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Ultimate Music Album - 極 -


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SANTANA - MOONFLOWER:ムーンフラワー -

官能のギター・フレーズ、魅惑のリズムが縦横無尽に繰り広げられた
2枚組大作、1977年10月にリリースされた" MOONFLOWER "

 

全16曲がライヴ8曲、スタジオ新録音8曲という変則的な構成だが、日本制作の" ロータスの伝説 "を

除けば、一応初のライヴ・アルバムという見方もできる作品である

シングル・カットされたゾンビーズの大ヒット曲のカバー" シーズ・ノット・ゼア "はサンタナ久々の全米

ヒット曲となり、日本ではタイトル・ナンバー" ムーンフラワー "が売れたことから、一般的にも馴染み

深いアルバムになっている

 

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§ Recorded Music Ⅰ §
1 Dawn / Go Within - 曙光
2 Carnaval - カーニバル( ライヴ )
3 Let the Children Play - 子供たちの戯れ( ライヴ )
4 Jugando - 喝采( ライヴ )
5 I'll Be Waiting - アイル・ビー・ウェイティング
6 Zulu - ズールー
7 Bahia - バヒーア
8 Black Magic Woman / Gypsy Queen - ブラック・マジック・ウーマン/ジプシー・クィーン( ライヴ )
9 Dance Sister Dance - ダンス・シスター・ダンス( ライヴ )
10 Europa ( Earth's Cry Heaven's Smile ) - 哀愁のヨーロッパ( ライヴ )

§ Recorded Music Ⅱ §
1 She's Not There - シーズ・ノット・ゼア
2 Flor D'Luna ( Moonflower ) - ムーンフラワー
3 Soul Sacrifis / Head,Hands & Feet ( drum soro ) - ソウル・サクリファイス~ドラム・ソロ( ライヴ )
4 El Morocco - 灼熱のモロッコ
5 Transcendance - 超越
6 Savor / Toussaint L'Overture - セイヴァー~祭典( ライヴ )

§ Band Member §
Carlos Santana - カルロス・サンタナ( G )
Greg Walker - グレッグ・ウォーカー( Vo )
Tom Coster - トム・コスター( Key )
Pablo Telles - パブロ・テレス( B )
David Margen - デヴィッド・マーゲン( B )
Graham Lear - グラハム・リア( Ds )
Raul Rekow - ラウル・リコウ( Per )
Jose 'Chepito' Areas - ホセ・チェピート・アリアス( Per )
Pete Escovedo - ピート・エスコヴェート( Per )

 

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サンタナサンタナらしさを2枚組になんとかまとめてみました…というのが本作である

エルトン・ジョンでいえば" グッド・バイ・イエロー・ブリック・ロード "に匹敵してるが、両者の違いは

エルトン・ジョンは新曲構成なのに対して、サンタナはベスト盤的にそれまでの名曲主体であることと

ライブが半分ほど入っていることである

スタジオ録音とライヴ録音の混成であるが、不思議とその差を感じない

普通これだけごちゃ混ぜにしてしまうと嫌になるものだが、それが全然ない

違和感を抑えるために似た音のものをうまく集めて編集したという制作のうまさによるものだろうが

流れもいいし、よくあるベスト盤なんかよりずっと完成度の良さを感じる

 

 

She's Not There

She's Not There

  • provided courtesy of iTunes
 

 

通常、ファンでいくつものアルバムを持っているとアルバムの構成が頭に残ってしまって、ベスト盤を

聴くときにイライラさせられることがあるが、このアルバムはそれがまったくない

" 哀愁のボレロ "とかほかにも、いかにもサンタナらしい曲がテイクされていないのが残念だが、2枚組で

それなりの構成をなると限界がある

" ロータスの伝説 "も決して悪くないが、全体の完成度としてはこのアルバムではないかと思う

特に出だしの、当時最新作" フェスティバル "からのタイトル曲メドレーが、熱気と享楽の双方をはらんだ

素晴らしさでググッとくる

その後" ブラック・マジック・ウーマン "や" 哀愁のヨーロッパ "などのヒット・チューン、そして何と

いっても" ソウル・サクリファイス "から途中スタジオ録音曲を挟んで、クライマックスの" セイヴァー~

祭典 "の盛り上がりは昇天すること受け合いだ

 

ライヴ・ヴァージョンの8曲は1976年12月の欧州ツアーのテイクで、西ドイツ、フランス、イギリスで

収録されていて、フェスティバル・ツアーながらすでに大巾なメンバー・チェンジが成されていて

基本的に次回作のメンバーである…ここらへんもサンタナらしい話である

一般性と特殊性の両刀使いというサンタナ第二の絶頂期を象徴した作品がこの" ムーンフラワー "で

サンタナサウンドが人々に圧倒的に支持されたのは明白だろう

タイトル曲" ムーンフラワー "は、カルロス十八番の" 絵葉書的 "な泣きの描写のインストで、ある意味で

は" 哀愁のヨーロッパ "の続編と呼べる

それにしても情緒性あふれる感性豊かなメロディ・ラインは、やはりサンタナの最大の武器だ

そしてもう一方の新機軸、ダンサンブル&ポップ路線はやはり" シーズ・ノット・ゼア "に象徴されていて

ライブ8曲はサンタナ本来の魅力である躍動感と高度な演奏力を思う存分堪能させてくれる…やはり

ライヴ・バンドは心の底から信用できる

今のサンタナしか知らない人、サンタナを買ってみたいが何を選んだらいいのかわからない人には

この" ムーンフラワー "をお勧めしたい

 

MOONFLOWER

MOONFLOWER