JOURNEYの1977年リリースの3rdアルバム" NEXT - 果てしなき挑戦 - "
バンド自体は1976年発表の" 未来への招待状 "と同じ方式をとっていたが、ファースト・アルバムの
プログレッシブ・ロックのスタイルを堅持している
この" ネクスト "は、リード・ヴォーカルをグレッグ・ローリーがとっているのを最後のアルバムになる
インストゥルメンタル曲で" クッキー・ダスター "という曲が、とても早くにプレッシングするリストに
加わっていたが、実際には行われずカバー・アートにもまったく表記されていない
( 後のコンピレーション・アルバム" TIME3~永遠の旅立ち "にテイクされる )
§ Recorded Music §
1 Spaceman - スペースマン
2 People - ピープル
3 I Would Find You - アイ・ウド・ファインド・ユー
4 Here We Are - ヒア・ウィー・アー
5 Hustler - ハスラー
6 Next - 果てしなき挑戦
7 Nickel and Dime - ニッケル・アンド・ダイム
8 Karma - カーマ
§ Band Member §
Gregg Rolie - グレッグ・ローリー( Key,Vo )
Neal Schon - ニール・ショーン( G )
Ross Valory - ロス・ヴァロリー( B )
Aynsley Dunber - エインズレー・ダンバー( Ds )
ロック・バラード路線になる前のジャーニー
ハード・ロックにサンタナ譲りのフュージョン感覚を合わせた音は、この当時とても新しかった
スティーヴ・ペリー加入前のアルバムにあたり、グレッグ・ローリーとニール・ショーンがヴォーカルを
担当している( スティーヴ・ペリー加入で大化けする )
基本的にこの時代はインストゥルメンタル・ハードに比重をおいて曲が作られている
キャッチーな曲はないがニール・ショーンのギターが見事で、ほかのメンバーの演奏力もスゴイ
" ピープル "や" ハスラー "あたりがプログレッシヴ色が強い特徴が出ている
" アイ・ウド・ファインド・ユー "などもイントロのキーボードがプログレッシブ炸裂で、とても
アメリカのバンドとは思えないアプローチだ
特に" ハスラー "からの流れは、ハイハットとギター、ヴォーカルが全部違うリズムを刻んでいるような
やかましい曲になっている
ニール・ショーンのギター弾きまくりと、エインズレー・ダンバーのドラミングが凄く" カーマ "の
エインズレー・ダンバーのドラミングは圧巻だ
この" ネクスト "には加わらなかったが、アルバム・リリースの少し後に加入したロバート・フライ
シュマンはソングライターであり、そしてジャーニー初の熱心なフロント・マンとしてその後ライヴ
などでグレッグ・ローリーとともにリード・ヴォーカルをとっていた( 短期間 )
スティーヴ・ペリーの加入話が出てきたら、バンドを脱退してしまう
アルバム" ネクスト "の評価は、オール・ミュージックでは5段階中" 2 "の評価
スティーヴン・トーマス・アールワインは" スティーヴ・ペリーのような影響力のあるリード・ヴォー
カルがいないこのグループは、中心やポップセンス、ストレートな挑戦に欠けており、結果として
劣ったポップ/ロックになっている "と酷評している
だが、この当時のジャーニーのメンバーは、ポップ・シーンに付け込まず、より純粋な反響のある
一味違ったジャーニーであると考えている
ポップな感覚を持ったジャーニーを求めるなら、スティーヴ・ペリー加入後の" インフィニティ "からで
あろう…初期3作" 宇宙への旅立ち " " 未来への招待状 "、そしてこの" 果てしなき挑戦( NEXT )は
本当に玄人向けのアルバムであるし、ジャーニーの音楽的変遷においても重要なアルバムになっている