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Ultimate Music Album - 極 -


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Enya - Watermark:ウォーターマーク -

幽玄でスピリチュアルな不思議な力をもった曲と
Enyaの声に癒されるアルバム" Watermark "

 

エンヤの1988年発表のセカンド・アルバムで、後にリイシューされる" ザ・ケルツ "がテレビ番組の

BGMとして制作されたのを考えると、所謂ポップス界において本作がデビュー作とみられなくもない

現在でこそアイルランドのトラディショナル・ミュージックは確固たる地位を築いているし、それ以前

にもベテラン・バンド、ザ・チーフダンスやU2が活躍していたが、彼女の斬新な表現法が起爆剤

なったのは間違いない

" 伝統とテクノロジーの融合 "と簡単に言ってしまえばそれまでだが、それにしても明確なヴィジョンが

なくては、ここまでの作品は作りえないだろう

特に本作は、その序章であり次作以降の作品よりも神秘的な色合いが強い

 

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§ Recorded Music §
1 Watermark - ウォーターマーク
2 Cursum Perficio - カースム・パーフィシオ
3 On Your Shore - オン・ユア・ショア
4 Storms in Africa - ストームス・イン・アフリカ
5 Exile - エクサイル( 流浪 )
6 Miss Clare Remembers - ミス・クレア・リメンバーズ
7 Orinoco Flow - オリノコ・フロウ
8 Evening Falls - イヴニング・フォールズ
9 River - リヴァー
10 The Longships - ザ・ロングシップ
11 Na Laetha Geal M'oige - ナ・ラハ・ギィアル・モイゲ

 

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音楽的なクオリティの高さと世界的なセールスの高さが比例している稀有な例だと思う

アイルランドケルトのトラディショナルな音楽に敬意を払いつつ、クリスタルの結晶のような作品が

結実した背景には、プロデューサーのニッキー・ライアン、作詞担当のローマ・ライアンの貢献も

大きいだろう

アーティストの表現したいものがハッキリしているだけに、ごく少数のチームワークが功を奏した好例で

" カースム・パーフィシオ " " ストームス・イン・アフリカ " " ザ・ロングシップス " " ナ・ラハ・

ギィアル・モイゲ "の4曲はゲール語の歌詞、冒頭の" ウォーターマーク "は2分24秒間があっという間に

過ぎてリピート再生したくなる名曲、この曲を含めインストゥルメンタルは" ミス・クレア・リメン

バーズ " " リヴァー "の3曲、英語の歌詞で歌っているのは" オン・ユア・ショア " " エクサイル "

" オリノコ・フロウ " " イヴニング・フォールズ "の4曲で" オリノコ・フロウ "などは英語というよりも

言葉がまさに川のように流れてゆく心地よさをもたらす楽曲という感じがする

 

 

Orinoco Flow

Orinoco Flow

  • provided courtesy of iTunes
 

 

このアルバムは、エンヤいわく全く異なる意図に制作された作品であるが、偶然にも" 水 " " 旅 "という

2つの大きなテーマでまとまっている

まず、タイトル曲の" ウォーターマーク "は穏やかな海、" カースム・パーフィシオ "は荒波、" オリノコ

フロウ "は世界をあちこち航海している情景、" ザ・ロングシップ "は帆船数隻で大航海している情景が

浮かんでくる

" イヴニング・フォールズ "は疲れた心を癒やしてくれ、" ナ・ラハ・ギィアル・モイゲ "は、二度と

戻れない子供の追憶を歌ったもの、" オン・ユア・ショア "は海辺の墓に眠る祖父母の思い出を歌った

ものである

これらの作品は、自身も出演した龍村 仁監督の映画『 ガイアシンフォニー第1番 』にもふんだんに

使われている

 

アイルランド出身の女性歌手・音楽家、エンヤのセカンド・アルバムで、ケルト音楽/ブリティッシュ

トラッド・フォークのグループ、クラナドのメンバーとして活動後、ソロ・デビュー

トラッド・フォーク/ケルト音楽とシンセ、多重録音を駆使したハイテク・サウンド融合させアイ

リッシュ・ニューエイジ・ミュージック、ケルティックアンビエント・ミュージックなどと称された

独自のスタイルで初期作品ながらスタイルは完成され、楽曲の完成度も文句なく高い

ケルトの深い音楽性がワールド・ミュージックやヒーリング系の注目を集める時代性にマッチし唯一

独自の世界を創り出している

このアルバムの制作を依頼したプロデューサーは" 何年かかってもいいし、シングル・ヒットのこと

なども考えなくていいから、1枚の作品として評価されるアルバムを作ってくれ "といったという

これが非常に的確なディレクションになり結果としてこのアルバムからは" オリノコ・フロウ "という

ヒット曲も生まれた

シンセや多重録音などで作られたエンヤ・ワールド…その産声がここに高らかに鳴り響く

ジャンルを超えたスタイルは多くのミュージシャンに影響を与え、聴く者の心を癒やしてくれる

その後の彼女の活躍が約束された1枚である

 

 

Watermark

Watermark