異なる言葉をひとつにして、平和と調和を伝える天空の使者
今ここに、時間と空間を超えた壮大な音の旅が始まる
天から何かが舞い降りて、脳天から身体を突き抜けたときに素晴らしい曲が生まれる
ソングライティングやプレイそのものが" 魂の共鳴 "から誕生するとすれば、ミュージシャンのこういった
スピリチュアルな体験は事実であろうし、ある領域を超越した" 悟り "を得たミュージシャンだからこそ
語られるものだと確信する
ウリ・ジョン・ロートも紛れもなくその" 悟り "を得たミュージシャンである
また、創造する音楽はアートそのものであるとの揺るぎない信念を持った数少ないミュージシャンであり
彼自身の深遠なる哲学と音楽の見事なまでの調和は、宇宙の法則と人間の生命という壮大なドラマへと
運び込んでいく
§ Recorded Music DiscⅠ §
1 Sky Overture - スカイ序曲
2 Rondo Alla Turca - トルコ行進曲
3 Sehnsuche - 望郷
4 Tuone E Fulmina - 雷鳴と稲妻
5 The Hut of Baba Yaga - ババ・ヤーガの小屋
6 Earthquake - 天地振動
7 Mediation De Thais - タイスの瞑想曲
8 Paganini Paraphrase - パガニーニ・パラフレーズ
9 Fairy Dance - 妖精の踊り
10 Beethoven Paraphrase - ベートーヴェン・パラフレーズ
11 Recuerdos De La Alhambra - アルハンブラの想い出
12 Air De Aranjuez - アランフェス
§ Recorded Music DiscⅡ §
1 Hiroshima - ヒロシマ
2 Villanova Gem - ヴィラノヴァ・ジェム
3 Voodoo Chile - ヴードゥ・チャイル
4 Stormy Passage - ストーミィー・パッセージ
5 Gypsy Czardas - ジプシー・チャールダージュ
6 Spanish Fantasy - スペインの幻想
7 Freeflow Gem - フリーフロウ・ジェム
8 Scherzo Alla Paganini - パガニーニー風スケルツォ
9 Atlantis - アトランティス
10 Turn the Time - ターン・ザ・タイム
11 Event Horizon - 事象の地平線
12 Mighty Wing Cadenza 2000 - メイティ・ウィング・カデンツァ2000
13 Air De Bach - バッハのアリア
Transcendental Sky Guitar 1 & 2 by Uli Jon Roth
- アーティスト: Uli Jon Roth
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ウリ・ジョン・ロートがオーディエンスの前に現れたのは98年5月のヨーロッパ版" G3 "の舞台、オーディ
エンスと交流を持ち、インスピレイションが入り込む余地のある曲を選んで、オーディエンスとスカイ・
ギターの間でチャネリングさせるライヴの実現
ウリ・ジョン・ロートはそう決意してジョー・サトリアーニ、マイケル・シェンカーとのパッケージ・
ツアーに旅立つ
彼の胸元にはジミ・ヘンドリックスが愛用していたという緑色の石がネックレスとして輝き" ものすごい
パワーを感じている "という彼の言葉からは、魂と魂のチャネリングの法則と独特な理念を感じとる
ことができる
その" G3 "で披露した何曲かがパリ公演のヴァージョンとして、このアルバムにテイクされている
トランセンデンタル・スカイ・ギター〜天上の至楽/ウリ・ジョン・ロート[CD]【返品種別A】
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そして" G3 "から約1年半後の99年9月、意外な形でのショーがオーストリアのウィーンで行われる
当初はスカイ・ギターとピアノだけという実験的な形態を考えたが、ライヴ・アルバムを発表したら
どうかという企画が持ち上がり、99年という世紀の終わりに新たなるミレニアムと音楽で架け橋を結ぶ
作品を残す意義など、ユニークかつスペシャルな意味を見い出し、ウィーンのショーはライヴ録音される
ことになった
そして急遽、ピアノ・リサイタルの形式からバンド編成へのショーへと切り替え、本番の数週間前に
決意してメンバーを集結させ、たった4日間のリハーサルを経てウィーンへと乗り込んでいった
ウィーンでのライヴのほかに、このリハーサル音源をミックスさせる変則的なスタイルを選択し、さらに
" G3 "のライヴ音源とドン・エイリーとウリ・ジョン・ロートの2人だけのライヴ・セッションを加え
" セミ・ライヴ "ともいうべきユニークな2枚組のアルバムが完成する
それが" Transcendental Sky Guitar - 天井の至楽 - "である
" スカイ序曲 "の壮大さと生命の鼓動を伝えるスカイ・ギターの緩急自在の" 歌 "にまるで心が洗われて
いくような清々しさ、また、それは日本人の悲しみを見事に代弁し、1945年の人類にとっての悪夢を
綴った" ヒロシマ "の絶妙な感情移入、この曲は彼の2番めの交響曲である" Hiroshima De Frofundis "で
原爆投下50周年の節目の年に広島でプレイする予定の曲として書かれたが、残念ながら実現しなかった
元サハラのリズ・ヴァンドールの透明感に満ちた水晶の如きヴォーカルは、鎮魂歌そのものであり
美しさと悲しみが背中合わせで表情を変えていくシーンは、感動的な一瞬である
ここで描かれているものは、アートとスピリットの完璧な鼓舞である
ジミ・ヘンドリックスへのオマージュから、クラシックに対する彼自身の返答、そしてインスピレイ
ションから無限への旅立ちを表現する即興的プレイに至るまで、実に美しい色彩を放っている
そして、そこにはウリ・ジョン・ロートの哲学である" 音楽にこそ新世界の共通の言語 "との強い主張が
込められている
過去、現在、未来を音楽という名のアートのスピリットで貫き、聴く者を感動への海へと誘っていく