聴かせる" ユニティ・ヴィレッジ "、そしてグループでの
演奏の" シラブホーン " " アンクゥイティ・ロード "は、パット・メセニーが2人（ 多重録音 ）だが
ほかは真にトリオ演奏で緊張感のある演奏を聴かせ、また演奏メンバーがとても楽しんでいるように
感じられる
パット・メセニーもジャコ・パストリアスも確実に普通のミュージシャンではない感覚と技を持っている
のが早くもしっかり確認できる作品で、" ブライト・サイズ・ライフ "をはじめとして、パット・メセニー
の音の才能輝くギター・フレーズと、あのキラキラした水滴のような音
ジャコ・パストリアスがまさにジャコ的で、グイッグイッとグルーヴするところとか、この時点で完全に
ジャコ・パストリアス・ワールドになっている
印象的なのは" ユニティ・ヴィレッジ "、マイナー調ですでにオフランプちっくなことを演っている
パット・メセニー流のサウダージ感が漂っているし、" ミズーリ・アンコンプロマイズド " "ラウンド・
トリップ／ブロードウェイ・ブルース "で比較的にストレートのジャズを演っているが、いきなりの
ハイ・テクニックかつ個性的で凄い
