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Ultimate Music Album - 極 -


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The Human League - Dear!:ラヴ・アクション -

サイド・ヴォーカルに女性2人が入り、マニアックな
ニューウェーヴ・バンドからメジャー感のあるポップ・バンドへ

 

" エレクトリック・アバ "の異名が実に相応しいヒューマン・リーグの大ブレイク作で、本作はサード・

アルバムになるが、それまでニューウェーヴ、テクノの先端をいく男性4人組だったが、バンドは

二つに分裂し一方はヘヴン17を結成、残ったフィリップ・オーキーとフィリップ・エイドリアン・

ライトが女性メンバー2人を加え、男女混合4人組として新生ヒューマン・リーグを結成する

" 愛の残り火 "は、80年代エレ・ポップ・ブームの火付け役となり、日本でも子供までが口ずさめる

メロディが歌謡曲並みの大衆性を得た

一度聴いたら覚えてしまいという強力なフックは、時代を象徴するにはもってこいのキラキラ度を

誇っていたと思う

 

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§ Recorded Music §
1 The Things That Dreams Are Made of - 夢のかけら
2 Open Your Heart - オープン・ユア・ハート
3 The Sound of the Crowd - ザ・サウンド・オブ・クラウド
4 Darkness - ダークネス
5 Do or Die - ドゥ・オア・ダイ
6 Get Carter - ゲット・カーター
7 I Am the Law - アイ・アム・ザ・ロー
8 Seconds - セカンズ
9 Love Action ( I Believe in Love ) - ラヴ・アクション
10 Don't You Want Me - 愛の残り火

§ Band Member §
Philip Oakey - フィリップ・オーキー( Vo,Key )
Joanne Catherall - ジョアンヌ・キャトラル( Vo )
Susan Ann Sulley - スーザン・アン・サリー( Vo )
Ian Burden - イアン・バーデン( Syn,B )
Jo Callis - ジョー・キャリス( Syn,G )

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彼らの不思議なところは、ヴォーカル、フィリップ・オーキーが結構な感情的起伏をつけて歌っている

にも関わらず、そのウェットさが生々しく伝わってこないことだ

批判めいて聞こえるかもしれないが、このヴォーカルがエレクトロ・ポップのメロディと実に上手く

結合し、ほかのグループとの違いを鮮明にしている

また、メンバーである女性バッキング・ヴォーカルやコーラスがどことなく洗練されていないことが

かえって新鮮なのも不思議で、それら数多くの不思議さが彼らの魅力に結びついている

アルバム" ラヴ・アクション "は発表当時、彼らのビジュアル性に驚いたことや、ユーロ・ビート全般の

隆盛を思い出させてくれる

 

The Human League - Open Your Heart

The Human League - Love Action (I Believe In Love)

The Human League - Don't You Want Me (Official Music Video)

 

 

Don't You Want Me

Don't You Want Me

  • The Human League
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
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収録曲" 愛の残り火 "がヒットし、このアルバムがヒューマン・リーグを80年代ポップ・シーンの

スターダムに押し上げたわけだが、" 愛の残り火 "以外にも" オープン・ユア・ハート "や" ラヴ・

アクション "などキャッチーな曲が多く、お勧めできるアルバムだ

とにかくアレンジが素晴らしく、オープニングのリンドラムマシーンの質感あふれるバスドラの1打の

瞬間から鳥肌が立つ

使用機材はドラムマシーン以外すべて日本製のシンセサイザーとのことで、当時は見事なエレクトリック

サウンド・アレンジに酔いしれた

インストの" ゲット・カーター "という曲の印象的なモノフォニックのシンセ・サウンドは、カシオの

電卓付きミニ・キーボードが使われている

 

英国のバンドらしく白人でもロックや流行りのものだけではなく、モータウンやディスコも同時に

聴いていたことが、彼らのサウンドに深みを与えた

同じシンセ系でもドイツのクラフトワークは、アフリカ・バンバータらのヒップホップ系のアーティスト

に再発見され、ダンス・ミュージックとして再覚醒したが、ヒューマン・リーグのような英国人たちは

最初から自らの音楽DNAにダンスフロアの血が混ざっていたようだ

ヴォーカリストのフィリッピ・オーキーと女性ヴォーカル2人がバンドの顔となり、ポップになって

生まれ変わったわけだが、実はこの女性たちに音楽経験はなく、まったくの素人だったのをルックス

だけでメンバーに選んだという

そしてフィリップ・オーキー自身もヒューマン・リーグ結成前までミュージシャンといえるほどの

経験がなかった

その彼らがこの大ヒット作を生み出し、ブリティッシュ・インヴェイジョンの中心グループのひとつと

なった…ポスト・パンク期でなければ、こんな奇跡は絶対に起こらなかったと思う

 

デアー

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